「こんにちわッ、テディちゃでス!
あさがおにィ~ひまわりィ!」
「がるっる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!桔梗に秋桜~!)
こんにちは、ネーさです。
夏の花と秋の花、双方が元気に同居して、
8月の終わりも近付いてきました。
台風の被害がありませんように、と祈りながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 怪談刑事 ――
著者は青柳碧人(あおやぎ・あいと)さん、
2024年4月に発行されました。
『怪談刑事』は『かいだんデカ』とお読みくださいね。
「かッ、かいだんッ!」
「ぐるるがるぅ~!」(←訳:久々に来たぁ~!)
はい、どうです、《怪談》です。
夏の終わりに相応しい、
背筋も凍る恐ろしい御話を語ってくださるのは、
『むかしむかしあるところに、死体がありました』や
《赤ずきん》シリーズも大好評の、著者・青柳さん!
物語の始まりは――
「とうきょうゥ、でェ~ス!」
「がるるぐ~る!」(←訳:地下鉄で~す!)
東京メトロ・霞ヶ関駅の階段を
とぼとぼと上ってゆくのは、
只倉恵三(ただくら・けいぞう)さん、55歳。
只倉さんの目的地は、警察庁。
3日前、勤務していた深川署の上司から、
ここ警察庁の、
第二種未解決事件整理係への
転属を命じられたのです。
「だいにしゅゥ~みみみッ……?」
「ぐるがるるる~!」(←訳:舌を噛みそう~!)
早口言葉のようなその部署は、
うす暗~い地下にあって、
ドアの前には……盛り塩。
そう、第二種未解決事件整理係が扱うのは、
呪いや心霊が関わって
未解決になってしまった事件、なんです。
現代科学では説明できない、
怪奇現象のような事件……
被疑者不明のまま、捜査が中断してしまった事件……
いや、よくよく調べ直せば、
見つかるのではないだろうか。
これは人間の力で起こせた事件だ、
人間の手になる出来事だ、
という証拠が。
「ふうむゥ! みかいけつゥじけんッ!」
「がるるぐっるる!」(←訳:意外に真っ当だ!)
『警察庁・呪われ係』などと、
ありがたくない別名をいただきながらも、
事件の再調査に乗り出し……たところへ。
『怪談師』なる職業の
不審な男が現れたり、
『怪談配信ユーチューバー』
『怪談コスプレイヤー』
といった《怪談マニア》が登場して、
只倉さんの苛立ちは頂点に。
「がんばッてェ、けいじィさんッ!」
「ぐるるるがるる~!」(←訳:惑わされないで~!)
短編6作品&エピローグから成る
連作《怪談》ミステリは、
笑いあり、シリアスあり、
古典へのオマージュあり、
巨匠作品の新解釈も!
私ネーさのおすすめは、
第6話『生霊を追って』です。
エンタ魂燃え盛る傑作を、
ミステリ好きさんも怪談マニアさんも、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