昨年も、今の時期に話題に取り上げた「谷間の梅」(2013/3/9)。
早く咲いてほしいと毎日何度も見に行くのだが、まだ蕾のままである。(昨年は3/10に咲いた。)
蕾は薄紅に色づいてふくらみ、今にもほころびそうな風情なのに、開花をうながすべき気温は寒く、雪までが降ってきた。空の半ばは青空、半ばは雪雲が覆っており、上空から冷たい風とともに雪を吹き下ろしてくる。
校庭の西側に植えられた、日当たりのよいところの梅は、半月ほど前から咲き初め、もう満開に近いのに、この梅は校舎と校舎の谷間にあって、太陽の光も午後をだいぶ過ぎないと直接は当たらない。
懸命に咲くべき時をじっと待ち受けている姿が、見ていてなんだかいじらしい。
かき曇り冬にまがへて降る雪に谷間の梅も咲きぞわびぬる