中国単身赴任生活 東京浦島太郎編

10数年住んだ中国を離れて東京のサラリーマン。浦島太郎です。
今は、自転車、写真、ジュリエッタなどのブログです。

春節前は物騒です。

2005-12-30 | 一般
夕べ社員が夜中に帰宅途中強盗に襲われるという事件が発生しました。

私の会社は3交代制の操業をしているので、夜中に帰るようなシフトもあります。会社が開発区にあるので、市内までは送迎バスを出していますが、そのバスから降りた直後にバイクに乗った3人組に襲われたようです。
一人がバイクで行く手を遮り、残る2人が後ろから襲いかかるという犯行で大声で叫んだところ首を絞め、引きずり倒して持っていたバッグを奪われました。

大した怪我をしなかったというのが不幸中の幸いです。

春節前というのは、最も治安が悪くなる時期です。田舎町といえども周りの農村や周辺の町に比べれば大都会ですのでそれなりに出稼ぎの人間が来ています。そろそろ故郷へ正月に備えて帰ろうかという時期ですので、その前になんでもやって金を稼ぐというのが増えるのです。この国は広いので、違う町へ逃げ込んでしまうとちょっとした犯罪ではなかなか捕まりません。帰郷前の荒稼ぎと言うところでしょう。

我々も気をつけなくてはいけませんね。酔っぱらってフラフラ歩いていると格好の標的ですからね。

いよいよ年末ですが。。。

2005-12-30 | 仕事
日本は年末年始の休みに入っている時期ですが、我々は中国暦で生活していますのでまだ出勤しています。明日も出勤です。中国の会計法で、年度末(こっちの会計年度は1-12月)に会計事務所の人間と一緒に棚卸しが必要ですので、明日は朝から棚卸しです。

去年は原料も製品も非常に在庫が少ない状態での棚卸しだったのでそれこそあっという間に終了しましたが、今年はものすごい量です。事前に準備していますが両方あわせて2万トン近い数量ですので、結構気が狂うのではないかと心配しています。

もっとも私が実際に何かするわけでもなく、ただウロウロしていれば財務部の優秀な女の子達がテキパキと仕事をしてゆきます。うちの財務部はトップの副経理だけが男で、後は全員うら若き女性達。大学で財務や税務を勉強してきた専門家は2人だけであとは過去工場で3交代やっていた普通の女の子が志願して異動してきました。当然最初はなんにも知らないのですが、自分で夜間学校へ通って一生懸命勉強してきたおかげで今や全員優秀な財務専門家です。

自分で勉強すると言えば、うちの会社は日本と台湾の合弁ですので日本語を勉強する従業員も大勢います。現状中国語を話さない日本人はわずか2人ですので、通訳だけを仕事にしている従業員は一人もいません。それぞれの部署で何人かが日本語も話せるというなかなか優れた状況です。最初通訳として入社して、日本人の減少と共に通常の勤務に移行してきた連中が一杯いるので、大学の日本語学科卒業していながらも今や製造部門のNo.2という奴や、管理部門のトップなんていうのがゴロゴロしています。製造部門のトップのお兄ちゃんは自分で日本語を勉強して、いまやそこらの通訳よりも上手な日本語を話します。
通常の会議は全て中国語進行ですが、中国語を理解しない日本人の傍に座った奴が適当に通訳しながら会議は進行します。なかなか他の会社では見られない光景でしょうね。

夕べは地元のお客さんが急に電話をかけてきて飯食おうぜ!!というので出かけて行きましたが、いつものようにお客さんの友達もいて、また友達の輪が広がりました。白酒いっぱい飲んだので、寝ている間も自分の息が白酒臭いの気がついていましたが、まだ朝になっても多少白酒臭い状況です。

また出張していました

2005-12-28 | 一般
急遽仕事で無錫、上海へ出張していました。
田舎町から飛行機で上海、そこから車で無錫、又車で上海へ戻って飛行機で、と移動だらけの2日間でした。

上海周辺の高速道路網の整備というのは、本当にこの10年くらいで進んだんだなぁと感心しました。ほんの10年前、まだ上海の浦東地区ですら水田が広がり浦東料理と言えばカエル料理が並んでいたことを感慨深く思い出します。
上海の空港からそのまま高速道路に乗って、わずか1時間半ほどで無錫の開発区に到着、高速道路出来る前には、まあ列車で数時間かけて無錫の町に到着、そこからタクシーで開発区まで、というのが移動のパターンだったでしょうね。

