中国単身赴任生活 東京浦島太郎編

10数年住んだ中国を離れて東京のサラリーマン。浦島太郎です。
今は、自転車、写真、ジュリエッタなどのブログです。

緑のしっぽのLCC

2017-12-28 | 一般


12月は、年末で皆さん立て込んでいるようですが、その合間を縫って仕事を進めてゆくためには、週末にミーティングを開くという乱暴なスタイルが最も有効です。

別に自分から進んで週末潰して出張したいわけではありませんが、結果として今月は3回週末がなくなりました。

3回目は、もろにクリスマス直撃です。

とはいえ、私は森羅万象八百万神の信仰者ですので、赤い服着たサンタさんも教会のミサも無縁です。


土曜日に出発して、あちこちをウロウロしますが、激安チケットでありながらビジネスにアップグレードしてくれた航空会社さんに感謝。

月曜の夕方まで、移動しつつあちこちでミーティングですが、火曜の午後の用事だけは外すわけにはいきませんので、なんとか帰国を考えました。


上海の虹橋空港でミーティングが終了するのは、午後4時半頃。

日本へ帰る飛行機で、日本を含めて大手の航空会社のFLTは、最終便が18:30、それも浦東空港発。

いくらなんでも移動に最低1時間はかかりますので、これに乗るのは無理。


ありました。 春秋航空という中国LCC。

国内線では乗ったことありますが、国際線では初めて。

まあ、2時間半ぐらいですから、何があっても驚きませんよ。



虹橋から浦東空港まで、昔走り慣れた道をTAXIで移動。 とても運がよく1時間未満で到着。

正直早く着いてもすることないのですが、渋滞してイライラするよりは良いですね。

3時間以上前でもチェックインできました。

機内持ち込みサイズのトランクも預けて欲しいと言われたので、言われるがまま。

100元払うと足下が広い席を手配可能と言われたので、迷わず財布から100元投入。



待ちくたびれてようやく乗り込んだ席は、リクライニングしないなかなか微妙な角度の滑りやすい椅子。

もちろん飲み物も食事もありませんが、大体寝ているだけなのでなくても全然困りません。

足下の広い席はなかなか快適ですが、椅子が滑るので腰に悪そう。

ようやく羽田に着いたときには、もう座っていたくなくて結構限界でした。


片道約一万五千円程度で、日本に来られるのですね。

乗客はほとんどが中国、欧米系と日本が若干。。。

普段の大手航空会社の乗客だと、前の座席の上に足まで投げ出すオバちゃんはあまり見かけませんが、結構普通に数人いました。

全体的に、国内線感満載のフライト。

一人で乗るには暇がツブれなくてキツい。

こういう時に限ってウォークマンも持参忘れ。

羽田到着は、電車もバスもなくなった0時半過ぎ。

ロビーには、始発まで寝る気満々の人々がいっぱいいました。

遊びに行くならありかもしれませんが、毎回これで出張しろと言われると、行きたくないなぁ。

お隣のEV事情

2017-12-21 | 


先日、山西省太原市という街へ行って来ましたが、驚くような光景に出会いました。

この青白の車ですが、BYDという中国の自動車会社が生産しているEVタクシー。

なんと町中のタクシーが全てこれになっています。

ガソリン車のタクシーは、全部廃止されてコイツに置き換わったとのこと。

BYDと言う会社は、設立当時頃からいろいろおつきあいのあった会社ですが、元々は電池屋さん。

将来はEVだと言うことで、初期はガソリンエンジンの車作りながら、車のお勉強。

カローラそっくりだったりして、コピー品でしたが、結構真面目な取り組みで、品質は最初からそんなに悪くなかったです。

