山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

「山で…」その1より  平標山

2008-07-09 | 山想
 先日の平標山のこと。今また想うとやはり、少々中途半端な山旅であった。日差しが充分に得られたとしても山頂から上州側を見下ろした時、仙人が下界を見下ろしてため息をつくように、群れ、続々と登ってくるハイカー達のとても真から山好きとは思えそうにない風体の赤や黄色の疲れ切った姿を見たら越後側の急坂を上り詰めた感激は半減してしまうだろう。

やはり、仙の倉へ続く広い草原を残雪を追いながら、遙かに霞む谷川連峰の頂きを指さしながら、冷たく肌をなでる風と小雨の稜線を行った方が、はるかに味わいがあるにちがいない。 (1970.7.4記)
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