中国単身赴任生活 東京浦島太郎編

10数年住んだ中国を離れて東京のサラリーマン。浦島太郎です。
今は、自転車、写真、ジュリエッタなどのブログです。

韓国渋滞

2006-01-28 | ゴルフ
春節前のゴルフ納めとばかりに会社の日本人と2人でいつものゴルフ場へ早朝(7時出発)から出かけました。

なんでそんなに早く行くかというと、電話で確認したところ韓国の団体ツアーが100人入っているというので、それよりも早くスタートするためです。あの方々の後ろになると1ラウンドにどれだけ時間がかかるか全く判らない状況になってしまいます。

7時半前に予定どおりスタート、さすがにこんな時間には誰もいないかと思いきや、普段よく見かける方々はやはりいつものように既にスタートしています。それでも順調にアウト9ホール1時間ちょっとで終了。インに向かおうとすると既に韓国勢の電動カートが一杯並んでいます。で、この辺りが田舎町方式、10番-14番をいきなりパスして15番から回ります。15-18番を30分ほどで終えて10番に戻ってくると韓国勢もスタートした後。待たずに10番から回れます。
結局18ホール終了に3時間弱。まだ11時前ですので、もう少し回ることにしました。

ところがこの時間帯はどこのホールへ行っても韓国勢で一杯です。キャディさんの勧めに従い、7番から再開。日本ではこんないい加減な事出来ないでしょうね。どんなに混んでいても1番か10番からしかスタートしないでしょう。それはそれで規則正しくて良いんですが、このいい加減さも捨てがたいものがあります。
結局努力もむなしく最後の9ホールは2時間半ほどかかりました。

普通27ホール回ると最後の9ホールがベストスコアになるのですが、毎ホール待ってしまうと集中力(もともとこれが課題なんですが)ゼロ。結局どれもほとんど同じスコアになってしまいました。

さて次回のラウンドは春節休み終了直前、どうなることやら。

無事に新年を迎えられない人達もいます。

2006-01-26 | 一般
今日で仕事納め、明日から9連休です。

昨日、夕方友達が「○○ホテルが凄いことになっている。」と電話をしてきました。このホテルは3星クラスですが、結構歴史もあってなかなか人も多く利用していると思っていたところですが、なんと色々なところへ支払ができなくなって債権者達が昨日の午後からホテルへ押しかけ、金が取れそうもないと見ると金目のものをどんどん持ち出したりする事件になってしまいました。

昨年の2月に高級シャ○○リラホテルが出来て、外国人やら国内の金持ちの客を一気に持っていってしまったところからこの町のホテル戦争は始まっていたのですが、あともう少しで春節と言うところで経営が破綻するとはホテルの関係者も想像していなかったに違いありません。ホテル戦争と昨年10月の洪水のおかげでシャング○○ホテル開業以降3軒目のホテル倒産になるはずです。

2年先にはHI○TONホテルも進出が決まっています。また中小のホテルが姿を消すことになるのではないでしょうか。

春節を前に突然倒産することになった従業員の人達は大変でしょうね。きっと既に数ヶ月給与の支払いも遅れているでしょうし、暗い気持ちで新年を迎えるのでしょう。

今日は久しぶりに晴れ間が見えます。

役人の正月は長い

2006-01-25 | 一般
早いところはもう正月休みになっていますし、私の会社も明後日からは休みです。

休み前に駆け込みで仕事を自分の手から離してしまおうと思うのは、どこの国でも同じようなものですが、ここの国の場合、相手が役所だと事情が変わります。

まず鉄則1)休み前に終わらない仕事であれば、渡さない方がマシ。
 正月休みの前に書類は全部しまわれてしまう可能性が大ですので、長い休みの後、その人が思い出してくれるまではしまわれたまま時間が過ぎてゆきます。渡した方も正月ボケの可能性が高いので、結果として正月明けに新鮮な気持ちで書類を渡した方が、早く処理される場合が多くなります。

鉄則2)休みが終わるのは旧暦1月15日と思っていた方が良い。
 正月休みは1週間、と公表されていますが、1週間後に出勤している可能性がある、と言うだけのことで、仕事が再開されるとは限りません。故郷に帰るにしてもやたらと遠い場合には、公休として移動期間を認めているような場合もありますので、正月明け初日に担当者が席に座っていたら、まず驚いた方が良いですし、その場合でも全く仕事にはならないと思った方が良いです。
今年の場合は、1月4日迄が公式の休みで1月5日(日曜日)からの出勤とされていますが、まず100%の確率で当直の人以外は出勤していないと思います。

