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ほろ酔いハングル

韓国語学習の覚え書き + 気になった日本語のメモ

「輩出」

2018-09-20 | 日本語メモ

ぼーっとテレビを見ていたら
「〇〇輩出した名門校」
と言っていました。

「〇〇輩出」ではないの?
と調べたら
「輩出する」は本来自動詞だそうで
「が輩出する」が正しいとのこと。

しかし、最近は「を輩出する」と使われることが多く、
辞書にも載っていて、誤用とは言えないらしい。

ただ、「輩出」は「すぐれた人物が続いて世に出ること」なので
「〇〇(個人)を輩出した名門校」は間違いだそうです。


コンセントを抜く

2018-09-14 | 日本語メモ

日本語能力試験向けの問題集にあった問題です。

問:(  )に入れるのに最もよいものを、①②③④から1つ選びなさい。

  かみなりのときは テレビの(    )を抜いたほうがいい。
  ①アンテナ  ②スイッチ  ③アクセント  ④コンセント

もちろん答えは
④コンセント
ですよね。



しかし、
A君が言った言葉に、私は固まってしまいました。
「先生、コンセントは壁についてるあれですよね?」

私:・・・
  (そう言われれば・・・、あれは何?)
--アセッて調べる。
私:あ~っ、そうですね。
  壁についているのがコンセントで、差したり抜いたりするのは「プラグ」です。
  でも、プラグのことを「コンセント」と言うときもあります。
  私もコンセントって言っていました。(笑
  
ごめんね~、こんな先生で。


でも、試験対策の問題集の問題としては、ちょっと問題かも。


「~を切りつける」?

2018-05-14 | 日本語メモ

朝、ニュースで飲食店で起きた殺傷事件のことを報じていました。
その中で、「男が男女4人切りつけた」と言っていたのですが、
すごい違和感。
「~切りつけた」ではないのかな?

調べてみたらこんな記事がありました。
あれっ!?
「を」を使う人の方が若干多い。
はっきりと結論は書いてありませんが、
「切りつける」の場合は「切る」動作が強まるだけでなく、
「その行為が、ある対象に向けられる意を表す」(大辞泉2版)
ということから、
「~に」の方がよさそう、ということのようです。

また、その事件について書かれた記事を見ると
「4人が切りつけられた」との表現も多いです。
これだと悩む必要がないですね。


「くらい」「ぐらい」

2017-08-10 | 日本語メモ

日本語のテキストに出てきた会話

A: 加藤さんは いつ タイへ行きますか。
B: 今月の 終わりに 行く 予定です。
A: どのくらい いるんですか。
B: 1週間ぐらいの 予定です。

これは「~予定です」の練習だったんですが
D君の質問は、そこではなくて
 「くらい」と「ぐらい」はどう違うんですか?
そんなこと考えてみたこともない。。
 「う~ん、前にくる言葉によって違うようですね。」
と答えたものの..
「どのくらい」「どのぐらい」
「1週間くらい」「1週間ぐらい」
と何回も言っているうちに
どっちでもいいような気がしてきました。(苦笑


家に帰って、早速リサーチ!
飯間先生のブログにこちらの記事がありました。
それによると
『NHKことばのハンドブック 第2版』に、
「以前は次のような使い分けが行われていた」とあって、
  (1)体言には「ぐらい」が付く。
  (2)「この・その・あの・どの」には「くらい」が付く。
  (3)用言や助動詞には、普通は「ぐらい」が付くが,「くらい」が付くこともある。
と載っているそうです。

さらに、この「以前」というのは江戸時代らしく、
  名詞に付くばあいには濁音、
  コ・ソ・ア・ドに付くばあいは清音、
  活用語に付くばあいは清濁両形をとる傾向がある。
と『日本国語大辞典』に書かれているそうです。


結局、今は使い分けの基準があるわけではなく、
「くらい」が多く使われるということみたいです。


「ごてん」「ごぉてん」

2017-07-07 | 日本語メモ

朝、テレビで
「今の気温はにじゅうごてんななどです」と言っていました。

25.7度
みなさんはどう言いますか?
やはり「ごてん」ですか?

私は「ごぉてん」と伸ばします。
おそらく学校でそういうふうに習ったのだと思いますが、
これは方言?
山形では①②を「いちまる」「にまる」と言う(習う)ように
地域的なもの?

で、調べました。
間違いではなさそうなんですが、確たる資料は見つけられませんでした。

ただ、「2」でも同じことが起こるということで
「PM2.5」の読み方についてアンケートをとった記事を見つけました。⇒こちら
「にぃてんご」が多いですが、「にてんご」の人もいますね。


普通、数を数える時って
 いち にぃ さん しぃ ごぉ ろく しち はち きゅう じゅう
と拍をそろえて言いませんか?
 いち、に、さん、し、ご・・・
と言うのは、号令をかけてる感じ?
だから「にぃてん」とか「ごぉてん」になるのでしょうか?
(4は小数の時「よんてん」と言うので、伸ばしません。)

ただ、点数を言う時は
2点「にてん」とか5点「ごてん」と言いますよね。

この違いは?
「てん」の後ろに数字があるかないかの問題?

