中国単身赴任生活 東京浦島太郎編

10数年住んだ中国を離れて東京のサラリーマン。浦島太郎です。
今は、自転車、写真、ジュリエッタなどのブログです。

お役所仕事

2006-10-30 | 生活
先週上海まで出かけて新しい日本のパスポートを引き取ってきた。

夕方に時間指定(4時から5時)されていて、「それ以外の時間も受け付けますが長時間お待たせするかも知れません。」と恐ろしい言葉が書いてあったので、指定時間以外に出かけてゆくには勇気が要ったが、2時半頃でかけてみると、誰もいなくてあっさりと5分ほどで用事は済んだ。

領事館の外で会社(親会社の上海事務所)の車を待っていたら、普通の格好をした人がトコトコ寄ってきて「そこで待っていてはいけない!」と結構きっぱりと宣言した。

何を言われたのか一瞬わからなかったので聞き返したら「そこは領事館の土地なので立っていてはいけない。」という。 私服の公安(もしくは武装警察でしょう)が領事館の警備のために立っているのだなぁ、と思い、「道路の反対側にいるのは大丈夫か?」と聞き直し、許可を得て(なんとなくそう言う雰囲気だった)道路を渡ったところで待っていた。

面倒な反日運動が突発的に起きないように結構気を使ってくれているんだなぁ、とちょっと感心。


今朝は、田舎町の労働局の人間が「パスポートを更新したら、労働許可証(就業証)の更新にあたっては本人が出頭せよ。」というので出勤前に出かけていった。

主任が会いたいと言っていると言われていたのだが、主任は在席しておらず、スニーカーを履いてそこらの町を歩いていそうなお姉ちゃんが、私の顔をみると「ああ。」と頷いた。

これで出頭は終了らしい。

新旧両方のパスポートを提出して、就業証にサインをしたら、それで終わりだった。

そういえば3年半ほど前に北京から田舎町へ引っ越してきた時に、家族が上海にいるというのは厳密に言うと規則違反だから本人が出頭しなければビザを出さないよ、と公安局に呼ばれた時も、実際に出頭してみたら「ああ!」で終わった記憶がある。

融通が利くのか利かないのか、それともただいい加減なだけなのか、その場になってみなければ判らないというお国柄なのであろう。

上海でクラブの調整

2006-10-29 | ゴルフ
パスポート更新で上海に行く必要があったのでついでに友人から聞いていたゴルフショップへクラブを持ち込むことにした。

自分の腕が上がらないのでクラブのせいかもしれないと逃避してみたわけだが、結果は素晴らしかった。

「どうせ見て貰うならフルセット持ち込んで、相談した方が良いですよ。」と言う友人のアドバイスを聞いて、フルセットを段ボール箱に詰めて持っていった。

こうなるとパスポートがメインなのか、クラブの調整がメインなのか判らなくなっているが、領事館に行った後すぐに出かけていった。

全部のクラブを測定して貰いながら、どのクラブが一番使いやすいか、どのクラブをどう感じているかなどと話をいろいろ聞かれた。

「このアイアンセットは重すぎますね。」「このドライバーは固すぎますね。」などと厳しい言葉をいただきながら、調整を御願いしたのだが、田舎町へ帰ってラウンドした結果は、御願いして本当によかった!! と言うものだった。


ネット販売で買ったドライバー、なんだか固くて使いにくくどうしようかと思って相談したのだが、グリップを太め、重めに交換、ヘッドに鉛をちょっと張ってバランス調整して貰ったら、全然別のクラブになった。

もの凄く振りやすいし、よく飛ぶ。FWも同じようにして貰ったのだが、これまた今まで以上に使いやすい最高のクラブに変身した。

次回また上海に行く機会が有れば、もう1セットのアイアンも調整して貰うつもりである。やはり専門家の意見は聞いてみるものである。

個人空間

2006-10-25 | 一般
健康診断で長蛇の列 と書いたら、同じ田舎町に在住されている方から、この国の人は行列が好きなのではないかと、コメントをいただいた。

私も10数年この国に住んでいて、それでも全く慣れないのが、この国の人達の行列なのである。

10数年前は、列に並んでいる、と言う光景すらも非常に少なかったが、それでも列車の切符を買ったり、バスの定期券を買うようなときには、仕方なしに列になっていた。それ以外の場合はほとんどが「窓口に群がる」ような状態だったと記憶しています。


この国の人達が列を作ると、それこそ後ろの人の息が首筋にかかるくらいくっついて並ぶというのが、どうにも慣れません。

ズボンのポケットに入っている財布すられるのではないか、カバンの中のものを盗まれるのではないかという現実的な懸念も多分にありますが、何よりも見知らぬ人がそんなに近くにいるというのが耐えられません。

日本の通勤ラッシュのようにみんながある程度我慢している状況ではなくて、ただ自分の後ろにピッタリと人がくっついているというのは、もの凄く苦痛です。

時々耐えられなくなって、「頼むからもう少し離れていてくれ。」と御願いするのですが、列が少し進むとまた元に戻ってしまいます。

欧米人に比べるとアジア人種は、この「個人空間」が狭いとよく言われていますが、ここの人達の個人空間は一際狭いようです。

普段の自分勝手な行動、他人のことを考えないという振る舞いと、この「他人に密着する」という行為が、まだまだ私の中では繋がらずに違和感になっています。


明日から上海へ行ってきます。

日本食が食べたいか?

