夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

鳴門

2014-03-12 23:13:06 | 旅行
学年旅行に行ってきた。
先日卒業式を終え、国公立大学の後期日程を受験する生徒への指導も終わったこのタイミングで、学年団の教員が、3年間の労をねぎらう旅行に出かけることになったのだ。

岡山から高速道路で瀬戸大橋を渡って高松に行き、屋島に近い牟礼(むれ)町「山田屋」のうどんで昼食。
その後、映画『世界の中心で愛を叫ぶ』の舞台となり、今はカップルのデートスポットとして人気の庵治(あじ)町でロケ地巡り。

夜は淡路島の旅館に泊まるので、再び高速で徳島方面に向かい、大鳴門橋の手前で降りる。
大鳴門橋は、橋桁空間に「渦の道」という遊歩道が設置されており、海上約45mの高さから、瀬戸内海の雄大な景色を見ながら散歩することができる。


有名な鳴門の渦潮も、観潮に適した時間帯はあるが、所々に設けられた畳一枚ほどの大きさのガラス床から眺めることができる。

ワイヤー入りガラスだから、人が乗っても割れて墜落することはないと分かっているのに、やはりその上を歩くときは足がすくみ、それからおずおずと下を覗き込んだ。

この時は残念ながら小さな渦潮しか見られなかったが、大きなものは直径20mにも及ぶという。鳴門海峡の潮の流れの速さを、実際に眼下に見ていると、世界3大潮流の一つに挙げられる、巨大な潮の渦巻くエネルギーを感じた。


観潮船に乗ると、発生地点の間近まで寄って渦潮を眺めることができる。
春秋の大潮の時にはもっとも大きくなるというから、その折にぜひ見てみたい。

  淡路なる鳴門大橋の遊歩道眼下に潮の渦巻くを見る
  名に高き鳴門渦潮眺めをれば瀬戸を流るる潮のはやさよ