テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《怪》を《解》する? ~

2024-08-27 22:03:04 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あさがおにィ~ひまわりィ!」

「がるっる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!桔梗に秋桜~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 夏の花と秋の花、双方が元気に同居して、

 8月の終わりも近付いてきました。

 台風の被害がありませんように、と祈りながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

              ―― 怪談刑事 ――

 

 

 著者は青柳碧人(あおやぎ・あいと)さん、

 2024年4月に発行されました。

 『怪談刑事』は『かいだんデカ』とお読みくださいね。

 

「かッ、かいだんッ!」

「ぐるるがるぅ~!」(←訳:久々に来たぁ~!)

 

 はい、どうです、《怪談》です。

 夏の終わりに相応しい、

 背筋も凍る恐ろしい御話を語ってくださるのは、

 『むかしむかしあるところに、死体がありました』や

 《赤ずきん》シリーズも大好評の、著者・青柳さん!

 

 物語の始まりは――

 

「とうきょうゥ、でェ~ス!」

「がるるぐ~る!」(←訳:地下鉄で~す!)

 

 東京メトロ・霞ヶ関駅の階段を

 とぼとぼと上ってゆくのは、

 只倉恵三(ただくら・けいぞう)さん、55歳。

 

 只倉さんの目的地は、警察庁。

 3日前、勤務していた深川署の上司から、

 ここ警察庁の、

 第二種未解決事件整理係への

 転属を命じられたのです。

 

「だいにしゅゥ~みみみッ……?」

「ぐるがるるる~!」(←訳:舌を噛みそう~!)

 

 早口言葉のようなその部署は、

 うす暗~い地下にあって、

 ドアの前には……盛り塩。

 

 そう、第二種未解決事件整理係が扱うのは、

 呪いや心霊が関わって

 未解決になってしまった事件、なんです。

 

 現代科学では説明できない、

 怪奇現象のような事件……

 被疑者不明のまま、捜査が中断してしまった事件……

 

 いや、よくよく調べ直せば、

 見つかるのではないだろうか。

 

 これは人間の力で起こせた事件だ、

 人間の手になる出来事だ、

 という証拠が。

 

「ふうむゥ! みかいけつゥじけんッ!」

「がるるぐっるる!」(←訳:意外に真っ当だ!)

  

 『警察庁・呪われ係』などと、

 ありがたくない別名をいただきながらも、

 事件の再調査に乗り出し……たところへ。

 

 『怪談師』なる職業の

 不審な男が現れたり、

 『怪談配信ユーチューバー』

 『怪談コスプレイヤー』

 といった《怪談マニア》が登場して、

 只倉さんの苛立ちは頂点に。

 

「がんばッてェ、けいじィさんッ!」

「ぐるるるがるる~!」(←訳:惑わされないで~!)

 

 短編6作品&エピローグから成る

 連作《怪談》ミステリは、

 笑いあり、シリアスあり、

 古典へのオマージュあり、

 巨匠作品の新解釈も!

 

 私ネーさのおすすめは、

 第6話『生霊を追って』です。

 エンタ魂燃え盛る傑作を、

 ミステリ好きさんも怪談マニアさんも、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

コメント
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