更に驚きは、無錫での夜の宴会場所、開発区から無錫市内まで車で戻ると40分以上かかるというので逆に郊外の町へ出発、5-60km程離れた町まで高速道路で移動、安くておいしい長江でとれた魚や蟹をたっぷり食べられます。今まで食べたことのないほどおいしい川魚、養殖ではない蟹、いやあ久しぶりにおいしいものを食べましたね。

上海に戻るときも網の目のように縦横に建設された高速道路のおかげで渋滞知らず、2時間もかからずに目的地の上海郊外に到着、無事に仕事が終了。災難はここからです。田舎町に帰るために空港へ行くのですが、これが時間が判りません。空港の周辺は慢性的に渋滞地区、あと10kmちょっとの所まではスイスイなのですが、そこから1時間弱。ちょっと進んでは又停まるという渋滞です。おかげで上海の自宅に立ち寄ったのはわずか15分。お茶飲むヒマもなくまた空港へ戻って飛行機に乗りました。

田舎町に着くと、当然ながらどの道も高速道路も市内も渋滞なんかしていません。同行した台湾人と「上海は住みやすそうだが、あの渋滞見ると嫌になる。多少不便でもこの田舎町が良いね。」
どこで飲んでも家まで車で10分以内で帰れるこの田舎町、信号2回待ったら「渋滞中」と放送するラジオ局。

また1年が過ぎてゆきます。あと何年この町に住んでいるのでしょうか。
今日は珍しく雨が降っています。

市場での買い物

2005-12-23 | 生活
ほぼ毎日自炊をしている。
日本料理屋もあるのだが、わざわざ出かけるのが面倒というよりも自分で食べたい物を作った方が気楽、と言うことで夕食は自炊となる。

会社の帰りに送迎用の車を家の向かい側で降りると、そこには市場がある。食材は一通りなんでもあるが、スーパーのように清潔感はないし、肉やら野菜やらが腐ったような臭いもしており、足元だって汚れている。でもとっても便利である。野菜だって果物だって好きなだけ買えるのでほんのちょっとしか必要でない一人暮らしには便利である。

市場の中には同じようなものを売っている店が何軒もあるのだが、なんとなく野菜はここ、果物はここ、貝はここ、と決まっている。オバちゃん達もすっかり覚えていて、なかなか心地よい。ジャガイモ1個、にんじん1本なんている買い方で値段が付けられないのだが、昨日ちょっと高めに貰ったから今日は安め、などと適当に値段は調整されているようである。

今の時期はイチゴとビワが果物屋に並んでいる。どっちも日本で買うと高いがここで買うと安いのでよく買う。安いと言っても果物の中では別格に高いので、果物屋のオバちゃんは大喜びである。何時も買う店の隣も同じ果物屋で、そっちのオバちゃんは、何時も私を見ると、今日はうちで買いな!と声をかける。たまにはあのオバちゃんを喜ばせようかなと、思うのだがそんな時に限ってそっちの果物は色が悪かったりする。

会社からの帰り道、考えていることは仕事のことではもちろん無く、今夜何食べようかな?である。外の食堂で食事をしておいしかったメニューが家で出来たときの喜びは一際である。

さてさて今夜は何を作ろうかなぁ。

帰ってきました。

2005-12-19 | 一般
いゃあ日本は寒かったです。
田舎町→大都会上海→東京 と都会度と民度が上がるにつれて気温は下がるので、逆に帰ってくるときはちょっとずつホットしながら帰ってきました。

日本では仕事も2日間、ばっちりあり、宴会も2日間バッチリでした。初日にどこでネジが飛んだのか、焼酎飲んで大騒ぎして、気がついたらTAXIの中で運転手さんに「どっち行くの?」と聞かれていました。瞬間的に自分がどこにいるか判らずに中国語でアパートの名前を叫んでいましたが、それ以降家に着くまでの間運転手さんの目が怖かったのを覚えています。

土曜日は、前回の帰国時に購入した日本のTVを海外でも見られるという装置のセッティングに半日以上を費やしました。セットは簡単ですよ!!というお姉様のPRに乗ったのは良かったのですが、妹の家のインターネットはCATVでルーター無しという環境、ルーター買って、TV配船の分岐買って、とセッティングはここまで非常に順調。ところがどういう訳かこのCATVの回線がしょっちゅう切れるのです。日本のTV見るには装置にTVアンテナ線繋いで、そこからルーター経由でインターネットの上り回線に映像と音声を流し込んで、、、なんですが回線が切れると当然のことながら映像も切れる。。。半日戦っても回線が切れるという理由がわかりません。LANコードも交換して、ACアダプターの極性変えたり、思いつくことは全部やりましたが、それでも努力をあざ笑うかのように切れます。

