小説『無情』の中でうたわれている詩だそうです。
1) 달라고 : くれと ・・・ 間接話法
・젖 달라고 보잽니다 (乳をくれと むずかります)
-- 젖:お乳
-- 보채다:むずかる、せがむ
2) ~(으)리까 : ~しましょうか
・・・ 意志や推測を表す「~(으)리다」の疑問反語
・짜도 젖이 아니 나니 무엇 먹여 살리리까.
(しぼっても乳が出ないのに、何を飲ませて生かしましょう。)
-- 짜다:しぼる
-- 아니 나니=안 나니:でないので
・당신을 위해서 흰 구두를 꼭 갖다 드리리다. ・・・ 意志
(あなたのために、白い靴を必ず持ってきてさしあげましょう。)
3) 애 : 腸、心の中
・봄에나 여름에나 애써 벌어 놓았던 걸
(春も 夏も 必死で働き 得たものを)
*「애」を使った慣用句
・애가 달다(熱くなる、煮詰まる) : じりじりする
・애가 타다(焼ける、焦げる) : いらだつ
・애가 마르다(乾く、尽きる) : もどかしがる
・애가 터지다(破れる) : かっとする
・애를 태우다(焼く) : 心配をかける
・애를 쓰다(使う) : つとめる、全力を尽くす
4) 조차 : さえ、すら
・비가 오고 바람 치고 날세조차 저뭅니다.
(雨が降り 風が吹き 日さえ暮れていきます)
-- 널세=날씨=날:日
-- 저물다:暮れる
5) 말다 : 汁に入れて混ぜる
・따뜻한 밥 한 그릇 국에 말아 드립니다
(温かな 1杯のご飯 汁に混ぜて さしあげます)
・일본에서는 밥이 들어 있는 그릇에 국을 담아서 먹지만
한국에서는 국에 밥을 말아서 먹는다.
(日本ではご飯の入った器に汁を盛って食べるが、
韓国では汁にご飯を入れて食べる。)
-- NHKラジオハングル講座3月号より --