テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 達人、荒野をゆく ① ~

2024-08-14 22:03:22 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ぷはッ! はッくつゥ~なのでス!」

「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!手応えあり~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 本棚奥の発掘作業……じゃなくて整理整頓作業の結果、

 先日の『The Art of Holmes』に続いて、

 またも”名作”を発見いたしました。

 そこで、本日の読書タイムは、こちらのコミック作品を、さあ、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― MASTER キートン 1 ――

 

 

 著者は、勝鹿北星(かつしか・ほくせい)さん、

 浦沢直樹(うらさわ・なおき)さん、

 画像のコミックス初版は1989年1月に発行されました。

 『MASTER KEATON』と英語題名が付されています。

 

 いくつものペンネームを使って活躍した

 劇画原作者・勝鹿さん(1946~2004)と、

 『20世紀少年』『PLUTO』他で大人気の漫画家・浦沢さん、

 二人のタッグで世に送り出された

 社会派サスペンスコミックの傑作ですよ♫

 

「めいさくはァ、じだいをォこえまスゥ!」

「ぐるがるるるるるる!」(←訳:今も色褪せてないね!)

 

 この物語を名作たらしめてしる理由は、

 なんといっても、キャラクターの素晴らしさでしょうか。

 

 主人公は、

 平賀=キートン・太一さん。

 

 英国人の母と、

 日本人の父を持つキートンさんは、

 オックスフォード大学出身の考古学者であり、

 保険会社の調査員(オプ)であり、

 元SAS(英国特殊空挺部隊)のサバイバル教官(マスター)、

 という、

 ユニークな経歴の大学講師さんです。

 

「おしいィ~!」

「がるるるぐるる!」(←訳:頭脳優秀なのに!)

 

 キートンさん、願っています。

 

 大学側の都合で、

 すぐにも失職してしまう講師ではなく、

 教授や准教授といった確固たる¨居場所¨を得て、

 考古学を究めることが出来るなら。

 

 ……いつか、ドナウ文明の遺跡を

 この手で発掘してみたい。

 

「でもねェ~」

「ぐっるぅるがるるる~」(←訳:困っちゃうんだよね~)

 

 キートンさん、

 優秀な学者さんなのです。

 そしてまた、

 超々優秀な探偵さんなのでした。

 

 ゆえに、

 世界最大の保険会社『ロイズ』をはじめ、

 調査のお仕事の依頼がひっきりなし。

 

 哀しいことに、

 講師のお給料はスズメの涙……

 対して、

 調査員のお仕事はけっこう稼げちゃう?

 

 それに、

 足で調べて、調査結果から推測して、

 トラブルを解明/解決するのは、

 ”何かをやり遂げている”という充実感もあって、

 嫌いじゃないんですよね。

 

 そんなこんなで、

 キートンさん、

 後ろ髪を引かれるような思いで、

 調査のお仕事を引き受けてしまうんです。

 

「じれんまァ~でスよゥ!」

「がるるるぅ~…」(←訳:苦しいねぇ~…)

 

 心を教壇に残しつつ、

 砂漠へ、戦地へ、

 密輸や誘拐など

 犯罪の現場へ赴くキートンさんのエピソードは、

 膨大な数に上ります。

 

 次回記事では、

 多くのエピソードの中から、

 代表作・傑作・名作とされる作品を

 ご案内いたしますよ。

 どうか、お楽しみに~♪

 

コメント
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