で、世の中がEVだ、と言うことで中国国内で急上昇。

なんでも、このタクシーに使う鋼板を、太原市の太原鋼鉄から買うという約束を交換条件に市内のタクシーを全部EVにしてしまいました。


政府の強い中国ですので、こんなこともありなんですが、山西省は、地図で見て貰うとわかるように内陸部。

元々、鉄鉱石や石炭産業が主力の場所で、太原もかつては重工業都市。 

過剰設備対策や、PM2.5対策もあって、街の主力産業が衰退する中、環境都市への脱皮をスローガンにしています。




太原もそうですが、中国の街をウロウロすると、こういう充電ステーションが街のあちこちにあります。

ちょっとした路地にも何台か充電器が並んでいたり、駐車場の一部に充電器が並べてあったりと、日本よりも充電設備は充実しつつあります。

もちろん無人で、決済はスマホ。



大型バスも、どんどんEV化が進展中。

電池重量の問題で、日本などではまだまだ開発中ですが、お隣では、鉛蓄電池のEVバスだってあります。

走行距離が短ければ、途中で電池そのものを交換してしまえば良い、という割り切り。

車庫に入れば充電はもちろんですが、主要なバス停には急速充電器が付いていたりして、途中で動けなくなるようなことを防止しています。

EV普及には、こういうインフラ整備が必須ですが、お上主導ですので、なんでもどんどん行ってしまいますね。



SUV型のEVだってどんどん登場。

先日、北京でUberで車呼んだら、こういうEVが来て運転手(所有者)のオジさんと話が出来ました。

走行可能距離は、実際ベースで300km位。渋滞が多い、夜の走行が多いと200km位で充電すると。

EVなので、定価はちょっと高いが、補助金があったり、ガソリン車のようにナンバー取得に多額の費用がかからないこと、ナンバー制限がないので比較的すぐに車が購入できること、等の理由で、初めての自動車購入にEVを選んだと。

ちょっと前まではEV車は比較的小さな車が多かったので、Uber等でアルバイトをするためには不便だったが、最近大型化してきたので、お客さんも喜んで乗ってくれると。

自宅は、もちろんアパートなので自宅での充電は、事実上無理だと。

駐車場がないので、毎日違うところに停めるしかなく、充電するのは街にある充電スタンド。

乗り心地も普通だし、実用上問題ない水準の様でした。


友人の政府関係者の一人が、ガソリン車からEVに車を乗り換えました。

充電問題は、どうしているのかと聞くと、役所の充電スタンドだと。



EV化が急速に進展することで、CO2削減、というのが普通ですが、お隣の場合は、石炭火力発電が多いので、エネルギー効率を考えるとCO2削減にはなっていないようです。

それでも、大気汚染防止には役に立っているようです。


政府関係者が、ポロッと言っていましたが、そのうちEVには別途課税しないと石油税の減少分をカバーできなくなるよね、と。

それにしても、急激な発展ぶりには本当に驚きます。

イタリア車 フランス車

2017-12-18 | 


車のメンテナンスの間に、代車を貸して貰おうとお願いしたら、フランス車を貸してくれるというので、喜んでついでに遊びに出かけた。

シトロエンのDS4。 

正直初めて見たと思うし、もちろん乗るのは初めて。

ちょっと背の高い小型ハッチバック。 大きさは、ジュリエッタとほぼ同じで少しだけ幅が広くて少しだけ背が高い。

フロントグリルも、スゴく個性的ではないし、地味な高級車、かな。

乗るとこれが楽しい。

1600ターボ、アイシン製6AT(CVTでもDCTでもなくトルコンですね)