とりあえずもうどうでも良くなって帰ってきました。こっちでどうなることではありませんが、1回繋いでみようと思います。

それにしても「簡単ですよ」は、かなり誇張有りですね。ネットワーク構築の知識がないと無理でしょう。最初から設定込みの料金にしてくれるか、どこかにまとめて設置する場所を提供してくれた方が親切ですね。CATVも繋げますが、リモコンでチャンネル変えてしまうので、日本の人が見ているときには勝手にチャンネルが変わってしまうし、まだまだ発展途上の道具だと思います。

帰ってきたばかりですが今夜から又連続でお客さん対応です。
又あの宴会料理を食べなくてはいけないかと思うと、気が重くなります。

泥棒が来た!

2005-12-13 | おもしろ記事
さっきうちの会社に泥棒が来て、警察に連れて行かれました。

まだ明るい時間帯で、なぜ?と思いましたが、真相は以下のようなものでした。

近所の町でバイクを盗んだ泥棒が、直後に通報されて警察の追跡を受け、開発区にあるうちの会社の方に必死に逃げてきた。この辺りは一直線の道路で突き当たりは港!このまま行っても逃げ切れないと盗んだバイクを投げ捨て、うちの会社に逃げこんだのですが、あっという間に会社の保安係と追跡してきた警察に逮捕されたそうです。

旧正月が近づいてきましたので、これからますますこういった泥棒が増加すると思われます。泥棒だって正月には田舎に帰りたいのでお金が必要なんです!

忙しいという感覚

2005-12-13 | 仕事
忙しい、と言う感覚は日本と中国でものすごく違うものの一つだと思います。

一言で言ってしまうと中国の忙しい は、業務時間中にやることが結構ある、位です。日本のような 何時帰れるんだろう?というような忙しさとは全然違います。うちの会社でも、忙しい忙しいと従業員は口にしますが、6時の定時前には机の上をキレイさっぱり片付けてチャイムと共に全員がいなくなります。チャイムが鳴ってから片付けるのではなく、鳴ったらもういません。5時半くらいからはお帰りモードですので、ちょっと10分で終わりそうな用事頼んでも明日にならないと答えは返ってきません。

私の執務室の壁はガラス張りにしてありますので、事務所で働く従業員の勤務状況はよく見えますが、席でずっと何かをしている人間はまあ忙しい時期で半分もいるでしょうか。結構みんな楽しそうにやってます。四六時中携帯電話の着メロが鳴り響き(普通の着信音に設定されているのは外国人の電話だけではないでしょうか?流行曲は従業員の着メロで人気の具合が判るくらいです)仕事だか私用だか判りませんが楽しそうにしゃべっています。

午前中11時くらいと午後の3時過ぎ頃は、おやつタイムです。1/3位の人間がリンゴやミカンを片手に仕事しています。お菓子を食べるという光景にはほとんど出会いません。ほぼ間違いなく果物ですね。

こういう生活をしている人達から見ると毎晩遅くまで残業して終電で家に帰って、倒れ込んで眠り、また翌朝会社へ出てくる日本人サラリーマンは狂気の生活にしか見えないようです。

実際どっちの生活が良いのかは、もう一度考えてみた方が良いような気もします。

明日から仕事で日本へしばらく戻ります。寒そうでちょっと嫌です。

3拍子揃ったゴルフ場

2005-12-12 | ゴルフ
昨日は、この町の日本料理屋さん主催のゴルフコンペでした。
めずらしく小雨模様でその上途中では風が強く寒い一日でしたが30人ほどの参加者で楽しい一日でした。

ゴルフ場は10月の台風でゴルフ場へ行く道路がメチャメチャになった場所。2ヶ月以上たっていますが、まだまだ復旧したとは言えない状況です。道路の上にそれこそ山のように崩れてきていた土砂は取り除かれていましたが、ほとんどの場所はそれだけです。完全復旧にはまだあと半年はかかるでしょうね。

このゴルフ場、3拍子揃っていることで有名です。コースは幅も広く距離も長くて結構楽しめるのですが、「遠い、食事がマズイ、キャディさんがいい加減」という3拍子がバッチリ揃っています。