わかりません。。
一応、「ごぉてん」が地域的なものではないことはわかりました。(苦笑


「人間」の読み方

2017-05-10 | 日本語メモ

朝ご飯を食べているとき、某放送局でやっている「ことば検定」を見ます。


きょうの問題は
「人間到る処青山あり」の「青山」は元々どんな意味か?
というもので、
答えは
「墓地」

これは江戸時代末期、釈月性という僧が残した言葉だそうですが
蘇軾の詩の一節
「是(いた)る処の青山 骨を埋む可し」
がもとになっているとのことです。

意味は
 人はどこにだって骨を埋める地があるものだ。
 故郷ばかりが死に場所ではないのだから、志を持って郷里を出、おおいに活躍すべきである

読みは
 じんかんいたるところせいざんあり
この場合「人間」は「じんかん」と読むんですね。
「人間(じんかん)」は「世の中」という意味だそうです。

同じように
「人間万事塞翁が馬」の「人間」も「じんかん」なんですって。
知りませんでした。

ただ、調べると「「にんげん」とも読む」となっているので、「にんげん」でも間違いではありません。


カタワレドキ

2017-04-27 | 日本語メモ

日本に来て約4か月のK君と日暮れ時の話をしていたら
隣で聞いていたA君(同じく来日約4か月)が
 「カタワレドキ」ですね?
と言いました。

私 : カタワレドキ?
    たそがれどき?
A君 : カタワレドキです。カタワレドキ。 (自信ありげに、キッパリ!)
 K君も頷いています。
私 : カタワレドキ...ですか...       (自信なさげに、辞書で探す)
 → 出てきたのは「片割れ月」(半分またはそれ以上欠けている月)
私 :  ないですねぇ。。
     ???  
    マンガに出てきたの?        (A君はマンガが好きです)
A君: はい、「君の名は。」に出てきました。
私 : あーっ、そうですか。。       (私は見ていません)
    映画に出てきたんですね。
    でも、ふつうは「夕暮れ時」とか「日暮れ時」と言います。



と、帰ってきたものの
「かたわれ時」なんて聞いたことないし。。。
調べました。 

 

「かたわれ時」で検索したら、映画がらみの記事がずらり。
その中のこちらから

 「かたわれ時」:映画「君の名は。」サウンドトラック収録曲のタイトル。 
  曲名の由来は、明け方頃の時間帯のことを呼ぶ「彼は誰時(かわたれどき)」と「片割れ」の合成語と思われる。 

   「彼は誰時(かはたれどき)」→「かわたれ時」
    どんどん周りが明るくなってきて、そこに人がいるのはわかるようになるが、相手の顔がはっきり見えないので、
    「そこにいるのは誰ですか?」つまり「君の名は?」と問いかける時間帯のことである。

   「誰そ彼時(たそかれどき)」→「たそがれ時」
    どんどん周りが暗くなっていき、相手の顔がはっきり見えなくなり、人の形もどんどん暗闇に溶け込んでしまうので、
    「誰ですかあなたは?」「誰かそこにいるのですか?」と問いかける時間帯のことである。

なるほど。造語なんですね。
でも、「かはたれどき」は朝方の時間帯を指すとあります。さらに調べると

 「彼は誰時(かはたれどき)」は、明け方頃の時間帯を指す。「彼は誰(かはたれ)」ともいう。
  彼は誰時は元々、彼が誰か訊かなければ判らない、薄暗い朝方や夕方を指していた。
  しかし、後には朝方に限定し、黄昏(誰そ彼)が夕方を指す、と区別して使われるようになった。

ということで、もともとは夕方の時間帯をも指していたんですね。
ガッテン!!

一方の黄昏の方も調べてみると
 「たそがれ」は、江戸時代になるまでは「たそかれ」といい、「たそかれどき」の略である。
  夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると、誰かれとなく「そこにいるのは誰ですか」
  「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合いという意味である。
  対になる表現に夜明け前を表す「かわたれどき(彼は誰時)」があり、
  本来はいずれも夜明け前・日没後の薄明帯を区別せず呼んだと推測される。

なるほど! こちらも朝夕、両方で使っていたと。

映画の中では
  誰そ彼と われをな問ひそ 九月(ながつき)の
  露に濡れつつ 君待つわれそ
という万葉集の句を用いて、黄昏の語源「(誰そ彼(たそかれ)」)について教えるシーンがあるそうです。


だったら、紛らわしく「かはたれ」を持ち出さなくても....と思ったりしますが、
ここはやはり語呂が大切? それともタイトルとの関係か?(苦笑


いずれにしても勉強になりました。
それにしても、おそるべしアニメの力!