足回りは、ジュリエッタに比べると相等柔らかく、エンジン音も静か。

なんというか、ヌルヌル走る感じです。

日本車の柔らかい足回りのように、フワフワではなく、基本は結構硬め、でなんだかヌルヌル。

特に高速道路を100km前後で走っているときに、ビタッと路面に追従しながら、ヌル~ンって滑るように走ります。

加速もアクセルきゅっと踏むと、クイッと加速開始で、かなり軽快感ありますが、ジワッとアクセル踏むと、スルーンって言う感じに加速していきます。

房総のちょっとクネクネした一般道路で遊びましたが、ジワッと加速していくときの感じが一番楽しいかもしれません。

ドンと踏むと、もちろんドンと加速しますが、滑らか感を楽しむのが一番美味しく感じました。


座席が、普通のセダンでもない、SUVでもない不思議な高さ感があって、これは私にはマイナス点。

もっとぺったんこが良いですね。

フロンドガラスが巨大で、ほぼ頭の上までガラス。

明るくて気持ちいいです。 

太陽が上にあってもまぶしいというのはオープンカーみたいですよ。

スタイル最優先なんでしょうが、後部座席のガラスは開きません。


イタリア車に乗って、フランス車に乗る機会があって、改めて個性、何を大事にするか、ということで車作っているんだなぁと思います。

車が移動手段、だけではなくて、楽しみを見つけられる道具、になっている気がします。

使い勝手、と言う意味では日本車は高得点。

かゆいところに手が届いて、使っている限り不満なところは少ないと思いますが、楽しさ、と言う点で違いますね。


自転車でも、一台一台乗り心地が違って、それを楽しむ様になって、車でも同じ事なんだなと。

DS4は、クロモリの楽しさです。



自分の車を引き取って、ヌルヌルからコツコツへ。

ジュリエッタの少し硬めの足がやっぱり嬉しい。

少し賑やかなエンジン音、排気音が楽しいです。

個性、というものを大事にしている、イタリア車やフランス車、人生楽しくやろうぜ! と言っているようです。

左肩と左腕が痛い

2017-12-06 | 一般
7-8年前には、右肩が痛くて水平よりも上に上がらず、こりゃ50肩だねと、おそるおそる動かしながら回復を待ちました。

あるときから、普通に動くようになってもう大丈夫と思っていたら、最近左肩と左腕が痛い。

自転車にはそれなりに乗っているが、上半身の運動は多分足りていないと思い、家で時間のあるときに肩を回したり柔軟運動をしたりする。

まあ肩越しに両手を繋ぐのは無理なのは承知していたが、ここまで身体が硬くなっていたとは知らなかった、と言えるくらいいろいろ出来ない。


肩が痛いなら、肩甲骨剥がし、で調べて出てくる運動、姿勢はほぼ全滅状態なくらいなにもできない。

寝るときに仰向けになって寝ようとすると、左腕がジーンと痛くて眠れない時がある。


仕方が無いので横になると眠れるが、歯医者に行ったりしていすの上で仰向けになったときにも腕が痛い。

老化の友、サロンパスを貼ったりして寝ると痛くないが、数日するとまた痛くなる。

出張中に痛くなって眠れなかったりすると、困るので最近では出張セットにサロンパスという老人仕様になってきてしまった。


原因は何でしょうね??