2006-10-24 | 生活
今年の春に引っ越して町の真ん中に住んでいるせいか、自炊率が下がっている。

前の家は会社にはちょっと近いが、周りに余り食事をしたくなるような店が無く、それに加えて道の反対側に夜まで開いている市場があったために自炊率は非常に高かかった。

今のところはアパートのしたにスーパーがあるのだが、家に帰る頃に買い物に行くと、1日の売れ残り野菜、売れ残り肉の中から「本日の献立」を考えなくてはいけなくて、疲れが吹き出す。また周辺にはなんやかんやと多少入っても良いのではないかと思うような食堂が結構あって、つい面倒になると外食になる。


最近は外食も「台湾料理」か「東北料理」が主体になっていて、「日本料理」に行くのは1ヶ月に1回あるかないかという状態になってしまっている。

日本料理屋が近所にない、というのが最大の理由であるが、タクシーにさえ乗れば5分もかからずに日本料理屋に着く。歩いたところで10分か15分であるが、わざわざ行く気にならない。


日本料理屋のメニューがほとんど居酒屋メニューで変化に乏しい、と言う理由もあるが、台湾料理でも東北料理でも私が注文する物は大してバリエーションがあるわけでもない。

昨日も近所に出来たばかりの怪しげな「日本料理屋」に行ってみようかなと家を出たものの、やっぱり気が変わって台湾料理屋に牛肉麺を食べに行ってしまった。

田舎町では台湾系ゴルフ場の食堂の次においしいのではないかと勝手に決めている小さな店で「台湾牛肉麺」と「ゆで野菜」を頼んでいると、見知らぬ日本人3人組が入ってきて「ああいう注文の仕方が台湾系の特徴なんだ。」と言われてしまった。

わざわざ「私も日本人です。」という気もないのでわからなかった振りをして食事を終えた。

日本人3人組の最年長者は台湾経験が豊富な人のようで、いろいろと若者達に台湾話をしていた。私も台湾はほとんどまだまだ未知の世界なので、貴重な話を横で聞かせていただいた。

日本に帰ると中華料理を食べる気はほとんどしないが、この国に帰ってくると毎日中華で生活している。 食事も現地化している、という事なのでしょうか。

小姐、あなたの腕に今日の稼ぎがかかっている!!

2006-10-23 | 生活
年に一度のビザの更新が近づいてきていますので、これまた恒例の健康診断に行ってまいりました。

ビザの更新をするのに、「私は健康です!」という証明をさせられるというのもなんだか変な話ですが、まあ毎年のことですのでトコトコと「出入国健康管理センター」なるところへ出かけてゆきました。

この健康証明書を取得するにあたって、まあ当然のことですが写真が必要です。

いつものように会社の総務担当の女の子に写真を提出すると、「今年から写真は現場で撮るようになったので必要ありません。」とのこと。


あのゴチャゴチャと人が一杯いるところで、写真を一人ずつ撮る???

面白いことになりそうな予感はこの時からありました。


で今朝、8時過ぎに現地へ出かけてみると。。。

予感どおり長蛇の列です。

総務の女の子は8時から列に並んでくれています。

野次馬の私は長蛇の列の原因を探しに人混みをかき分けます。


予感どおりです。

列の一番前では、受付をする度に写真をデジタルカメラで撮影していますが、申請表を受け付ける人と写真を撮影する人と、その写真をコンピューターに登録する人とに分業されていません!

全部一人の女の子が思いっきり不機嫌そうな顔でノロノロと仕事をしています。

写真を撮る場所は受付カウンターの前になぜか1本立っている柱の前です。

カメラの位置と座る椅子の角度は一直線ではなく、微妙に斜めになっています。
但し椅子は柱にピッタリと付けられていますので、椅子に自然に座ると、絶対にカメラに対して斜めにしかなりません!!

