「こんにちわッ、テディちゃでス!
かしつきィ、かしつきィ~!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!加湿で保湿を!)
こんにちは、ネーさです。
秋冬は保湿って大事よね……
そろそろ加湿器を引っ張り出そうかしら?
それとも最新型に買い替えるべきかな?
などと思案に暮れつつ、
さあ、読書タイムです。
本日は、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪

―― 海の上の美容室 ――
著者は仲野ワタリさん、2020年8月に発行されました。
題名と、表紙のイラストからも
お分かりでしょうか、
物語の舞台は、“海の上”といいますから――
「ふねッ、でスねッ!」
「ぐるる!」(←訳:客船だ!)
いままさに、
大海原へ出発しようとしている豪華客船、
《ぎんが丸》。
“小山のような”
と表現するに相応しい大型船の内部には、
いくつものレストラン、
映画館や図書館、
プール、大浴場まで完備されていて、
万事が快適♫
楽しい船旅ができることは
間違いありません。
……ただし、それは。
お客さまとして
船に乗り込む場合に限りますが。
「ふあんとォ、きたいィ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:胸が高鳴ります!)
三品明(みしな・あかり)さんは
横浜港の大さん橋に佇み、
《ぎんが丸》の偉容を見上げています。
この船に、乗る。
そう、明さんは今、
《ぎんが丸》に
乗り込こもうとしているところでした。
船客ではなく、
乗務員として。
「それはァ、もしやッ?」
「ぐるるがる!!」(←訳:美容師さん!)
《ぎんが丸》内には、
『ビューティー・ホライズン』という名の
美容室があります。
明さんは『ビューティー・ホライズン』の
スタッフとして採用された
新人乗組員さんなんです。
つい先日まで
明さんが働いていた美容室は、
ごく当たり前の、というか、
普通に陸(おか)の上にある店舗でした。
けれど、ワケあってそのお店を辞し、
次の働き場所として見つけたのが
海の上の美容室
『ビューティー・ホライズン』だった、んですね。
今日からここが私の仕事場!……と思えば、
明さん、
武者震いをし、
不安にもなります。
だって、
客船なんて
一度も乗ったことがない……!
「まいごにィ、なりそうゥ!」
「がるるぐるる?」(←訳:船酔いしそう?)
それでも、もう後戻りはできません。
《ぎんが丸》は横浜を出港後、
台湾の高雄や香港など
異国の港を巡る旅程を組んでいるので、
明さんのパスポートには
既に出国スタンプが捺されています。
出港の時刻も近付いてきました。
はたして、
陸から遠く離れた
海の上の美容室で、
何が明さんを待っていたのか――?
「あれもォこれもォ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:初めて尽くし!)
ネット書店さんの紹介文では、
お仕事小説、とありますが、
船に乗る人びとの出逢いのドラマ、と
ゆるやかに、大らかに捉えた方が
より愉しめるように思えます。
美容師としての日常、
船の上という空間の非日常、
その対比と、
海の青。
海外旅行が難しくなってしまった今年だからこそ、
新鮮な驚きをもって共感できる
美容師・明さんの旅のものがたりを、
皆さま、ぜひ一読してみてくださいね~♪
かしつきィ、かしつきィ~!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!加湿で保湿を!)
こんにちは、ネーさです。
秋冬は保湿って大事よね……
そろそろ加湿器を引っ張り出そうかしら?
それとも最新型に買い替えるべきかな?
などと思案に暮れつつ、
さあ、読書タイムです。
本日は、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪

―― 海の上の美容室 ――
著者は仲野ワタリさん、2020年8月に発行されました。
題名と、表紙のイラストからも
お分かりでしょうか、
物語の舞台は、“海の上”といいますから――
「ふねッ、でスねッ!」
「ぐるる!」(←訳:客船だ!)
いままさに、
大海原へ出発しようとしている豪華客船、
《ぎんが丸》。
“小山のような”
と表現するに相応しい大型船の内部には、
いくつものレストラン、
映画館や図書館、
プール、大浴場まで完備されていて、
万事が快適♫
楽しい船旅ができることは
間違いありません。
……ただし、それは。
お客さまとして
船に乗り込む場合に限りますが。
「ふあんとォ、きたいィ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:胸が高鳴ります!)
三品明(みしな・あかり)さんは
横浜港の大さん橋に佇み、
《ぎんが丸》の偉容を見上げています。
この船に、乗る。
そう、明さんは今、
《ぎんが丸》に
乗り込こもうとしているところでした。
船客ではなく、
乗務員として。
「それはァ、もしやッ?」
「ぐるるがる!!」(←訳:美容師さん!)
《ぎんが丸》内には、
『ビューティー・ホライズン』という名の
美容室があります。
明さんは『ビューティー・ホライズン』の
スタッフとして採用された
新人乗組員さんなんです。
つい先日まで
明さんが働いていた美容室は、
ごく当たり前の、というか、
普通に陸(おか)の上にある店舗でした。
けれど、ワケあってそのお店を辞し、
次の働き場所として見つけたのが
海の上の美容室
『ビューティー・ホライズン』だった、んですね。
今日からここが私の仕事場!……と思えば、
明さん、
武者震いをし、
不安にもなります。
だって、
客船なんて
一度も乗ったことがない……!
「まいごにィ、なりそうゥ!」
「がるるぐるる?」(←訳:船酔いしそう?)
それでも、もう後戻りはできません。
《ぎんが丸》は横浜を出港後、
台湾の高雄や香港など
異国の港を巡る旅程を組んでいるので、
明さんのパスポートには
既に出国スタンプが捺されています。
出港の時刻も近付いてきました。
はたして、
陸から遠く離れた
海の上の美容室で、
何が明さんを待っていたのか――?
「あれもォこれもォ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:初めて尽くし!)
ネット書店さんの紹介文では、
お仕事小説、とありますが、
船に乗る人びとの出逢いのドラマ、と
ゆるやかに、大らかに捉えた方が
より愉しめるように思えます。
美容師としての日常、
船の上という空間の非日常、
その対比と、
海の青。
海外旅行が難しくなってしまった今年だからこそ、
新鮮な驚きをもって共感できる
美容師・明さんの旅のものがたりを、
皆さま、ぜひ一読してみてくださいね~♪