日本の人はもう正月気分もなく、エンジン全開で色々なことを言ってきますが、こっちは今からが正月で、こんな調子でエンジンがかかるのがおそらく2月13日以降。日本は3月末の年度末へ向けて片付けておきたいことが一杯あるようで、毎日のように「どうなっている」と追求してきますが、こっちの相手は「元肖節(旧暦1月15日)以降にしようよ。」と全く取り合ってくれません。「なんで日本はアジアの国なのに旧正月じゃないんだ?」と、全然やる気無し。

と言うような状況で、毎年この時期、日本との板挟みになりやすくてストレスがとっても溜まります。

もうすぐお正月です。

2006-01-23 | 一般
もうすぐお正月、と言うことで会社の連中も嬉しそうです。

先週ようやく私の会社も休みが決まり、1/27(金)-2/4(土)迄の9連休と豪勢な休みになりました。去年は生産の関係で5月の連休も10月の国慶節も満足に休めなかった工場の連中へのご褒美です。

私の会社の従業員は、この田舎町の出身者とその周辺、同じ省内の町の出身者がほとんどです。田舎町から出る中長距離バスに乗って故郷へ帰ります。みんな故郷の両親や祖父母に山のようなおみやげを持って帰ります。新年を迎えるための両親、兄弟、祖父母の新しい服、靴、食料品とそんなに買っても持って帰れないんじゃないの?と言うくらいの大荷物です。

田舎町一番の繁華街もそういう需要にこたえるべく大安売りです。繁華街全体が年末のアメ横状態で、人と物で溢れています。新作映画のDVDを買いに繁華街に出かけたのでついでに見学してきました。人気商品は保温下着ですね。中国の南方に位置しているとは言え、彼らの故郷は山の中ですので結構寒いので、保温下着は必需品です。大体人だかりが大きいのは保温下着の売り場でした。その次は靴屋さん。靴なんて自分で履いてみないとサイズが判らないのでは?と思うのですが、両親の靴のサイズをしっかり記憶しているのでしょうか?そのデザイン、農村では履かないんじゃないの?と思うような物が店頭には多いのですが、凄い人だかりです。

こういうときに本当に思うのですが、中国人は家族を大事にします。私の会社の従業員、平均給与は他社より高いとは言え2000元はしません。そんな連中が両親に保温下着1セット上下で300元x2、靴、服。兄弟に最近流行の服やカバンと1月分以上の給料をポンと出して満面の笑みで持って帰るのです。それで家に着けば、みんなにお年玉だよと、また数ヶ月分の給与をばらまいて来ます。正月休みが終わってまた町に帰ってくるときには自家製のお茶や特産物をまた山のように持って帰ってきて今度は町の友人達にばらまきます。

今日を入れて4日働けば楽しい正月休みが待っているので従業員はみんな楽しそうです。新しい仕事は全部休み明けからしか動き出しません。

私も家族に会いに帰ります。

「韓流」ゴルフブーム

2006-01-22 | ゴルフ
韓国は最近韓国系ゴルフ女子プロの活躍で、ゴルフブームと聞いていますが、その余波がこの田舎町にも押し寄せています。

私の住む田舎町には、1時間程度で行ける範囲に4箇所のゴルフ場があります。ゴルフ人口の割りにゴルフ場が多いので、予約なんかしたこともありませんし、思い立ったときに一人で行っても何の問題もなくプレーできるというのが、この町の最大の特徴でした。

ところが昨年12月頃から韓国人団体旅行客が山のように押し寄せ、ゴルフ場は大渋滞!と言う状況になってしまっています。

04年末に津波で東南アジアのリゾート地が打撃を受け、その代替地としてソウルなどから直行だと3時間半ほどで到着できるこの田舎町にゴルフ客が来始めたのが始まりのようです。昨冬はそれでも50人/日程度だったでしょうか。「韓国の団体さんがいるから混んでいるね。」程度だったのですが、この冬ははっきり言って悲惨な状況です。

一つのゴルフ場に200人/日!!それも池やら川が無いホールを探すのが難しいゴルフ場にはじめてきた人達ばかり。そのうえキャディさんとも言葉が違うために会話は成立しません。結果は大渋滞です。18ホール回るのにこの人達の後ろにいると5時間でも足りません。進行を早めるためにと電動カートで団体さん達は移動するのですが、歩いて回っている我々よりも遙かに遅く、後ろから見ていてもなぜわざわざ海外にまでゴルフしに来るのか?というような腕前の方達ばかりです。

仕方がないので、冬なのにマダ暗いうちから家を出て早朝スタートとするか、空いているホールを探しながらあっちこっちうろうろして順番が滅茶苦茶な18ホールを回る状況になっています。

団体さんが一杯来ればクラブの経営が良くなるので我々のプレー費が値上がりするのを回避できるというメリットはありますので、しばらくの間は我慢です。

早く韓国の冬が終わるのをひたすら待っています。

内緒のフグはおいしい!

