中国単身赴任生活 東京浦島太郎編

10数年住んだ中国を離れて東京のサラリーマン。浦島太郎です。
今は、自転車、写真、ジュリエッタなどのブログです。

労働組合成立

2006-06-30 | 仕事
さきほど労働組合設立大会が開催されて、私のいる会社に労働組合が出来ました。

会社が出来てなんだかんだと時間が過ぎてゆくうちに、そろそろ作ってはいかがでしょうかと地域の労働組合本部からも要請があったので、この際にと設立に踏み切りました。

日本ではいろいろとその弊害ばかりが取りざたされているこの国の組合ですが、まあこの国流の「やってみてから考えましょう」で一緒に悩みながら成長していって貰いたいものだと楽しみにしています。

私も会社に入ってなんだかんだと通算8年ほど非専従の組合執行委員をやらせて貰いました。もうちょっとで専従への道や連○などというような労働組合団体へ行ってしまうところでした。

会社の幹部(まだ20代の頃でしたから普段話をしたことの無いような人達でした)と団体交渉をしたり、選挙の応援行ったり、メーデー参加したり、組合でスキーツアー計画して200人ほどの大団体を組織したりと、普通のサラリーマンだけでは経験できないようなことができて、楽しかった記憶が一杯あります。

もちろん組合が出来たらそれなりにいろいろ手続きも増えるでしょうし、全く問題なしとは行かないかもしれませんが、楽しみながらやっていきたいと思います。

だってなによりも参加していた従業員達が、とっても嬉しそうに笑っていましたから。

大事に育ててあげたいです。

飛んでくれないか、直行便!

2006-06-30 | 一般
ANAでもJALでも構いません。 アモイ航空だって中国東方航空だって構いません。

御願いだから直行便飛ばしてください。日本へ。。。

ここから日本への最短距離ルートは、田舎町→田舎町の空港→上海虹橋空港→上海浦東空港→日本 です。

問題なのは上海虹橋空港→上海浦東空港の移動。特に日本から帰ってきたときの浦東→虹橋の移動は夕方のラッシュにあたったりすると悲劇以外の何物でもありません。
だってたかだか5-60kmの移動に最低1時間、へたをすると3時間です。

だからといってその次に近いルート杭州経由にすると、田舎町→杭州、そのまた逆も1~2便/日しかありません。乗り継ぎ時間は約3時間。移動しなくて良いと言うだけのメリットと、国際線といえども何もない杭州空港でひたすら暇を潰す。。。

では便数の多いところは、と言えば香港、北京ですが、どちらも全く無関係な真南、または真北へ800km、1300kmと無駄に移動する必要があります。

あれもこれもみんな不便です。上海の空港間移動が地下鉄でも開通してくれれば楽になりますが、まだ来年以降の話のようです。

兄弟会社の海南島は、中国海南航空が関空との間でJALと共同運航便を2便/週とは言え飛ばしてくれています。
あっちは20人しかいない日本人駐在員! こっちはその10倍以上の250人!

このあいだA○Aアモイ支店の新支店長が来られたときにも御願いしてしまいましたが、「直行便飛ばしてくれ!!!」


今日からしばらく37℃以上の最高気温だそうです。 暑い。。。

違法であることは承知の上ですが

2006-06-29 | 生活
「三丁目の夕日」を見ました。

いつものごとく6元/枚のDVDです。

確か今月初めに(6月9日)日本で発売になったばかりの筈ですが、先週日曜日(6月18日)に入手。
10日間ほどでこの田舎町まで海賊版が到着した計算になります。

舞台が昭和33年と言うことは、私はもうすぐ生まれてくることになります。

したがって私の記憶はこの時代からもう少し後。でもそんなに変わっていないですね。

漫画の方の「三丁目の夕日」は連載されている雑誌の方で、ずーっとほとんど毎号読んでいます。わざわざ日本から送ってもらっているんです。確か高校1年生くらいからあの雑誌読み始めてので、もうかれこれ30年ですか。。。

