サイクリストの聖地と言われるしまなみ海道。
元々、四国に親戚が多く、本籍地だって未だに愛媛県の私。
本籍地に住んだことはありません。
祖父、祖母が住んでいて、オヤジが子供の頃に少しいたくらい。
でも、なんとなく根っこはあっちにあるんだよ、と本籍は置いたままです、
自転車仲間に、因島出身の若者がいて、皆さんお連れしますよと優しい言葉をかけてくれました。
せっかく遠くまで行くのだからと、3連休を使う事にしましたが、天気予報では二週間連続の台風襲来の可能性。
土曜日、新横浜始発の新幹線で行くことにしてありましたが、先週水曜日頃から、参加者みんな天気予報とにらめっこ。
木曜日になって「最悪、土曜日は台風の影響で雨風になるかもしれないが、日曜と月曜は晴れる!」ということで決行を決定。
そんな決定をあざ笑うかのように、前日の金曜日は一日中雨。。。
ともあれ、土曜日6時発の新幹線に乗るべく、5時半過ぎ頃から新横浜へ自走や輪行で集合。
しまなみの天気予報は、くもり、雨。
通過する大阪や京都付近では結構な雨。
福山で乗り換えて尾道到着、青空が見え始めています。やったーです。
自転車をいそいそと組み立てて、出かけようとした頃に、若い女性二名が自転車組立に若干苦労しています。
なんとかするんだろうなと、思っていたら仲間の一人がしっかりお手伝い開始。
そうなったら一人より二人の方が早い、ということで一緒に手伝って、、、その後いっしょにしまなみに出かけることになりました。
聞けば、半年くらいの経験者と、ロードバイク買って二週間というその先輩。
タイヤに新品のひげがバッチリ残っています。
まあ、こういうのも縁ですね。
地元民の仲間の紹介で、ラーメン屋を皮切りに、あちこちのしまなみ名所をめぐりながら進みます。
正確に言うと、あちこち食べ歩いていて、なかなか進みません。
一回停まったらしばらくしゃべってばかりの仲間ですので、走っている時間よりも停まってしゃべっている方が遙かに長い。
こういう素晴らしい景色で、青空となったら、それだけで楽しいのが自転車海苔。
ハッサク大福食べて、灯台見て、カフェオレ大福食べて、萬田発酵寄って、足湯に浸かって、ジェラート食べて。。。
サイクリストの聖地の碑、がある道の駅へ着く頃には、すっかり夕陽。
暮れゆく空と島と橋。
いいですね。
で、日が暮れるともちろん真っ暗。
突然同行することになってお二人は、もちろんそんな暗くなるまで走るつもりもなかったようでライトなし。
こちらの仲間達は、これでもかというくらい明るいライト満載。
島の中を通る道で、暗いライトしか付いていないレンタバイクの女性二人も仲間に入れて、宿のある伯方島に着きました。
尾道から同行の二人は、宿泊先がもう一つ先の島だというので、若者選抜隊がお見送り。
暗くなるまで引きずっておいて、こんな所で放り出してはいけません。
同行のお二人は、大変だったかもしれませんが、まあまあ楽しんでいただけたようでよかったです。
途中からはしっかり30km巡航くらいで付いてきてましたからね。
翌日は、「身体中が痛いので今日は遠慮しておきます」と連絡がありました。
二人ずつしか入れない可愛いお風呂に順番に入り、食事をしたらみんなバタンキュー。
まぁ新横浜6時前ですからね、自走組は5時前に家出てきているので大変だったでしょう。
初日は、64km程の走行距離。
二日目は、朝方小雨模様。
年長者組は、早寝すると自動的に早起きなので目覚ましいらず。
よく寝る若者を寝かせておいてやろうと、年長者組は各自で散歩(笑)
同じ宿に連泊なので、今日は荷物持たずに軽装です。
亀老山展望公園へちょっとした登りです、と言われて、結構な坂を結構な長さ登ります。
よくしまなみ紹介ででてくる素晴らしい景色が待っていました。
こういうのがあるから、ヒイヒイ言いながら坂上るんですよね。
私は、坂好きではありませんが、嫌がっていては楽しい景色などが見られないので、最近は嫌がらずに登っています。
今治まで行っておきましょうね、と最後の橋も渡って、四国到着。
愛媛に来たら一六タルト!
私の祖父は、宇和島で栗まんじゅうとタルト作って売っていました。
小学校くらいまでは、宇和島に帰るとまんじゅうの配達大きな自転車に三角乗りしていました。
向かいの八百屋さんに曲がりきれずにツッコんだこともありましたね。
今日も、走っている時間よりも遊んでいる時間の方が長い。
カロリーも消費より、もちろん獲得の方が多いですね。
今日は早めに宿に戻りましょうね、とまだ夕焼けが残る時間に宿到着
二日目は、80km程の走行。
食事も終わってウロウロしていると、お祭りの神輿がやってくるよと、玄関前で待っていました。
御神輿投げるんですよ、と一目見ようと。
で、御神輿やってきたら、一緒に神社まで行こうと、地元の方に勧誘され、あろうことか御神輿担がせていただいて、神社まで。
上がっていっぱいやっていって、とお誘いを受けると、遠慮を知らない我々は、神主さんのお話聞いたり当番の方達と一緒に一杯やったり。
若い女性がメンバーにおりましたので、お祭りのオジさん方には大受け。
来年も是非来てくれとお誘いを受けました。
地元のお祭りですから、本来は我々のような部外者が入る場ではないのは、十分承知しておりますが、また来年お祭りの時にしまなみに遊びに来ると言うのも縁でしょうね。
三日目は、2時過ぎの電車に乗って帰らなくてはいけませんので、出発も我々にしては早め。
それでもしっかり、名物を味わいながら、尾道へ戻りました。
途中、救急車登場の場面にも遭遇しましたが、我々は全員、無事怪我もなく、3日間でパンク一名、というなかなか優秀な記録となりました。
海外からも走りに来ている人が大勢いたし、歩いている方もいっぱい。
道路にひいてある青い線をたどっていけば道に迷うこともない、信号も街中に少しだけ、と瀬戸内海の素晴らしい景色、海を渡る大きな橋の美しさ、を楽しめるなかなか素晴らしい道でした。
高いところを通っている橋にあがるのは、坂道ですが、子供が自転車で楽々上がれるくらいのなだらかな坂になっているし、よく考えてあるなぁと感心しました。
横浜方面から出かけて行くにはちょっと距離があるし、それなりの費用もかかるので、ちょくちょく行くわけにはいきませんが、ぜひまたこの楽しい道を味わいに来たいねぇと、話していました。
本当によかったですよ、しまなみ海道。
また行きましょう。