今秋の風邪は鼻に来るようです。
こんにちは、せっかくインフルエンザ予防接種を完了したというのに、
鼻風邪を引いてしまったネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ~♪」
「がるるー!ぐるるるー!」(←訳:虎ですー!ボクらは元気ー!)
元気が足りない寒~い雨の日は、
読み手の手元を温かく照らすランタンのような
美しい物語の世界へ飛び込みましょう!
活字マニアの皆さま、本日は、こちらを、どうぞ~!
―― 原稿零枚日記 ――
著者は小川洋子さん、’10年8月に発行されました。
内容ももちろんですが、今回の御作もとても美しい造本ですね!
扉ページ写真の天使さんのオブジェ、そして表紙画は
小杉小二郎さんの作品、
装釘は水木奏さんによるものです。
「うむッ! きゃわゆいィでス!」
「ぐるるがるー!」(←訳:この絵好きだー!)
『猫を抱いて象と泳ぐ』の衝撃も未だ冷めぬまま、
新しく刊行された小川さんの御本は……
筋書きを紹介するのがちょっと、いえ、だい~ぶ難しい作品です。
ただ……読んでいて、ふっと想い起こされるのは
漱石さんの『夢十夜』でしょうか。
どこかしら、ほのかに怖いような、
一睡の夢のおぼろな記憶のような……。
御本の語り手であり、
たぶん主人公であるのは、
『私』。
『私』は夢見ます。
小説を書いて、
新人賞を獲って、自分の本を出したい、と。
「さッかさんッ、でスかッ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:作家の卵さん!)
けれど、
『私』は小説執筆とはまた別種の《書くこと》で評価を得ます。
あらすじを、書くこと。
『私』が下読みし、作成したあらすじは、
大勢の編集者から賞賛されました。
『私』は、複雑な気持ちになります。
あらすじよりも、
小説を書く方が得意だったらいいのに。
その思いに苦しめられながらも
どうしてか、『私』はあらすじ係を止められません。
やがて、あまりに傑出した出来となった『私』のあらすじは、
切なく、
それでいて甘やかで尊い、
昇華の時を迎えるのですが……
「ふゥむゥ~?
すじがきッってェ、ふしぎィでス!」
「ぐるるがるがる!」(←訳:良い筋書きは天使だよ!)
強い印象を残す、
『一月のある日(火)公民館の事務室から電話があり、
《あらすじ教室》の講師を頼まれる。』他の、
小説を書きたいのだけれど、
今日もまた筆は進まず、
字で埋まった原稿用紙は零枚、という『私』の日々。
21世紀の《日記文学》を、
活字マニアさんは、ぜひ~!
「がるぐるがるる!」(←訳:今年のベストBOOKかも!)
「だねッ!!」
こんにちは、せっかくインフルエンザ予防接種を完了したというのに、
鼻風邪を引いてしまったネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ~♪」
「がるるー!ぐるるるー!」(←訳:虎ですー!ボクらは元気ー!)
元気が足りない寒~い雨の日は、
読み手の手元を温かく照らすランタンのような
美しい物語の世界へ飛び込みましょう!
活字マニアの皆さま、本日は、こちらを、どうぞ~!
―― 原稿零枚日記 ――
著者は小川洋子さん、’10年8月に発行されました。
内容ももちろんですが、今回の御作もとても美しい造本ですね!
扉ページ写真の天使さんのオブジェ、そして表紙画は
小杉小二郎さんの作品、
装釘は水木奏さんによるものです。
「うむッ! きゃわゆいィでス!」
「ぐるるがるー!」(←訳:この絵好きだー!)
『猫を抱いて象と泳ぐ』の衝撃も未だ冷めぬまま、
新しく刊行された小川さんの御本は……
筋書きを紹介するのがちょっと、いえ、だい~ぶ難しい作品です。
ただ……読んでいて、ふっと想い起こされるのは
漱石さんの『夢十夜』でしょうか。
どこかしら、ほのかに怖いような、
一睡の夢のおぼろな記憶のような……。
御本の語り手であり、
たぶん主人公であるのは、
『私』。
『私』は夢見ます。
小説を書いて、
新人賞を獲って、自分の本を出したい、と。
「さッかさんッ、でスかッ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:作家の卵さん!)
けれど、
『私』は小説執筆とはまた別種の《書くこと》で評価を得ます。
あらすじを、書くこと。
『私』が下読みし、作成したあらすじは、
大勢の編集者から賞賛されました。
『私』は、複雑な気持ちになります。
あらすじよりも、
小説を書く方が得意だったらいいのに。
その思いに苦しめられながらも
どうしてか、『私』はあらすじ係を止められません。
やがて、あまりに傑出した出来となった『私』のあらすじは、
切なく、
それでいて甘やかで尊い、
昇華の時を迎えるのですが……
「ふゥむゥ~?
すじがきッってェ、ふしぎィでス!」
「ぐるるがるがる!」(←訳:良い筋書きは天使だよ!)
強い印象を残す、
『一月のある日(火)公民館の事務室から電話があり、
《あらすじ教室》の講師を頼まれる。』他の、
小説を書きたいのだけれど、
今日もまた筆は進まず、
字で埋まった原稿用紙は零枚、という『私』の日々。
21世紀の《日記文学》を、
活字マニアさんは、ぜひ~!
「がるぐるがるる!」(←訳:今年のベストBOOKかも!)
「だねッ!!」