なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

雷電北西壁ダイレクト&雷電ドーム壁

2021-09-06 | 
4時起床、朝食とコーヒータイム。

4日から前泊。夜明けを堪能しながら、3年前に雷電北西壁ダイレクトを共にしたカノマーを待つ。

2人でギアを吟味後、藪をかき分け1P基部に向かう。
早めに行動したつもりが登り始めは7時。
3年前は、かっぱのわがままで、アブミルートのはずの1P目を正規ルートより向かって左に取り、アブミを使わずハーケンとカムで越えた。
そのせいで時間かかったので、素直にアブミ。カノマーリード。

アブミ帯突入シーン。

数回のアブミ換えで傾斜が緩み、ブッシュでビレイ。

先にルート全体像。大きくなります。

見ての通り、ドーム壁3Pを含む全10P(歩き部含む)登攀。

2P目、かっぱリード。完全藪ルート。バイルを刺して楽に上がる。
3P目、カノマーリード。写真はスタート地点。

岩盤の上のウルシ藪を越えて垂壁。最後はチムニー状に両足を張って藪に突入。

4P目、かっぱリード。『山谷』では、4P目40m、5P目40mとなっているがそんなに長くない。
50mダブル1回で「山谷で6P目スタート」にたどり着く。
このピッチ、前回は楽に凹角を登ったはずだが、なんだか右の岩盤に導かれてしまい、微妙なスラブと支点の取れない草付きを登るはめに…。
これ山谷での5P分終了。

5P目、カノマーリード。短く斜めに上がるだけ。ほぼ歩き。
6P目、ダイレクト最終ピッチ。かっぱリード。
安定して立てる場所。広く垂壁が広がる。スタートらしき地点にRCCボルトあり。そこから凹角を行く。
20mくらいまっすぐ上がり草付き帯を経てブッシュへ。写真は草付き帯を登るセカンドカノマー。


いったんロープをたたみ、ブッシュ帯を上がると程なくドーム壁基部に出る。

とても広く快適な場所。
時間的に厳しい気もしたが、天気も良いし「ここまできたら登るしかないよね。」と話し、ルートを吟味。
「凹角ルート」と思われるラインを登る。

ドーム壁凹角ルート1P目、かっぱリード。
時折垂直の凹角をまっすぐ上がる。終了点などまったくわからず。垂壁が終わってしばらく登った40mちょっとで終了する場所を吟味して切る。
こんな支点。

岩にテープを上からかけて、下をカムで固定。
ここに登ってくるセカンド。


2P目、リードを交代。

ロープいっぱいと、カムでセルフをしっかりとれることの両立ポイントが終了点。ここもほぼ40m。

3P目、30m。急な草付きをブッシュ目指して上がる。

下降を考えて、ロープはリードが登ったまま固定。セカンドは固定ロープで上がる。
ブッシュの中を覗きに行った。すぐスカイラインだが、上がっても藪ピークだろうということで、ここで終了。

すぐ懸垂開始。

すでに夕焼け色になりつつありますね。
ドーム壁は2回懸垂。ほぼぴったり100m。
ダイレクト最終ピッチは、まっすぐ下りるとこの日の5P終了点。
ばっちりそこに出る。

順調に懸垂するが、一回が長いのでロープの回収に力と時間がかかる。
3P目の垂壁部を降りるときには、素敵なサンセットロードを眺めながらとなる。

こりゃまた暗くなるなあ~、などとこの辺で思った。
そして予想以上に暗くなった。

19:30に駐車場着。
懸垂は7回。
天気よくてよかったです。


コメントを投稿