さて、早朝の新幹線、はやぶさ1号ですが、満員です。
新青森まで3時間ちょっと、新幹線が出来ても距離が短くなるわけではありませんので、結構時間はかかります。
到着すると、東京とは違う涼しさと乾いた風を感じます。
朝まで結構な大雨が降っていたようですが、晴れ男二人のおかげか、日頃の行いのおかげか、青空が迎えてくれました。
まあ、とりあえず宿泊先へ行って、余分な荷物を置いてからどこかへ出かけましょう。
宿泊先のビジネスホテルの傍は青森駅。八甲田丸も見に行きましょう。
これからどうしようか、と二人で話しているうちに、道端の観光地図に書かれた「龍飛岬」に反応してしまいました。
70km位だってさ、と言いながら、頭の中は「津軽海峡冬景色」フルコーラス状態。
昼メシは、コンビニのおにぎりで片付けて、つがる~かいきょう、ふ~ゆげ~しき~~と頭の中で響くメロディに押されて北へ向かいます。
陸奥湾沿いの海が見える道を北上しますが、信号もほとんど無いし、街道沿いの街を繋いでいく生活道路。
最近出張ばかりで運動していなかった身体には、横風だったり向かい風になったりという風と、所々に出てくるたいしたことの無い坂がこたえます。
ちょっと前にクリートを前に出したからでしょうか、足が攣ったりもします。
国道の横に「青函トンネル入り口公園」という看板発見。
もちろん寄り道してみます。
売店が一軒あって、オバちゃんが「あと15分で新幹線通るよ」と教えてくれるので、青函トンネルの入り口と新幹線をしっかり見てきました。
展望台があって、ほんの目の前5-10mくらいの所を新幹線が走ってゆくというのは、それだけでも新鮮で楽しい経験。
北海道新幹線は、上り下りともに大体一時間に1本のダイヤなので、何回もも見られるわけでは無いですが、ここへは是非立ち寄って欲しいですね。
龍飛岬に近づいて行くと、「風の岬」という看板があります。
車だとわからないかもしれないけれども、自転車はしっかり体感が可能。
風力発電の風車もいっぱい立ってます。
龍飛岬は、お約束のように崖の上に灯台があって、最後はしっかり坂道。
てっぺんではないところに、津軽海峡冬景色の記念碑があって、ボタンを押すと2番だけが流れます。
ごらん、あれがたっぴみさき、きたのはずれと~~♫
周りに誰もいなかったので、一番から歌わせていただきましたよ。
灯台まで上がると、その横に、酷道ファンにはお馴染みの「国道339号線 階段国道」
存在は知っていましたが、自分の目で見るとは、正直思っていませんでした。
今回だって、龍飛岬に来るという予定は全然無かったですからね。
津軽半島をまた走って青森へ帰りますが、コンビニも自動販売機もほとんどありません。
普段、以下に便利という名の異様な世界に住んでいるか、改めて感じます。
たまに見かける自動販売機や道の駅などで補給しながら帰ります。
足は相変わらず時々攣ったりしますが、踏み込まないでクルクルしている分には、痛いけど走れます。
走らないと山中で食事無しの野宿ですからね~。
太ももの裏側あたりが攣るので、宿に帰ったらクリートを少し後ろに戻しましょうね。
明るいうちに山中コースを無事終了し、すっかり暗くなった海岸沿いの単調な道に、飽きながらも、食事と睡眠を求めて淡々と走って帰りました。
初日は、青森あたりでのんびりウロウロかな、という当初予想とは大きく異なる、突然の龍飛岬往復160kmでした。