またまたお隣の国にしばらく行っていました。
いろいろなテロのおかげで、天安門広場周辺に入るためには、飛行機に乗るときのような安全検査を通らないといけなくなっていました。
春節(旧正月)が近づいてきているので、鉄道や新幹線は故郷へ帰る人々で大混雑です。
今の日本の感覚では、まだ休みになっていないのに故郷へ帰ってしまって??と理解できないと思いますが、中国では多くの出稼ぎの人は旧正月前にそれまで働いていた会社を辞めて帰郷します。
出稼ぎ労働者という中途半端な地位なので、継続して同じ会社にいてもそう給料が違うわけでもありませんし、会社も特に慰留しません。辞めてくれて また帰ってきてくれたら年功給も出さずに済むし、また新入社員と同じ扱いから始めなくても仕事は理解しているし、と却って喜ぶくらいです。
労働者の方も、有給休暇があるわけでも無く、休みになって無茶苦茶に混んだ列車で帰る必要も無く、ごく当然のように一度会社を辞めて、旧正月が終 わったらまた元の会社へ「働きたいんだけど・・・」と行けば雇ってもらえる可能性があるので、大して心配もしません。
首都北京は、偉大なる田舎町。
でっかいショッピングモールの横の自転車置き場はこんな状態。
夜は氷点下。寒いです。
でも結構な人が遊んでいます。
グロでごめんなさい。
でも、これ屋台で売っている食べ物です。
今年の春節前は、これまでと大きく変わっていました。
一つは日本との往復便でもの凄い数の中国人が乗っていること。
去年までは、島やらなにやらで来日する中国人は激減していました。
今年も仕事で来るような政府関係者は相変わらず減少したままですが、民間企業、なによりも旅行で来日する人の数が激増しています。
円安で買い物ブームというのも間違いなくありますが、お隣のメディアの規制が解除されて反日一辺倒ではなくなったこと、食べ物や空気が安全で、と いうような実情が正しく報道されるようになったことが大きな影響だと思っています。
実際毎月出張してTV見たり新聞見たりしていますが、今年に入ってから明らかに報道の論調が変わっています。安倍首相への攻撃は相変わらずです が、日本への攻撃、というよりも安部さんへの牽制、というのが強く出ていると思っています。
二つ目は、とにかく外国への旅行者全体が激増していること。
これまでお隣に入国する時に、外国人の列に並んでいると時間がかかるので、中国人の列に並んで入国手続きをしていました。
たまにおまえは外人だからあっちの列へ行けという係官もいましたが、そういうときにはパスポートの入出国スタンプの数を見せて、これだけ来ている んだから中国人みたいなもんだよ、と説得してきました。
ところが今年は外国人の列の方が圧倒的に短い!
友人でも最近は普通に海外旅行へ出かけています。
3番目は、政府関係、国有企業関係の忘年会、新年会が激減しました。
腐敗防止、派閥抗争、いろいろな局面はありますが、とにかく呼ばれる宴会が減って白酒飲む機会が減りました。
たまに宴会はあっても、かなり簡素で白酒も本数激減。
身体には良いですが、知合いの白酒会社の社長は、会社がつぶれそうだと嘆いています。
4番目は飛行機(国内線)がまだ比較的空いていること
新幹線網がかなり充実してきたのが原因だと思いますが、飛行機に乗っている団体客はそんなに増加していません。
時間は多少かかっても、費用が飛行機の半分以下、という新幹線は大混雑です。
しかたがないので、上海から新幹線で4時間位、と言う街へ行くのに北京経由で飛行機で行ったりします。
90年代はじめから20年ちょっと、お隣の国を見続けていますが、改めて国の経済発展、と言うことに驚きます。
ジリジリと成長してゆくのでは無く、あるところで一気に飽和するんですね。
日本はこの飽和の後で崩壊したのですが・・・
友人の会社の新年会(忘年会?)
従業員達がいろんな出し物を考えて楽しそうにやっていました。
最後は、くじ引き大会。
特等は日本円で10万円の現金。
バブリーですね。