山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

岩塔盆地から景鶴山

2012-05-06 | 山行
5月4,5,6日 猫又川源流の外田代(通称:岩塔盆地)にBCを設営して、40年越しの景鶴山を訪れた。

4日未明、尾瀬戸倉の夜間通行止め(18:~6:)のゲート近くに車泊した。6時開門で数10台が一斉に鳩待峠を目指した。ところが峠は雨降りで、雨具を着て残雪の尾瀬入りをして山の鼻の炊事場下で雨宿りした。

どんよりとした北方の雪原に足を踏み出し、蛇行する猫又川に沿って30分ほど歩くと雲が切れて晴れてきた。


5年前に平が岳に行く際に渡れた二俣(1450m)では水勢が激しく、10分ほど左俣を遡ってからスノーブリッジ(SB)を渡り大白沢山南尾根に取り付いた。1500m付近の尾根上に登り、さらに登り、傾斜が緩くて谷が割れていない辺りを捜しながら右俣に降りた。



右俣の対岸の樹林の山腹を100mほど登ると広い雪原に出た。その外田代の一角にBCを設営した。

その晩から翌朝まで風雨が続いた。シュラフから出られずウジウジしていたが明るくなってきたので行動開始。みるみるうちに青空が広がってきた。






カッパ山の肩から稜線に出て景鶴を正面に仰ぎ、景鶴の岩峰直下から北側に回り込み雪面頼りに岩山に取り付いた。飛び出した所は西峰の一角でシャクナゲの藪こぎしながら東峰の山頂に立った。

景鶴山の山名板が下がっていた。

ヨッピ川と原とアヤメ平

ケイズル沢の向こうにカッパ山、背アブリ山そして至仏山が大きい

帰りは、適当に北側の雪面を下り、往路のトレースを追ってをBCに戻った。当日のものと思われる単独行の足跡が大白沢山方面から付いていた。

外田代の広い雪原では行きに付けた赤布が見つからず、おまけにクリーム色のフライシートで目立たず、一時はBCにたどり着けず、GPSに大助かり。この晴れで気づいたのだが、このBCは終始景鶴に見られていたことになる。すると、先ほどのワンデリングは奴の差し金かもしれない。

最終日、4-5-6でBC撤収し下山。

右俣屈曲部の1661m枝尾根末端

右俣屈曲部は谷が割れ

大白沢山を目標にやや迂回して黒木の森を突っ切り右俣屈曲部では枝尾根末端にドンピシャで降りた。大白沢山南尾根を正面に至仏山を見ながら下り、行きに付けた赤布(1530m付近)を回収して、そのまま左俣に降りSBを渡る。

猫又川の蛇行に沿って、楽しい想い出を担いで山の鼻に戻って行く。ミズバショウの開花は一輪も見つけられなかった。







山の鼻より数10分歩いたところで雷雲に遭遇、鳩待峠まで再び雨具を着用。片品温泉に立ち寄り帰京した。

5/4鳩待峠7:15…山の鼻8:30…左俣渡る10:50…外田代BC12:35
5/5 BC10:15…景鶴山13:33…BC15;15
5/6 BC撤収6:05…枝尾根末端6:20…左俣渡る7:29…山の鼻9:00…鳩待峠10:45
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