遠い、というのは町から車で約1時間かかります。日本の事情から行けば近い、のでしょうが、我々は自家用車運転しているわけでもなく、家から15分という場所にもゴルフ場がありますので、1時間というのは「とっても遠い」となります。

食事がまずい、昨日はコンペで主催者が食事を用意していたので仕方なくちょっとだけ食べましたが、普段はここのコースでは何も食べません。どうやったらここまで上手に不味く作れるか、と聞きたくなるくらいマズイです。地元味だとばかり思っていましたが、昨日一緒にいたキャディさん(地元のオバちゃん)に聞いても「ここはマズイ」と言っていましたのでほぼ共通認識なのでしょう。

キャディさんがいい加減、というのは日本人の感覚だと思われます。3拍子揃っているという評判は有名ですので日本人の客は非常に少なくほとんどが中国人のお客さんです。彼らは自分でドンドン判断して勝手にプレイしてゆきますのでキャディさんには多くを求めません。ボール持ってこい、ティ持ってこいと言うような要求はしますが、グリーン読むのは自分の仕事、と思っています。
でも日本人は結構細かくいろんな事を要求するので、キャディさんは戸惑うのです。ほとんどの日本人は言葉も障害となりますので、双方の誤解が積み上がってゆきます。


ところで日本人のコンペに出ると毎回時間がメチャメチャ長いので結構めげます。普段中国人や台湾人の友達と回ると4人でも4時間超えるなんて事はあり得ません。2人なら2時間半ほどで1ラウンドします。でも昨日も5時間近くかかりました。1球1球が丁寧なんですよね。私に欠けているのはあの丁寧さなんでしょうね。

こんな所でも自分の脱日本人度の高さに気づいてしまいます。

秘密兵器

2005-12-09 | 生活
先週日本へ帰ったときに、秘密兵器を購入してきた。
とは言え、こっちへ持ってきたのはCD-ROM1枚だけで本体は実家においてきた。

TVとインターネットの間に装着し、日本のTVを海外でも見られるという新兵器である。海外のPCとの間で相互認証する事によって著作権をクリアしているのであろう。持ってきたCD-ROMはその相互認証用のソフトである。

効果はどうかというと、まだ検証できていない。実家の妹が週末にセットしてくれるというので、心待ちにして待っている。
なにせ今の家では中国のTVしか見られない。46チャンネルも映るが、別に見たいものがあるわけでもないので、ほとんどTVを見ない。TV付けるときはDVDを見るときくらいである。

成田空港の電気屋で衝動買いしたのだが、完全に普段着(オジサンがそこらへ出かけるような服装)で店に入って、説明を色々聞いていたのだが、売っているお姉さんは、まさかこんないい加減な格好の奴がこれから国際線に乗るとは想像できなかったようで、買うから家に送ってくれと頼むと、一瞬怪訝そうな顔をしていた。
ケーブルTVに繋ぐとケーブルも見られると言うことなので、うまくいくと劇的に生活が変化する可能性がある。

セットが終了したら、又報告させていただきましょう。


寒がりな人達

2005-12-08 | 気象
今週に入って寒い日が続いています。
寒いと言っても最低気温で8℃くらいですので、日本の普通の感覚だとちょっと寒い、位の感じですが、なにせ亜熱帯で40℃の真夏でも汗かかないで外歩けてしまう人々ですので10℃以下の気温になったら真冬の感覚のようです。

中国の会社ってまあ一般的にスーツ着たりしません。全くそこら辺歩いているような格好で会社に来ます。私もネクタイやスーツは日本から偉い人でも来ない限り着るようなことはありませんし、普段はそれこそ日本のオジサンの土日の服装で出勤んしてます。今だってユニクロのフリース着てこれ書いています。

で、今週うちの会社の事務室にはダウンジャケット着て仕事している女の子が一杯います。暖房入れてジャケット脱いで、というのは彼らの生活習慣に合いません。家の中に暖房設備は普通ありませんので、冬になると外も中も同じような気温であるというのが彼らにとっては快適な環境です。そうしておいて、部屋の中でダウンジャケット着たまま仕事をする、というのが一般的。
私は慣れているので、何とも思いませんが、まあ奇異な光景ですね。

日本だってウオームビズなんて言わないでここと同じようにダウンジャケット着て仕事すれば節約になりますよ。