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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ キングは、どこだ? ~

2024-08-22 22:03:32 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 みことォさァ~んッ! もうりィさァ~んッ!」

「がるる!ぐるるるがるぐる!」(←訳:虎です!いよいよ明日です!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 映画『ラストマイル』は明日8月23日公開!

 『アンナチュラル』の面々はどう絡んでくるのかな?

 と胸躍らせつつも、さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの新書作品を、どうぞ~♪

  

 

 

             ―― 最強の恐竜 ――

 

 

 著者は田中康平(たなか・こうへい)さん、

 2024年1月に発行されました。

 

「りりりィ~んッ!」

「ぐる!がるるる~?」(←訳:はい!もしもし~?)

 

 NHKラジオ『子ども科学電話相談』に、

 その質問は、今年もまた寄せられました。

 すなわち、

 

 《いちばんつよいきょうりゅうはなんですか?》

 

 定期的に子供たちからの問いに答えるのは、

 北海道大学の小林快次(こばやし・よしつぐ)教授と

 筑波大学で生命環境系助教を務める著者・田中さんです。

 『恐竜』に関する質問を担当している御二方にとって、

 ¨古生物学あるある¨な質問ですが……

 

「なまほうそうゥ、でスよゥ!」

「がるぐるぅる~!」(←訳:緊張しちゃう~!)

 

 ドキドキハラハラの生放送を終えた後、

 田中さんは、あらためて考えます。

 

 一番強い恐竜ってなんだろう?

 

 多くの人は、強い恐竜、と聞いて

 ティラノサウルスを思い浮かべるだろう。

 一番大きな恐竜、といったら

 スーパーサウルスだろうか。

 それとも、

 一番頭がいい恐竜が、最強なのかもしれない。

 

 ……恐竜のナンバーワンって、

 つまり、どいつなんだ?

 

「さがしてェみまスかッ?」

「ぐるがるるっる?」(←訳:でもどうやって?)

 

 手掛かりは、化石。

 田中さんは、自身の発掘体験を交えながら、

 数多の恐竜たちの特徴を解説してゆきます。

 

   史上最も大きな恐竜は?

   一番足が速い恐竜は?

   噛む力が一番強い恐竜は?

   一番賢い恐竜は?

 

「むむッ? かしこいィ?」

「がるるぐるるる?」(←訳:賢さが分かるの?)

 

 化石の頭蓋標本をマイクロCTスキャンで透視し、

 頭骨内部の空間を分析してゆけば、

 恐竜がどれほどの脳を持っていたかが解ります。

 

 田中さんの見解によれば、

 頭の良い恐竜として挙げられるのは、

 トロオドン、

 オルニトミムス、

 バンビラプトル……

 

 しかし、絶対的な脳の大きさ、という点で、

 恐竜界最大の脳を持っているのは、

 ティラノサウルス……?

 

「じゃあァ、やぱりィ?」

「ぐるるる!」(←訳:キングは!)

 

 《最強》は、どこにいる?

 

 ネタバレになってしまうので、

 これ以上はお喋りできませんけれど、

 分かりやすい文章で綴られた

 『キング・オブ・キング』考察は

 古生物学好きな小学生さんに、

 恐竜映画好きな方々にもおすすめですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

 (なお、映画『ジュラシックワールド』で

  凶暴ティラノくんをパクリとやって人気になった

  《海の王者》モササウルスくんは、

  海生爬虫類の一種ですので、

  恐竜ではないんです。

  ごめんよ、モササウルスくん……)