普段見ているハリウッドにぎやか映画と違って、しみじみと見てしまいました。


今夜はMI3を見る予定です。

許可を待つ間に失われる命

2006-06-29 | 生活
この町の傍をミン江という大きな川が流れています。

この間までは洪水を引き起こすかも!と心配した川ですが、今はすっかり普通の水量になっています。

いつも書いているようにこの町の気温は非常に高く、今日も朝8時の時点で既に30℃を越えています。天気予報ではしばらく36-38℃という人間の体温並みの気温が続くと出ています。

となれば、川で泳ぎたくなるのは人間として自然の出来事。
水が泥の色をしていようが、底が見えなかろうが、その川しか知らなければ、川ってこんなものさ!と飛び込むのもこれまた当たり前です。

日本のキレイな川を見慣れている我々の目には「ここで泳ぐのはなぁ??」ですが、大人も子供も泳ぎます。遊泳禁止と書いてあっても、この国は自己責任の国。というかそういう規制を気にしない国。夕方になってちょっと涼しくなれば川へ泳ぎに行きます。昼間は暑すぎて外へ出る気にならないので、プールでも川でも泳ぎに行くのは夕方から夜にかけてです。

川で泳ぐとなると、普通に考えても危ない、というか流れがあるのでちょっと間違えば死んでしまう、というのも自然の摂理。ましてそれが夜ともなれば危険度は増します。

そういう意見に答えて(というか商売になると判断してでしょうが)川に網をはってプールのようにしてしまおう、という気になった人がいます。あっという間にそういう設備をつくって川に浮かべました。。。。 

が、完成してからもう数ヶ月、許可が出ません。したがって営業もできません。まあお役所仕事ですから、前例の無いものにはなかなか許可が出ないのはどこの国でも同じですが、この国ではそういう許可が必要かどうかを考える前に作ってしまうのが、まあ問題なのでしょうね。

設備(何と呼べばいいのでしょうかね、巨大な生け簀のようなものです。)は川にプカプカ浮いています。無駄にただ浮いています。

その傍で毎週何人もの子供や大人が溺れて死んでいます。

許可が出たから死者が減るとも思えません。有料のちょっと安全度が高い「生け簀」で泳ぐか、その周りの無料の川で泳ぐか。。。

答えは見えているような気がします。

巣立ってゆく奴ら

2006-06-28 | 仕事
私が今いる会社の創立時期からスタッフとして支えてきてくれた奴らが少しずつ旅だって行く。

仕事が嫌で、辞めてゆくような奴らはもうとっくにいなくなっている。今少しずついなくなってゆこうとしているのは、家族、親戚が何か事業をやっているのでそれを手伝う、という理由か「独立します。」という理由かがほとんどである。

どちらの理由にしても、ほぼ間違いなく自分の全財産を投資して、更に借金を抱えて旅だって行く。

まだみんな20代後半か30代前半の若い奴らである。

少し前に「辞めるかも」と噂を聞いていたスタッフがいたが、優秀で引き留めたかったので 考え直さないか、と話をしていたら、「事業を兄弟で始めます。」という理由だった。

こう言うときには、背中叩いて送り出すことにしている。

他の会社に行きます、が理由だったら「もう一度考えては?」とも言うが、全財産かけて独立しようとしている優秀な奴には、私の友人達を紹介して一緒に頑張ってくれと送り出す事しかできない。

中国に来て10数年、友人達は同じように夢見て独立してゆく。 もちろん成功ばかりではない。

失敗して大借金抱えた奴もいれば、自転車1台の財産から始めて大富豪になっている奴もいる。

どちらにしても、羨ましいと思うときがある。

一緒にやろうぜ、と声をかけられたときに、なぜ踏み切らなかったんだ!と思う時もある。

チャイニーズドリームは、まだまだ実現可能である。

サンダルの街

2006-06-27 | 生活
この町は暑いので、サンダルが大活躍です。

日本でも女性は夏サンダルを履くのはごく普通ですが、こちらでは男も女もサンダル生活です。

スゴイのはサンダル履いたまま飛行機にも乗るし、スーツ姿でもサンダルの人がいると言うことでしょうか。スーツと言ってもこのくそ暑いさなかに上着着ているのは日本人くらいのもので(もちろん日本人はサンダル履いている人極めて少数です。)現地の方々がワイシャツにサンダル!というすばらしいクールビズを展開しております。

