田舎町もこの2-3年それなりに渋滞するようになってきていますので市政府も色々と対策を打ってきます。
トライアンドエラーの国ですからやってみてうまくいかなければ、取消や変更有りですが、今回の対策は多分、失敗に終わることと思います。
それは、町一番の大通りにバスレーンを作ること、です。
なぜバスレーンを作ることが失敗になるのでしょうか。
上の写真をよく見て下さい。
バスの走っているレーンの左側になぜか柵で囲まれた「使えない」車線が一つあります。 これは今年の初めに突然出された法律で、「電動自転車と自転車は歩道を走らずに専用レーンを走ること」という守れそうもない法律で囲われた「電動自転車及び自転車専用レーン」です。
でも更によく見てみると、横道から車が曲がってきている部分では柵が歩道側へ曲がっています。交差点の部分でも柵は歩道側へ曲がって専用レーンは消滅しています。バス停の部分でも同じように歩道を走らなければ行けません。
実際にここを自転車で走るとどうなるか想像して下さい。
横道のあるところと交差点では歩道に戻るが、それ以外の所は専用レーンを走る。
こんな面倒なことをこの国の人がすると思いますか??
もちろんご想像のようにみんなほとんど守っていません。
つまりこの1車線は、完全に無駄な空間と化しています。
元々の4車線道路は、この無駄な空間のおかげで3車線道路になっています。
そこへバスレーンができます。
上の写真のように黄色の点線で表示されている部分はバス以外の車も走って良いことになっています。 この国で「~~してもいい」という表記は「~~するのが当たり前」と読み替える必要があります。
でこちらが交差点付近の写真ですね。
実線で表示されている部分は「車線変更禁止」だそうです。 初めて知りましたが。
もともと5車線(左折2車線+直進2車線+右折及び直進1車線)だった道ですが直進1車線がバスレーンになります。右端の右折及び直進は混合車線でしょうね。
普通の車は直進しようと思うと1車線しかない所へ集中します。いままで2.5車線あった交差点が1車線+バスレーンの向こう側へ0.5車線。
ここで更に大きな問題が起きるはずです。(確信しています)
バスが、この通常車両の車線へ絶対に出てきます。
バスレーンはバスしか走れませんが、通常車線はバス走ってはいけない、とはどこにも書いていません。 バスの運転手は思うはずです。(絶対に思います。)
前のバスのろいんだよ!ここの交差点で抜いてやる!
で車線変更禁止の部分で左側へ首を振ります。大体実線表示が車線変更禁止だと一体どれだけの人が知っているのでしょうか。誰も守っていません。
もちろん普通の車はバスが来ると知っていても道を譲ろうとは思いませんのでぶつかります。
ただでさえ車線が減少して無駄に渋滞しやすくなっている道が事故で更に渋滞します。
すると「前で事故っているのだからバスレーンを走って良いはず」という勝手な人々の普通の判断でバスレーンも渋滞します。
絶対に以前よりも渋滞は激しくなるはずです。
ここで私の予想です。
まず「電動自転車及び自転車専用レーン」は遠からず無くなります。
バスレーンが最も歩道よりでなくなると本当は黄色い船を引き直さなければならないはずですが、きっと面倒なので遅れます。
するとバスがやっぱりあっちこっちを走るのでそれにつられて(というか当たり前のように)通常車両も自由に走ります。
バスレーンの寿命は短そうです。