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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

北海道南岸の前浜から

2007年12月10日 10時04分19秒 | えいこう語る
今朝、近所から魚を貰った。スケトウ鱈とポン鱈(ポンとはアイヌ語で、小さいと言う意味)と鰈、それに八角が一匹入っていた。
八角は飛魚のように羽があり、固い鱗に覆われ、顔はチョウザメのような少し恐ろしそうな顔をしている。見た目が気持悪いが、居酒屋では高級魚の部類に入る。八角は昆布〆にし刺身用に処理した。
鰈は塩を振り、ポン鱈は開きにし塩を振りかけて寒風の中に干した。
スケトウ鱈は卵を持っていて(これがタラコになる)それを醤油と酒と唐辛子を入れたのに漬け込んで、晩酌の肴にしつらえた。身は三平汁か煮つけ、湯豆腐に入れてもいい。
若い時の夜が待ち遠しいというのと、最近の夜が待ち遠しいというのは、意味合いがまったく違ってきたようだ。
最近私の住む近くのM町で、スケトウ鱈の漁獲量の割当を多くしてもらった見返りに、道庁の水産部の役人がM町の漁業組合長から、賄賂を貰い逮捕された事件があった。
M町は近年スケトウ鱈を韓国に輸出している。韓国ではスケトウ鱈は食卓にはかかせない魚で、値段が高くても買うのをテレビで見た事がある。そんな所から今回の事件の発端が出来てきたのだろう。
M町は確か10期目の町長が君臨している。政権が長くなると権力が強くなり、様々な分野で腐敗が吹き出てくる。この事件はすでに個人にかかわる問題だけで処理されたようだが、長期政権の影響がまったくないとは言えないと思う。新しい空気を入れ替えなければ、必ず腐敗する。新聞もそのあたりを突いて欲しいが、小さな自治体をいじると、購読部数に影響すると言うような話も、新聞記者から聞いた事がある。
スケトウ漁は、網の刺す場所が決められるので運不運があるようだ。今年は1トン当り約10万円だと聞いた。1日で20トンも漁をする人がいたようだ。
烏賊も今年は好調で、前浜の漁火がまぶしく、カラスが眠れないのか真夜中まで鳴いていた日もあった。烏賊は豊漁で値段が安く、その上燃料の値上がりで頭が痛いとの、漁師の嘆きも聞こえてくる。
各家庭に設置してある防災無線から、今朝採取したナマコとウニの値段が放送された。
ウニ1キロ646円 VS 海鼠1キロ2,820円
バブル期には雲丹殿は、私の家の前を素通りし飛行機で東京へ。つい最近まで見向きもされなかった海鼠殿は、今は中国へ行ってしまい、私の酒の肴メニューから完全に消えてしまった。
今夜は、ポン鱈と鰈の一夜干し・八角の刺身・鱈子のピリ辛醤油漬・それにスケトウ鱈入りの湯豆腐である。
何といっても食材費ゼロ円!灯油高の中“豪華絢爛”真冬の前浜料理である!