日々のこと ふたたび南米チリにて

~南米生活はや11年。子供3人のママ。6年住んだリマを離れ、再びチリへ。育児、お仕事など日常生活を綴ります~

El Salto del Fraileの名物おじさん

2013-03-20 23:04:52 | リマぶらぶら
El Salto del Fraile(エル・サルト・デル・フライレ)は、Chorrillos区の海辺にあるこんなところ。



岩がゴツゴツしてておもしろい地形。
みんな普通に散歩していますが、波はかなり強いです。ときどきザッパーンと大波も来ます。
一番下の写真、右端にいるカップルさん、いちゃいちゃしてる間に大波が来たら、さらわれちゃうよ。

ここの名物はこの人。

四方に向かって祈り始めたと思ったら、

え?

えええええええええ?????!!!

オジサンが飛び込んだのはこんな断崖絶壁。

高さもあるし、かなり危険に見えます。

この人、こうして飛び込みをして、見物客からチップをもらっているんです。
すばやく水からあがって、チップかごを持って廻ります。
聞いたら、1日に13回ほど飛び込んでいるとか・・・。

私達は何の予備知識もなく、たまたま立ち寄ったので、
オジサンが海に飛び込んだのを最初に見たときはほんとーに驚きました。

別の角度からもう1度。


ぽっちゃーん。

でもすぐあがってきます。見えるかな↓。

さすがプロ(?)。余裕です。手振ってます。

オジサンは修道士の格好をしています。
地名のSALTO DEL FRAILEも日本語に訳すと「修道士の飛び込み」です。

なぜかというと、伝説があるからだそうです。
詳しくはこちらのページのHISTORIAをご覧ください。

私の乏しいスペイン語力&豊かな想像力で、ちょっと「超訳」してみました。

むかーしむかし、気のやさしい家族に引き取られた男の子がいました。
その家には同じ年頃の娘がいました。
2人は幼いころから惹かれあい、大きくなったら結婚しようと心に決めていました。

しかし時が経ち、両親は2人を離したほうが良いと考えました。
そして、少年を修道院に入れたのです。
娘は悲しみに暮れ、彼にまた会いたいとずっと思い続けていました。

それは、日差しが肌にじりじりとしみるようになり、真夏も近い1月のある日。
娘は手紙を受け取りました。
彼がこっそりと使用人に託したのです。
その手紙のおかげで2人は会う約束をすることができました。

そしてついに約束の日が来ました。
少年は外出許可を取り、待ち合わせ場所へでかけました。
約束の時間は4時。

再会は感動的なものとなりました。
やはり2人の思いは消えることはなかったのです。

その日の彼女はレースのついた大きな絹のスカーフを持ち、つばの広い帽子をかぶっていました。

2人は次の土曜日に、今度は浜辺に近い場所で再び会う約束をしました。

そして当日、彼は時間通りに待ち合わせ場所に着きました。

折りしもその日はチリへ向かう船が出港する日。
ちょうど、目の前を船が1隻、通り過ぎました。

その船は先週、見た船と似ていました。
デッキにいる水夫たち、港に向かって別れを告げ、手を振る乗客たち。

そのなかに彼は見つけたのです。
大きな絹のスカーフとつばの広い帽子、こっちに向かって手を振っている女性を。

彼は彼女だと思い、抱きしめたくて、手を伸ばしました。
が、実際には手が届かず、彼は海へ落ち、死んでしまったのでした。

~おしまい~

・・・・ん???

なんかちょっと間抜けな結末に思うんだけど。

それに彼女はどうなったわけ?

「その後、海にやってきて彼の死を知った彼女は、あまりの悲しみの深さに、ついに石になってしまいましたとさ」

とか

「彼女は何も知らずにずっと約束の場所で待ち続け、彼が現れないのをとても悲しみ、海に身投げしてしまいました」

とか、なんかないの?

それとも、その船に乗ってた女性は本当に彼女で、突然、彼を捨ててチリに行こうとしていたのか?

私のスペイン語力が足りないせいか、何回読んでもよくわからないのです。
誰か正しい結末、彼女のその後の話を知ってたら教えてください!

ちなみに、ここで写真撮影をしているカップルをちらほら見かけました。

伝説では相方、死んじゃってるけどいいの? 縁起悪くない?

ラテン男が珍しく一途に恋を貫いたってことで、

「彼らにあやかって私達の愛も末永く続いてほしいわ

という方向なのかな?


いろんな意味で、楽しめる場所


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