2006-01-19 | 一般
広東省へ出張しているときに、夜一緒に食事をする予定になっている会社の総経理から電話があって、いきなり「今夜フグ食うか?」。

そりゃ携帯電話にかかってきた電話ですから、誰からかかったかは判っていますが、いきなり「フグ」と言われると驚きます。彼らも毒があるのは十分理解していますので、一応客に確認しようと言うところでしょう。もちろん二つ返事でOK。

いやぁうまかったですよ。内緒のフグ!日本なら免許持っていないと調理できない所ですが、この国はなんでもありですから、もちろん無免許。
店に着いてから、「今までに事故は起きたことがない」「でも内装が簡単なのは、万一事故が起きて営業停止になったときに被害を少なくする為」「危険なので店のオーナーが自分で料理する。他の人には絶対さわらせない」なんて店のお姉さんが色々話してくれます。

同行した会社の台湾人の若手なんか真面目に怖がってほとんど食べませんでした。真面目に全部通訳すると一緒に行った社長(日本人)も怖がる可能性があるので、そこは適当に通訳。

7人で10匹分ほどは食べたでしょうか、田舎町では味わえないフグ。ポン酢に紅葉おろしなら最高だったのですが、それは仕方がないですね。又今度来るからね、とお店の名刺ももらいました。内緒のフグなので事前予約と個室が空いていることが条件と。お客は日本人と韓国人、台湾人だと言っていました。

又用事作って行こう!

海南島に来ています。

2006-01-17 | 一般
昨日から出張で広州、中山で仕事をして今日海南島、海口に来ています。

海南島と聞くと、それだけで仕事をしたくなくなります。

今日も広州からの飛行機の中は観光客で一杯です。仕事をしに来ているような感じの人間もチラホラ見かけますが、基本的に敢行気分一杯のフライトです。着陸前に「現在の気温は29℃、快晴」なんていうアナウンスを聞いてしまうと、常夏の島!着陸して外を見ると燦々と輝く太陽!!仕事もしなくちゃいけないのですが、どうにも気分はリゾートです。

とは言え、仕事は今日で終了したので明日朝の飛行機でまたまた田舎町へ帰ります。本当はゴルフもしたいのですが、如何せん明後日親会社のお偉いさんがまたまた田舎町を訪問されるので帰らなくてはなりません。田舎町へ帰るには来た道どおりに大都会広州経由ですが、なんと言っても田舎町。広州からでも一日に4便くらいしかフライトがありません。直線距離で1000kmちょっとしか離れていないのに帰り着くまでにはたっぷり半日かかります。海南島からの直行便はわずかに1日1便。それも夜中にしかつきません。

そのうち仕事ではなくゆっくりと遊びに来たいものです。以前97年に遊びに来ているのですが約10年経過、相当変わっているでしょうね。


拡大する貧富の差

2006-01-13 | 一般
昨夜出張者と一緒に地元の会社の社長、副社長などと田舎町で一番の高級ホテルで食事をしました。

その社長の息子は日本の大学を今年卒業し、私の会社の関係会社へ無事に就職が決まっています。中国商売が増大すると共に私のように中国に長くいる日本人が増えるように日本で真面目に働く中国人が増えてくるのは当然のことでしょうね。
社長は元国家公務員、各部門を民営化してゆく中で新しく作った会社の社長として頑張っている気持ちの良いオジサンです。(とはいえ私とそう年齢は違わないのですが)息子も生真面目な若者、今後長く付き合いそうな気がします。

食事を終えて、ホテルの外に出るとなんとマセラッティの新車が停まっています。まだ仮ナンバーですが、日本でも滅多に見ない最高級車種です。しばらくすると全く普通のオジサンがホテルから出てきてその車に乗り込み出て行きました。中国で買ったら300万元はするでしょうね。一緒にいた日本人、中国人共に無駄使いだとひとしきり。

わらわらと10人ほどで中国カラオケへ二次会。旧正月前なのでお姉さん達も結構故郷へ里帰りでしょうか、久しぶりに出かけた店ですがすごく静かです。派手派手ギンギンのお姉さん達は少なく、そこらの道を歩いているような女の子達が部屋に数人入ってきました。彼女たちもあと数日で里帰りすると言っています。家に帰って両親やらお爺ちゃんお婆ちゃんにお年玉をあげるんだ、新しい服も買って帰ってあげなくちゃ!と久しぶりの帰郷に嬉しそうです。里帰りすると言っても故郷までは列車に乗って20時間か30時間かかるような所からみんな来ています。弟の学費も払ってやれるし、と彼らの家では、現金収入を出稼ぎに行っている彼女達に大きく頼っています。