私はもちろん3年前の赴任当初からすっかりサンダル生活にとけ込んでいますが、今年になってそれまで愛用していたスーパーマーケットにて特売品35元なりを捨てて、高級ブランド品450元に移行しました。夏の生活には欠かせないもの、多少は贅沢してもいいではないかと思いながらも、たかがサンダルごときに日本円7000円!!さすがに勇気が要りました。

で、先週末ゴルフ場にて、日本人2+中国人2でゴルフした後、帰りの車(中国人の友人が運転する)に乗り込む前に、仲良しのキャディさん達が大笑いしていました。

何がそんなにおかしいのか? と聞くと

1)日本人はゴルフ帰りでも短パンにサンダルという人はほとんどいない。ほとんどあなた以外には見たことがなかった。 
2)なのにあなたの友人(日本人、駐在歴1年)もすっかりあなたに感化されたのか短パンにサンダルが定着してきた。
3)中国人も含め4人とも同じような短パン+サンダルの姿の上、同じように靴下の部分だけ日焼けしていなくて白い。

ちなみに私も同行の友人達も、日焼けで真っ黒です。このまま日本に帰ったら、どこでそんなに遊んでいるのかと非難されそうです。

この町がサンダルの町で、日本の夏がサンダルの町にならないのは、なんだかんだと言っても日本は冷房温度が低いからでしょう。短パン+サンダルで日本の電車のったら凍えます。

香港っていいな!

2006-06-26 | 一般
金曜日から1泊2日で香港に出張していました。

香港ディズニーランドに行くという話は、今の季節暑すぎるので却下。
この暑い季節にぬいぐるみ着ている人達がどうなっているかという野次馬意識は高かったし、入場者達が(特に大陸から来ている人達が)どんな格好をしているかという極めて面白そうな話はあるものの、どうにも暑すぎるという本人の都合で出かけませんでした。
なによりこの暑さの中、一人でそんなところに出かけてもおもしろくないですから。

それにしても香港は暑いですが、福建省の田舎町よりは湿度が少なく断然過ごしやすいです。 

見てくださいこの写真、遠くがすっきりと見えるではないですか!!

田舎町は、湿度が高いのでいつも遠くが白くかすんでいます。この写真のように透明感があるようなスッキリとした日は年に何日もありません。

無論暑いことに代わりはなくしばらく歩き回っていると汗まみれになるのは仕方がありません。

真夏に田舎町から香港へ出張するときに気をつけなければいけないことが一つあります。

それは必ず長袖シャツを着てゆくこと。

だって香港はビルの中も、地下鉄もどこへ行っても寒いくらい冷房しているんです。田舎町仕様の半袖薄着で出かけて行くとほぼ100%の確率で風邪ひきます。

会社の事務所では、もちろん冷房していますが、それだって28-29℃。今日も外は35℃を越えていますので冷房していますが、社員達は「寒い寒い!」と大げさに騒ぎ、長袖の上着を着たりしています。

私は自分の席の後ろで扇風機回しています。だって暑いんだもん!

身体のつくりがはっきりと違う気がしますね。

基礎はこんなところかも

2006-06-25 | 一般
福建省というのは、意外と教育関係者や学者さんを排出しているところです。

ミン江のほとりの公園には、堤防の所に福建省、福州市出身の有名人のレリーフと略歴をセットにして展示してあります。公園は川にそって数キロにわたって続いていますが、このレリーフもほぼ同じくらいの距離にわたって続いています。

2年ほど前に延々とどんな人達がいるのだろうと一個ずつ確認しながら歩いたことがありますが、その時に天文学者、地理学者、物理学者などが清朝以前から大勢排出されており、また今の国になってからも教育関係者は福建省出身が大勢出ていることに気がつき、結構感心しました。

