夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

アメリカン・ハッスル(その2)

2014-03-25 23:18:42 | 映画
内容紹介の続き

FBI捜査官のリッチーは、アーヴィンの詐欺の証拠はつかめていなかったが、イギリスの王族と偽っていたシドニーの身分詐称は証明できるという。そしてアーヴィンに、4人の同業者を売れば、それと引き換えに釈放してやると持ちかける。釈放後、シドニーは外国に高飛びしようと頼むが、アーヴィンは息子と別れたくないと断る。裏切られた思いのシドニーに、リッチーが、君はアーヴィンにだまされていると語る。
「彼は妻子とロングアイランドの豪邸に住み、高級車を2台も持っている。妻は働きもせず爪磨き、君の稼ぎで優雅に暮らしている。」


一方、アーヴィンが詐欺師仲間を売る話は、いつの間にか、政治家をオトリ捜査でハメる計画に膨らんでいき、ニュージャージー州カムデン市のカーマイン市長がそのターゲットになる。市長は、観光地のアトランティック・シティにカジノを建設するのが悲願だが、その譲渡権を得る資金に困っていたところに、アーヴィンたちが働きかけ、汚職に手を染めていく…。

感想

愛と欲望、嫉妬や裏切りが渦巻くスリリングな展開は見もの。『魔法にかけられて』(2007)以来、ちょっと注目しているエイミー・アダムスが出演しているので見に行く気になったのだが、70年代のグラマラスなファッションにまず驚いてしまった。ジェニファー・ローレンスが演じたロザリンもセクシーな服装で(ヒョウ柄がお気に入り)、この時代の女性って、こんなに大胆で贅沢なファッションだったのかと、発見したような気になった。
ビージーズ、E.L.O.、ポール・マッカートニー&ウィングスなど、かつてのヒット曲が効果的に使われているのも、この映画の見所の一つ。
見ていて、この時代にタイムスリップしたような錯覚に陥った。