受付の女の子「その椅子に座ってこっち向いて!」(始業開始からわずか10分でもう思いっきり不機嫌な声です。)
申請者「これでいいか?」
受付「そんなに斜め向くな!こっち向け!」

だったら椅子ごとカメラに正対させておけ! と普通の人は思うでしょうが、ここは異国ですので常識が違います。ある人が写真撮影後に椅子をずらしてしまいましたが、受付のお姉さんは舌打ちしながら出てきて、椅子をまた元通りカメラに対して斜めに配置し直していました。。。


さて待つこと約40分、ようやく私の写真の番になりました。お姉さんに罵られないように注意しながら斜めに座ります。

お姉さんは、「よしよし!」という表情でシャッターを押します。

これで一件落着か! と思ったら取り直しだとの宣告。シャツの一番上のボタンが開いているのでダメだと。。。

ちなみに一人あたりの平均所要時間は3分ちょっとでした。 長蛇の列の後ろの方までは約25人。まあ最後の人が受付終了するまでには1時間半ほどかかることでしょう。

入り口で入場制限しているみたいなものですので、健康診断自体は極めてスムーズ。どの項目でも全く並びませんでした。


なぜ写真持参にしないんだ?と長蛇の列を横目に座って新聞を読んでいるフロア案内のお兄ちゃんに尋ねました。

写真持参にすると他人に健康診断を受けさせて、写真だけ本人という事が頻発するので、その防止策だと。外国に出国する為に健康診断を受けさせられる金持ちや会社、政府機関の幹部なんかが並ぶのが嫌で、そう言うことをするのだと。

受付カウンターの中には合計5名のお姉さん達が座っていますが、申請書受付~写真撮影のお姉さん一人だけが忙しそうにしており、残りの4人は楽しそうに談笑しながら、こちらもノロノロと仕事をしておりました。

来年の健康診断までには、少しは改善されているでしょうか?

結構楽しみです。

上海で落馬

2006-10-20 | 一般
今回の日本からの戻りは結構大変でした。

YCAT(横浜シティエアターミナル)から成田へ行くときから「渋滞していますので1時間50分程かかる予定です。」と言われ、確かにその位かかって成田へ到着。

飛行機は無事に定刻に離陸したものの、上海の入管で行列に並び飛行機の着陸から空港を出るまでに1時間!!

タクシーの列に並んでようやくタクシーに乗ったと思ったら、あっという間に渋滞。

普段なら20分ほどで通過する橋を越えるまでに、なんと2時間!!!

虹橋空港へ到着するまでに予約しておいた田舎町への飛行機は離陸してしまいました。

仕方がないので渋滞の中から友人に電話してホテルをとって貰い、上海に一泊。

今まで何十回も浦東→虹橋を経由していますが、こんなに時間がかかったのは初めての出来事です。

最後はとどめのように虹橋→田舎町の飛行機が45分遅れ。

自宅に帰ったらボロボロの気分でした。

渋滞の原因は外環道の工事とのことで、しばらくは上海を経由しないで日本に帰ろうと固く心に誓っています。

明日からしばらく帰国します。

2006-10-12 | 一般
法事があるという連絡が妹から有り、みんなが集まるよ! というので久しぶりに親戚一同の顔を見に帰国します。

父方の親戚ですが何と言っても6人兄弟ですので、その子供達、孫達となるとスゴイ人数で完全に団体旅行と化しています。

法事と言ってももうほとんどみんなで集まっておいしい物食べて、どこかで遊んでみたいな、中高年の会、みたいな状態になっていますが最近は私の子供達のように、叔父さん叔母さんから見れば「ちっちゃな孫!」という軍団も増加してきてかなり賑やかです。

うちの娘達(高校生、中学生ともに身長160cm越え)も彼らにかかると「まあ小さい!」になります。


前回数年前の法事の時には、TAXI5-6台に分乗して遊んでいましたが、TAXIの運転手さんに「皆さん親戚でしょう、同じ顔してますからすぐわかりましたよ!」と笑われてしまいました。

叔父叔母軍団も続々と定年を越えており、もうすぐ50になろうかという私でも完璧に子供扱いです。

さぁて子供扱いされているついでに日本のうまい物を一杯食べさせていただくことにしましょう!!

公開で賞金付き

2006-10-12 | 生活
田舎町も犯罪は決して少なくありません。

昼間はとにかくスリ、かっぱらい。これは日常茶飯事で、まあどこを歩いていてもやられるときにはやられます。

夜は泥棒ですね。昼間家を空けるときには、しっかり防犯する人々も自分たちが家で寝ているときには結構不用心です。

でそんな隙を突いて、ベランダから侵入したり、ドアピッキングしたりで金目のものだけ盗んで逃げます。


道路で自転車乗ってても、変な奴とぶつかったりすると災難に遭います。
ちょっとぶつかったからと言って酔っぱらってナイフで相手を刺し殺してしまう奴がウロウロしているのも事実です。

あっちこっち取り付けられている防犯カメラでの映像が公開されて、通報した人には5000元!という大金が賞金として出されました。


その事も、この国らしい事件でしたが、新聞記事見ていて思わず嬉しくなりました。

「犯人は21才程度の男女で共に国字顔」。。。

 なんのことだか想像してみてください。

国の字の顔。。。 福建省には多いエラの張った四角い顔の事を上品に表現するとこうなるとのこと。

うちの会社にも結構多いですが、中でも総務の女の子は「下駄ねーちゃん」と呼ばれるくらいの立派な「国字顔」です。