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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 走れ、新たなステージへ ~

2025-03-03 22:03:51 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 はッぴィ~ひなまつりィ!」

「がるる!ぐっるーがるる!」(←訳:虎です!ハッピー授賞式!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日3月3日は《ひなまつり》で、

 第97回アカデミー賞授賞式も!

 プレゼンターとして登場したミック・ジャガーさんに驚き、

 受賞者さんにおめでとう!の拍手を送ったら、

 さあ、こちらのコミック作品で、読書タイムも、どうぞ~♪

  

 

 

            ―― 殺し屋の推し 1 ――

 

 

 著者は大島琳太郎(おおしま・りんたろう)さん、

 2023年11月に発行されました。

 『THE HITMAN’S FAVE』と英語題名が付されています。

 ええ、ズバッと言っちゃいますと――

 

 《ジョン・ウィック》

 

 なんですね。

 

「ころしやさんッ、なのでス!」

「ぐるがるる!」(←訳:史上最強の!)

 

 現代日本のダークサイドを牛耳る巨大組織

 『藤山会(ふじやまかい)』。

 

 殺し屋・エンドウオワルさんは、

 『藤山会』に所属する”最強の殺し屋”、

 ”殺人機械”などと呼ばれ、

 恐れられている存在でしたが……

 

 或る日、ボスの藤山会長に申し出ます。

 

 殺しの仕事を辞める、と。

 

「ひょわわッ!」

「がるる~!」

 

 なぜ、と問われて、エンドウさんは答えます。

 

 推し活。

 

 アイドルグループ『ろ~ゼシア』の

 『カオリン』こと

 皆星香李(みなぼし・かおり)さん。

 

 カオリンを推すことが

 俺の新しい人生だ。

 

「ほッ、ほんきィでスかッ」

「ぐるるがるる!」(←訳:本気の顔だよ!)

 

 そう、エンドウさんは本気も本気、大本気です。

 その本気を見て取ったのか、

 殺人マシーンが、

 感情のない化け物が何いってやがると腐しつつも、

 藤山会長は認めてくれました。

 

 人間に戻っちまった化け物は

 使いもんにならねえ。

 クビだ!

 

「おおォ、ありがたやッ!」

「がるぐるるがるるる!」(←訳:では堂々と推し活を!)

 

 さらば、殺し屋の日々。

 俺は一般市民となり、

 『カオリン』を推すために生きる。

 

 しかし。

 エンドウさんの心は乱れます。

 

 握手会で『カオリン』は

 手を差し出してくれました。

 その手を、無垢な美しい手を、握っていいのか。

 俺の手は幾百幾千の殺しで汚れ切っているのに。

 

「えッ、えッとォ、そのゥ~…」

「ぐるるるる~?」(←訳:どうしよう~?)

 

 我、如何に生きるべきか。

 

 ストア派哲学か、

 シェイクスピアのマクベス夫人か、なノリで、

 エンドウさんは煩悶します。

 それでも、歩み続けなくては。

 推し=『カオリン』が拓いてくれたこの第2の人生を。

 

「おうえんしまスよゥ、えんどうゥさんッ!」

「がるるるるぐるる!」(←訳:推しの道を往こう!)

 

 殺し屋と推し、って、

 冗談なの?ファンタジーなの?

 と、ちょっとばかりツッコミたくなる物語に

 リアリティをもたらしてくれるのは、

 著者・大島さんの素晴らしい画力です。

 

 デッサン力、画面構成、

 キャラクターデザイン、美術、衣装、背景、

 カメラワーク、照明、アクション、

 どの点をとっても超一流!

 いっそ、このまま実写映画化したいくらいです!

 

「しゅやくはァ、だれがいいィかなァ~?」

「ぐるるがるる!」(←訳:楽しく迷おう!)

 

 せっかくの《ひなまつり》だけど

 お天気は良くなくて、

 憂鬱な気持ちがいっそう暗くなりそうな

 月曜日……

 ですが、大丈夫!

 

 《ジョン・ウィック》シリーズや

 タランティーノさんの『レザボアドッグ』他、

 名作映画へのオマージュ&パロディ満載、

 エンターテインメントの王道を走る

 エンドウオワルさんの推しライフストーリーで、

 全活字マニアの皆さま、

 元気をチャージしてくださいね~♪

コメント
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