それが新聞記事を見ていて、こんな所が基礎なのかも知れないとフト気がつきました。

記事は、教会学校の建物が良好に保存されておらず、保存活動を奨め、教会学校という特殊性を歴史として認識してゆこうと言うものでした。

この辺りの沿岸部の町にはキリスト教の教会がいっぱいあります。こんな小さな町にも!と思うくらい、どこに行っても見かけるのはキリスト教会です。

住んでいる街から働いている町へ向かう途中にも古いキリスト教大学の建物が残っており、その周辺はかつて清朝のころには外国人租界であったという記事も見たことがあります。

一般的な中国の歴史には福建省はあまり登場しません。まあ中原の覇権を争っていた事から考えてもこの沿海部の山向こう(中原から見ればそうなるはず)が歴史に登場するのは結構難しそうです。

でもヨーロッパキリスト教文化がこの国へ与えた影響という角度から歴史を見れば、長い長い歴史物語を書くことが出来、その頃から始まった西洋教育というのは、この省が教育者、学者を生み出すという背景になっているのではないかと考えられます。

北京から引っ越ししてきて、この町には歴史を感じるものが多くないとばかり思っていましたが、視点を変えてみればこんなにも多くの!と驚くような歴史が一杯残っているのかも知れません。

たまにはちょっと真面目な気分になってしまいました。

燃える夏

2006-06-22 | おもしろ記事
過去、北京にいるときに暑いんで車燃えました!と言う写真をHPに載せました。

今私の会社に来ていたトラック燃えました。暑いんで。。。

うちの社員達が消火器を手に走っていってトラックの運転席が燃えただけで済みましたが、あのトラックどうやって移動するのでしょうかね。。。

出火の原因は暑いので、配線周りが加熱して自然発火したとのこと。さすが南の国です。

妊婦がいっぱい

2006-06-22 | 仕事
男女同権の国と言われるこの国。

うちの会社にももちろん大勢の女性が働いています。

北の方では、結婚しても子供が出来ても仕事を続けるのが当たり前ですが、ここの町では結婚するのも北に比べて早いし、結婚したり子供が出来たりすると仕事を辞めてしまって専業主婦になる比率も異常と思えるくらい高いです。

専業主婦といっても日本の専業主婦とはかなり違うようです。この町では「奥さんを働かせるのは旦那の稼ぎが少ない証拠。」と言われるくらいで奥さんが働かないというのはイコール収入の多い家庭、と言うことになります。

ということは、専業主婦は何もしません。当然のようにお手伝いさんがいて(またその多くは住み込みですが)炊事、買い物、掃除、洗濯、子供の世話、全部お手伝いさんの仕事です。田舎(農村)から出てきている20前後の若い女の子が住み込みでお手伝いさんしています。

専業主婦は1日何をするのでしょうか? 麻雀しています。。。一日中。。。


こういう状況とは別にうちの会社の女の子達は、20才ちょっと過ぎの子ばかりですのでこの数年間結婚ラッシュでした。 したがって今は出産ラッシュとなるのは自然の道理ですね。

私が仕事をしているフロアには20人ほどの女の子が働いています。3年半前に来た時には独身者も半分ほどいましたが、いまや後数人。何時も何人かが出産休暇でいません。

ただいま現在このフロアだけで3名妊娠中です。3名という集中度はかなり異常です。私の会社そんなに大きな会社ではありませんので、御願いをして一気に出産休暇に入らないで欲しいと女性陣に頼んでいますので、彼らは調整をしてくれています。 今回も3名の出産休暇は、あまり重ならないように自分たちで相談をしたのか、ずれてくれてはいます。 つまりもうすぐ出産、あと4ヶ月ほどで出産、あと7ヶ月ほどで出産という風に分散しています。

会社の運動会を年に1回やると、みんな子供の手を繋いで、または抱いて参加してきます。 

出産しても働いてくれている女性陣は、平日おじいちゃんおばあちゃんに子供を預けきっています。子供は普通おじいちゃんおばあちゃんと一緒に住んでいて、週末だけ両親と一緒というのがほとんどです。

大きな町ではなくここのように小さな町に工場があると、本当に地域に支えられて会社が成り立っているという実感があります。