加熱式たばこ

2017-12-05 | 生活
中国語では、電子煙 ですね。

早い話が、ニコチン摂取装置。


自転車に乗って遊び回る生活をしていると世の中の禁煙 というか嫌煙 がよくわかります。

アスリートというわけではもちろんありませんが、人様よりは運動量の多い生活ですので、もともと周囲は喫煙人口が少ない。

自転車遊びで集団で出かけると、休憩時間に喫煙者達は、隅っこにかたまります。

で、そのグループで電子煙の比率上昇中。

非難の目を出来るだけ回避しつつ、ニコチンを摂取する。笑


会社の喫煙室でも、最近は6-7割がこのタイプ。


私も半年ほど前から普通のたばこと併用してきたのですが、この1ヶ月ほど、ほぼ全面移行しています。

使っているのは、iqos と glo の2種類。



iqosの方が、草を加熱している感じが強くて、まあたばこらしいと言えばこっちですかね。

マルボロブランドですが、普通のマルボロとは似ても似つかぬ風味ですが、いくつか味の種類もあって、コンビニでも普通に買えるようになってきました。

難点は、比較的よく壊れること と 一回吸い終わったら充電するのに4-5分かかること。

あとは、煙(というか水蒸気に近いですが)が少ないのでなんかさみしいこと。

煙というかニコチン摂取にたどり着くまでに手間がかかるのが最大の問題ですかね。

充電装置から中身を出して、それにタバコ本体を差し込んで・・・




後発のgloは、ケントブランド。

続けて吸えるのと、差し込むだけというお手軽感。

仲良しが、これ良いよと言うので追加購入。

たまたま通りかかった街のたばこ屋さんで運良く売っていました。

最初の印象は、薬品臭が強いかなぁと。

煙(というか水蒸気)が比較的多いので、タバコ吸っているよ、感がありますが、味そのものは薄いですね。

メンソール系だと、フリスクだとかのタブレット舐めているみたいな感じになります。


で、一ヶ月後の感想ですが、タバコの時と違ってタールがなくなったので、食べ物の味が変わります。

年と共に、歯周病もありますが、タールの消炎効果がなくなるので、一時的に歯周病の炎症がキツくなります。

口の中がイガイガしたり、というようなタール成分による不快感が減少。


たまに普通のタバコ吸うと、以前のように美味しくないです。

喫煙室などに入ると以前よりもタバコのにおいをキツく感じます。

身体に良いのかどうかは、もちろんよくわかりませんし、薬品臭もあったりするので、無害じゃないよね、と思います。

でも、このまま行くんだろうなと。

無理矢理やめなくてもいいのかなと。


嫌煙者の皆様、我々はこうやって喫煙を続けていきます。

そろそろ、喫煙者を虐めるのをやめて、世の災害を数多く引き起こしている酔っ払い撲滅運動に勢力を注いでくださいね。


そんなことになって、清潔感ばかりがあふれ、寿命が延びて高齢者だらけの世の中になるのも、どうかなあと思ってしまいますが。

もう一つの隣の国

2017-12-04 | 一般


滅多に行かないもう一つの隣の国に、用事があって行ってきました。

なにやら訳のわからん像をあっちこっちに建ててみたり、いくら政権が変わったからと言って、ついこの間までの政府が、外国と締結した結果をあれは無かったことと考えているなどと、平気で言って回る国である。

いろいろな点で、私の理解を超越している。

普段は、漢字の世界ばかりに行っているので、久しぶりの読めない、書けない、しゃべれない状態の外国。



仕事は、日本語と英語で終了し、空いた時間で恒例の街歩き。



正直に言えば、10年くらい前の中国みたいな。。。 という印象。

10年くらい前にこっちの国に来たときには、もう少し先進国のにおいがしたように思うのですが、いまや赤い国の方が、全然先に行ってしまったように思えます。

土地が政府のものではない所は、日本と同じですので、そうそう急激に世の中は変化しませんが、なんか置いて行かれてますよ~ という感じです。




KTXという名前の新幹線も、世の主流になっている全電動車ではなく、先頭と最後尾で牽引するタイプですが、ホームは閑散としています。

繁華街は、それなりに賑わっていましたが、高級品を売ると言うよりも20-30年前の赤い国の偽物市場のような感じで、ものを売っています。

で、その割には活気があまりない・・・




ミサイルマンの心配をする訳ではないですが、往復の飛行機は、何しに行くのか聞いてみたくなるほど、日本人のオバさん、女性陣比率がかなり高い。

中には、国境ツアーには行かなくちゃね!と言う会話も。

まあ、ミサイル飛ばしている今の時期にのんきにその隣の国へ観光に出かける人達ですから、そういう事には興味も無く、平和ボケでしょうね。


緊張感がないのが、我が国の方々の特徴ですね。

まあ、食べ物や衣類などは結構安いようですが、仕事じゃなかったら行かないなぁ。


帰りの空港へ行こうと地下鉄に乗ったら、社内のTVに「○島は○○の領土」という戦時中の国営放送のような宣伝画像が流れていて、思い切り早く帰りたくなりました。

ミサイルマンのあのオバさんの発表画面を思い出して、やはり同じ文化圏なのね、と。