ほろ酔いハングル

韓国語学習の覚え書き・+・気になった日本語のメモ

指の名

2017-03-14 | 日本語メモ

新聞のクロスワードパズルをやっていて、
中指の別称「高高指(たかたかゆび」が分かりませんでした。
これは、「丈高指(たけたかゆび」が音変化したものだそうです。

他の指にも別の言い方があるのかなと調べてみました。

一般的には
「親指、人差し指、中指(なかゆび)、薬指(くすりゆび)、小指(こゆび)」ですが、
医学用語では、番号を用いて
「第一指、第二指、第三指、第四指、第五指」
という言い方と
「母指(ぼし)、示指(じし)、中指(ちゅうし)、薬指(やくし)/環指(かんし)、小指(しょうし)」
があるそうです。
中指、薬指、小指は同じ漢字でも読み方が違っていますね。
人差し指は「人を指示するときの指」というのが本来らしいです。


漢語では
「拇指(ぼし)、食指(しょくし)、中指(ちゅうし)、無名指(むめいし)、小指(しょうし)」

「食指が動く」という慣用句がありますが、これは中国『春秋左氏伝』の故事によるもの。
  楚の人が、鄭の霊公にすっぽんを献上した。
  王族の子宋と側近の子家が、ちょうどそのとき霊公を訪問したのだが、
  公子宋の食指(人差し指)がぴくりと動いた。
  子宋はその指を指して子家に言った。
  「いつでも、このようになると、必ずご馳走にありつけるんだよ。」と。
  果たして、入室してみると、料理人がちょうどすっぽんをさばいていた。
という話から、「食欲がわく」という意味となり、転じて「興味や関心を持つ」という意味になったそうです。


そして、気になるのが「無名指」ですね。日本語でも「名無し指」という言い方がありました。
語源については、いろいろな説があるようですが、面白かったのが
  昔から、薬指は病気を治すなど魔力の宿る指とする考えが世界中にあり、
  大切な指とされたが、指の名前をあからさまに呼び周りに知られると、
  災いがやってきたり呪いをかけられて、薬の効果が消えると信じられていたため名前を隠した。
というもの。 ⇒参考


その他に
人差し指を「塩嘗め指(しおなめゆび)」
薬指を「薬師指(くすしゆび)」「紅差し指(べにさしゆび)」
などがありました。
 

ここで、韓国語のお勉強。
順番に
「엄지손가락、집게손가락、가운뎃손가락、약손가락、새끼손가락」
人差し指の「집게」は「ニッパー」
日本語とは意味が違いますね。

韓国語では「손」が入って「손가락(手の指)」です。
なので、「발가락(足の指)」も気になってきました。
「엄지발가락、가운뎃발가락、새끼발가락」
とは言うようなんですが、
「둘째 발가락」と「넷째 발가락」は名前がないらしい。

考えてみると、親指、中指、小指は形状から来てるから手足関係なく使えるけど
人差し指と薬指は使い方(?)から名づけられているから、足には合わないですねぇ。
じゃあ、日本語では?
日常では「足の親指」とか言ってますけど・・・。
「母趾(第一趾、おやゆび)、第二趾、第三趾、第四趾、小趾(第五趾、こゆび)」
だそうです。
親指と小指だけ名前があるんですね。
医学用語では「指」と「趾」を区別するそうですが、一般的には「指」でよいそうです。


2 コメント

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Re.あら (シフォン)
2017-03-17 16:05:46
ハーちゃんさん、こんにちは♪
ケガをしたら?
おそらく「この指が・・・」と指さしているかも。
それにしても、名前がないとは知りませんでした。(^_^;)
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あら (ハーちゃん)
2017-03-17 01:32:14
足の指の呼び方なんて考えたこともありませんでした! 呼ぶ必要が無かったからかしら? ケガなんかしたら、どう説明しようとしてたんでしょうか(⌒-⌒; )。
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