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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

敵艦・津軽海峡に現れる

2016年10月02日 12時59分48秒 | えいこう語る

 

2日の北海道新聞朝刊だ。陸上自衛隊北部方面の全師団・旅団が参加する「総合戦闘力演習」が、9月26日から10月3日まで行われているという。北海道の部隊がすべて参加する、函館を中心とした初の共同訓練らしい。1日は、漁船3隻を借り受け、それを津軽海峡に進撃した敵艦隊とみなし、ミサイル攻撃など発射までの一連の行動をおこなったという。大型トラックに掲載されたミサイル発射機の写真は、憲法第9条下で暮らしてきた我が国も、アベ政権により憲法が踏みにじられ、いよいよ戦争が身近に迫っているのを実感させられる。新聞の見出しは『津軽海峡敵艦想定し訓練』だ。もしこの記事が一面トップを飾ったら、道民の危機感も顕になったのだろうが、そこまで先駆けた報道は新聞も避けたのだろう。

函館市は、新たな観光振興のため、大型クルーズ船が函館駅前付近に接岸できるため港の整備を始める。12万トンクラスの接岸が可能だというが、米空母ロナルド・レーガンで11万1429トンだ。日米軍事共同作戦が行使できる安保関連法が成立された現在、もし極東有事で、我が国に戦闘体制がひかれたら、米空母が函館港を占有することも考えられる。大間原発が建設されたら第一に守らなければならないのが、函館市以上に被害が膨大になる大間原発だからだ。

私は函館に出かける時、津軽海峡に並行して車が走ることになる。下北半島は20キロか30キロ以内に見える。泳いでも行けそうな気がする。そこに、なぜ世界初のフルMOX燃料を使用する原発を建設しなければならないのか。原発事故が起きても函館は壊滅状態だ。まして北朝鮮のミサイルが大間原発を狙っているとしたら、私たちは枕を高くしては眠れない。

函館までの途中に、鮪で有名な戸井地区がある。そこの小高い山が、NHK大河ドラマ「坂の上の雲」で、日露戦争の激戦地203高地の舞台となった。日露戦争の歴史では、バルチック艦隊が津軽海峡を通過するという選択もあったが、海軍は対馬海峡通過と判断して勝利した。戸井地区には、第二次世界大戦に設置した、海峡を通過する敵艦を撃墜するための砲台跡が残っている。函館は北東北と北海道を守る最強の軍港になっていくのだろうかと、店でブログを書いていたら、私より少し年下と思われる男性が入ってきた。その男性からこんな情報を得ることになる。

▼北洋漁業の衰退により函館ドックも経営難になった時があり、四国の来島ドックの傘下になったのは知っている。その男性客はドックの下請け会社にいたという。函館ドックを潰さない為、当時のF銀行が無利子の融資を行ったという。もちろん国の指導だ。今でも函館ドックは自衛隊の艦船が修理にはいるので、将来軍港化する為に残していたというのが国の思惑ではないだろうか。函館市議会はこれらのことを知っているのだろうか。

▼空母ロナルドレーガンの搭載機は90機という。北朝鮮やロシアの脅威から函館を守る為には、十分な番犬のような気もしてくる。アベ政権が長期化すると、私のような考えを起こす国民も多くなるかもしれない。私は自分のそのような考えに頬をつねってみる。軍港化すると爆撃の標的になるのが函館市だ。まるで動くホテルのような大型クルーズ船。その船の入港の後に、米軍の大艦隊が入港してくるような気がしてしまうのは、私の勝手な思い過ぎだろうか。