みんな田舎の農村の出身者です。農村では一人っ子政策のかけ声もむなしく何人もの兄弟がいるのが普通で、彼らの学費を誰かが稼がなくては学校にも満足に行けません。苦労をしても中学校がせいぜいです。高校や大学なんてほんの一握りの金持ちが行くところですし、海外の大学に留学なんてごくごく少数です。

無意味にマセラッティの新車に乗るオヤジと、弟の中学の学費稼ぎに出稼ぎに来て正月の里帰りを楽しみにしている女の子、これに道ばたで歩行者の足にすがりついてお金を貰う乞食の子供を足すと、今の中国の極端な縮図ができあがります。


今日から又急に暖かくなって、セーターも要らないような気温です。

日本から帰ってきました

2006-01-11 | 一般
年末年始の日本の休みにはしっかり働いていましたが、子供の受験で1週間ほど帰国していました。

南国から帰ると日本は本当に寒いですね。毎日大雪のニュース見て、田舎町に帰ってくると15℃でした。日本の寒さに慣れたのか、ここは本当に暖かいと感じます。

今回帰国していた間に9年間トランクルームで眠っていた家財道具を引き取りました。4月から家族は帰国するので引越です。いやあ9年ぶりに見る家財道具って懐かしいですね。でも中には9年間も置いてあったので使えなくなっているものもありました。ガスファンヒーター1985年製造!!東京ガスに点検を御願いしたら、現物を見て絶句していました。現物見たの初めてです、と若いお兄さん。
間違いなく部品ありませんよ!と言うので泣く泣く新品購入。ガスじゃ無ければ使うのですが、万一ガス漏れて死んじゃったら何にもなりませんので。

と言うことで、今や自宅が3軒(田舎町、上海、日本)ある状態になりました。どこへ行っても「ただいま!」です。田舎町の自宅が一番広いのですが、ただいまと言っても誰も返事のない寂しさも一番!の家です。

家族が日本に帰ってしまうと認識していましたが、実際引越まで始まってしまうと、ちょっと自分も帰りたくなってきました。

銀行窓口で業務評定

2006-01-03 | 一般
中国の銀行もスゴイ速度で変革しています。

93年に留学で北京にいたときは、わら半紙のような預金通帳に万年筆で手書きというのがごく普通の光景でした。もちろん口座を開いた支店でなければお金は動かせず、入金も出金も用紙に記入してから通帳と一緒に窓口に差し出し、代わりに金属の番号札を受け取って処理が済むのをひたすら待っていました。

今はもちろんそんなことはありませんし、通帳には人民元でもUS$でも日本円でも入金した通貨が記帳されていて、一冊で管理が可能です。ATMがそこら中にあって、どの町へ行っても、違う銀行へ行ってもほぼ全国で同じようなことができます。それどころかこの田舎町では、窓口で用事を口頭で告げるだけで、必要な書式は全て窓口のお姉さん(もしくはお兄さん)が全部作ってくれますので、こっちはその内容を確認してサインするだけでOKです。

日本と違って、休日や週末に銀行が全部休みになることもありません。探せばどこかの銀行は、又はどこかの支店は必ず開いていると言っても過言ではありません。

そんな銀行の数少ない休みが年末年始です。全部の銀行が一度に休むと言うことではなさそうですが、中国銀行は大晦日と元旦が休みでした。普段から気にしたことがなかったのですが、大晦日にちょうど銀行の前を通りかかったら、怪しげなお兄さんが数人たむろしていて、「今日は銀行休みだよ。両替だったらやってあげるよ。」と話しかけてきたので気がついたのです。
どこからみても怪しげなオジサン達です。「台湾$でもシンガポールでもなんでもOKだよ。」と私は日本人に見えないようで、華僑が使いそうな通貨を並べます。もちろんこんな怪しげな人達で両替することはありません。偽札掴まされるのがオチでしょう。

銀行の間でも競争が激しく、各銀行はいろいろなPRをしながら預金獲得にいそしむと同時に、我々企業にもいろいろなサービスを持ちかけてきます。

中国銀行は、もっと大きな銀行の一つですが、この町では窓口に必ず「業務満足度評定器」が置いてあります。個人の顔写真と名前が明記してあり、その下に星が5つ光るようになっています。用事を済ませると自動的に「評定ボタンを押して担当者の評定をして下さい。」とアナウンスが流れますので、満足・普通・不満足 というボタンを押します。累積された評価が顔写真の下の星の数になって表されます。個人の給与査定にも直結していると銀行に努めている友人から聞かされました。以前上海の中国銀行に行ったときにはなかったので、省や都市によって制度が違っているのかも知れません。

そんな評価あてになるのか?と半信半疑でしたが、この町に来て約3年、評価が5星のお姉さんの対応は、明らかに1星や3星の人と違うことに気がついています。そして長い間1星の係員は、やはりそのうち窓口からいなくなります。きっと評価が低くて首になるか、自分で転職してゆくのでしょう。