「まなじりを決して」

2017-04-12 | 日本語メモ

朝、ニュースを見ていたら、首相が自民党東京都連の集まりで
「難しい選挙ではあるが、まなじりを決して勝ち抜く決意だ」と言っていました。

「まなじりを決して」 という言葉は久しく聞いたことがないような気がします。
「まなじり」が「目尻(めじり)」だということはわかりますし、
意味もなんとなく知っているつもりでしたが、「決する」がひっかかりました。

「決する」は「決まる」とか「決める」という意味の他に
「堤防が切れて水が流れ出る。また、堤防を破って水を流し出す。」という意味があるそうです。

「まなじりを決する」は
「目尻が切れるくらい、裂けるくらい、目を大きく見開いて気力を奮い立たせる」
ということなんですね。
ちなみに、「まなじり」の漢字は「眦」


「かぶせられる」「かぶさせられる」

2017-03-24 | 日本語メモ

昨夜、芸能人が俳句を作る番組を見ていて、気になった言葉。
銅像が帽子を「かぶさせられている」

違和感、感じません?
私の感覚だと「かぶせられている」なんだけど・・・
頭がこんがらかってきたので、整理します。


1)AがBに帽子をかぶせる=BがAに帽子をかぶせられる ・・・帽子をかぶせたのはA(=行為者)
2)AがBに帽子をかぶさせる=BがAに帽子をかぶさせられる ・・・帽子をかぶったのはB(=行為者)で、Aがそうさせた。 
ですよね?

なので、「かぶさせられている」というなら、銅像さんが自分でかぶったことになるんだけど、
それは無理なので、やっぱり「かぶせられている」でしょう。


指の名

2017-03-14 | 日本語メモ

新聞のクロスワードパズルをやっていて、
中指の別称「高高指(たかたかゆび」が分かりませんでした。
これは、「丈高指(たけたかゆび」が音変化したものだそうです。

他の指にも別の言い方があるのかなと調べてみました。

一般的には
「親指、人差し指、中指(なかゆび)、薬指(くすりゆび)、小指(こゆび)」ですが、
医学用語では、番号を用いて
「第一指、第二指、第三指、第四指、第五指」
という言い方と
「母指(ぼし)、示指(じし)、中指(ちゅうし)、薬指(やくし)/環指(かんし)、小指(しょうし)」
があるそうです。
中指、薬指、小指は同じ漢字でも読み方が違っていますね。
人差し指は「人を指示するときの指」というのが本来らしいです。


漢語では
「拇指(ぼし)、食指(しょくし)、中指(ちゅうし)、無名指(むめいし)、小指(しょうし)」

「食指が動く」という慣用句がありますが、これは中国『春秋左氏伝』の故事によるもの。
  楚の人が、鄭の霊公にすっぽんを献上した。
  王族の子宋と側近の子家が、ちょうどそのとき霊公を訪問したのだが、
  公子宋の食指(人差し指)がぴくりと動いた。
  子宋はその指を指して子家に言った。
  「いつでも、このようになると、必ずご馳走にありつけるんだよ。」と。
  果たして、入室してみると、料理人がちょうどすっぽんをさばいていた。
という話から、「食欲がわく」という意味となり、転じて「興味や関心を持つ」という意味になったそうです。


そして、気になるのが「無名指」ですね。日本語でも「名無し指」という言い方がありました。
語源については、いろいろな説があるようですが、面白かったのが
  昔から、薬指は病気を治すなど魔力の宿る指とする考えが世界中にあり、
  大切な指とされたが、指の名前をあからさまに呼び周りに知られると、
  災いがやってきたり呪いをかけられて、薬の効果が消えると信じられていたため名前を隠した。
というもの。 ⇒参考


その他に
人差し指を「塩嘗め指(しおなめゆび)」
薬指を「薬師指(くすしゆび)」「紅差し指(べにさしゆび)」
などがありました。
 

ここで、韓国語のお勉強。
順番に
「엄지손가락、집게손가락、가운뎃손가락、약손가락、새끼손가락」
人差し指の「집게」は「ニッパー」
日本語とは意味が違いますね。

韓国語では「손」が入って「손가락(手の指)」です。
なので、「발가락(足の指)」も気になってきました。
「엄지발가락、가운뎃발가락、새끼발가락」
とは言うようなんですが、
「둘째 발가락」と「넷째 발가락」は名前がないらしい。

考えてみると、親指、中指、小指は形状から来てるから手足関係なく使えるけど
人差し指と薬指は使い方(?)から名づけられているから、足には合わないですねぇ。
じゃあ、日本語では?
日常では「足の親指」とか言ってますけど・・・。
「母趾(第一趾、おやゆび)、第二趾、第三趾、第四趾、小趾(第五趾、こゆび)」
だそうです。
親指と小指だけ名前があるんですね。
医学用語では「指」と「趾」を区別するそうですが、一般的には「指」でよいそうです。