goo blog サービス終了のお知らせ 

テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 歩みを、一条の光へ ~

2020-11-05 23:39:49 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひゃほうゥ! でましたでスよゥ~!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!クマも参入!)

 こんにちは、ネーさです。
 Nintendo Switchに初登場したのは、
 『おうちでリラックマ リラックマがおうちにやってきた』!
 これは欲しいわ~♫♪
 ……いやいや、あかん、ハマったら怖いわ!
 でも欲しい~!と大いに迷いながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
     ―― メンタルに効く西洋美術 ――
 

 
 著者は宮本由紀(みやもと・ゆき)さん、
 2020年8月に発行されました。
 『COURAGE THROUGH ART』と英語題名が、
 『逆境にもくじけないアーティストたち』と
 日本語副題が付されています。

「ぎゃッきょうゥ……!」
「ぐるるるる……!」(←訳:くじけない……!)

 そう、現在では
 《ルネサンスの至宝》だとか、
 《美術史を変えた!》だのと
 賞賛されまくっている巨匠さんたちも
 最初から順風満帆だった訳ではありません。

 この御本では、
 巨匠さんたちの画業や功績よりも、
 彼/彼女たちが味わったどん底、
 苦難や苦闘に焦点が当てられています。

 各章で取り上げられているのは、
 ゴーギャンさん、
 ゴッホさん、
 ウィリアム・ホガースさん、
 メアリー・カサットさん、
 レオナルド・ダ・ヴィンチさん……と、
 押しも押されぬアート史上の偉人さんたち、ですが。

「いろいろォ~あッたのでスよゥ!」
「がるるぐるるる……」(←訳:心情はフクザツ……)

 レオナルドさんが
 あれもこれも未完作品だよねぇと揶揄されたり、
 ゴッホさんの最期が悲劇であったりしたことは
 よく知られています。

 けれど、
 ミケランジェロさんも
 作品からは窺い知れぬ
 重い荷物を背負っていたことは、
 初めて知りました……!

「いつだッてェ、やッかいィなのはァ~」
「ぐるがる!」(←訳:親戚関係!)

 ミケランジェロ・ブオナローティさん(1475~1564)。

 公式な記録によれば、
 生涯独身であったミケランジェロさん、
 父親と、
 4人の兄弟がおりました。

 お兄さんは修道士になりましたが、
 3人の弟は”トラブルメーカー”で、
 弟たちの不始末のリカバリーをさせられるのは
 いつもミケランジェロさん。

 そんなトラブル家族たちの中にも、
 ただひとり、
 ミケランジェロさんにとっての救いは。

「おいッこさんッ!」
「がるるるるるるぐる!」(←訳:リオナルドさんだよ!)

 弟・ブオナッロートさんの息子、
 リオナルドさんだけは、
 ”真の家族“だったようです。

 ミケおじさんが甥へ書き送る手紙の内容は、
 叱責、忠告、心配事。 

 リオナルドさんが伯父さんへ送るのは、
 地元の特産物、
 衣服、チーズやワイン、果物。

 口うるさくはあるけれど、
 微笑ましくも温かく、
 甥の生活を見守るうち、
 やがてミケランジェロさんにも
 恋の予感が……?

「みけェおじさんッ、がんばッてェ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:叶うといいね!)

 それぞれの画家さんたちの、
 足元の闇、
 彼方に射す一条の光。
 光へと、歩む道のり。

 ユニークな着眼点の美術評論書は
 アート好きな活字マニアさんに
 おすすめですよ。

 ちょっとだけ付け足しますと、
 私ネーさ、個人的に、
 19世紀後半に活躍した画家
 ジェームズ・ティソさんについて書かれた章には
 しんみりさせられました。
 ティソさんのファンの方々は
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする