本日の話題は、自転車乗らない人には全く理解不能かと思われる物です。
申し訳ありません。
昨年春に購入した自転車CHESINIは、イタリアのカンパニョーロというメーカーのドライブトレインが使われている。
ギアやら変速機やら、と言う部分ですね。
日本の世の中一般は、日本の優秀且つ合理的な価格と思われるシマノの製品が使われており、私もこれまではシマノを使っていました。(シマノはかつてのお客様で、知合いがいる、というのも理由の一つですが)
もう一台のロードバイクFOCUSは、もちろんシマノです。
クロモリのきれいなバイクに、クロームメッキのフロントギアがよく似合うCHESINEですが、シマノには美しいと思えるようなメッキのギアが無いのです。
昔から、日本人がデザインしてイタリアで生産される車は、世界最悪。イタリアでデザインして日本で作ると世界最高。とジョークで言われるのがよくわかる経験を積ませていただいております。
ロードバイクのような自転車のドライブトレインは、世界でも大きく分けて3種類しかありません。
シマノ、カンパニョーロ、スラム、の3社ですが、あれこれ違いがあって、あれこれ混ぜて使用するというのはあんまりうまく行かなかったのですが、後輪11速変速になって、互換性が高くなりました。
大人の事情とやらで、公表されていないようですが、さすがにたった130mmの幅の中に後輪ホイール入れて、11枚のギア付けて、となるとほとんど誤差の範囲に収斂するようですね。
ということで、CHESINIに、シマノの11速ギアを付けてみることにしました。
高校生の友人(驚)から中古で入手したシマノ仕様のホイールに、ギアを付けて、何も調整しないでカンパの変速機で走ってみると、ほぼ何事も無く走って、変速してしまいました。
とはいえ、若干の調整はしておかないと細かなストレスが溜まりますのできっちり調整しましょう! と軽く考えたのが、失敗の始まりでしたね。
まず、リア変速機の調整ネジ(アルミ製)が折れました。
シマノに比べると大変高価な製品でありながら、大変ありがたい品質のネジです。よく折れると評判付。
で、近所の大手自転車屋さんにもこんな小さなパーツの在庫はありません。
御徒町まで出かけてアルミネジ一個入手。 160円也。 電車賃の方が遙かに高いですね。
で、このネジを交換して、と作業しようとしていたら変速ワイヤーがほつれています。
仕方なくワイヤー交換しますが、ハンドル部分の変速機からうまくアウターワイヤへ入ってくれません。
仕方なくバーテープを剥がそうとします、もちろん再利用するつもりだったのですが、自分で巻いたテープが上手く剥がれず途中でちぎれます。(これはカンパのせいでは無いですね。)
一回ワイヤー外したので、ついでにチェーンも外して、変速機調整します。
初めて、カンパ11速専用チェーン切り活用。
このチェーン切り工具ですが、11速ならシマノもカンパもチェーンは互換性あり、と言う情報をキチンと仕入れる前に、シマノ様工具は使えない、と勝手に思い込んで仕方なく購入した物。
チェーン切ったり繋いだりするだけの工具ですが、涙出そうな2万円。(シマノなら数千円。まあどっちにしても自転車乗らない人には狂気としか思えない価格であることは確かです。)
ずっしり重くて大変立派な工具です。 他の用途には全く使えませんが。
ワイヤー外して、チェーン外して、と来れば、クランクも外してみたくなりますね。(普通の人はなりませんが)
シマノだと、6角レンチでクルクル、でお終いですが、そこはイタリア、カンパニョーロ。
何を考えてこういうことになっているのか全く理解不能な専用工具登場。(冒頭の写真ですね)
この工具、他に何か使えるかって? ええ、使えます。フロントのBB(ベアリング)外すのに必要です、が普通の人はそんなこと自分でやりません。
こういう作業、シマノだとシマノのHPにもあるし、大勢の人がブログなどにあげているのでいくらでも情報があります。
でもカンパはマイナー勢力ですので、カンパのHPにある、必要最低限な(まあ十分ですが)情報から、いろいろ推測しつつ(ついでにいろいろ失敗を重ねつつ)作業をしてゆく事が必要です。
デザインは美しいし、性能的にはもちろん何の問題も無いカンパの製品、大好きになっていますしこれからも使ってゆこうと思っていますが、小さなパーツまでやたらに値段が高いのと、何かと専用工具、というのは勘弁願いたいですね。
専用工具が増えるに従って、沼から抜け出せなくなるという効果があることも、間違いありませんが。
変速調整、という小さな作業のつもりが、どんどん拡大していったのはともかく、変速はほぼ完璧、と思えるくらいに調整終了。
まあ、作業一式4時間ですから、家族に言わせると「よくやるね」です。