中国単身赴任生活 東京浦島太郎編

10数年住んだ中国を離れて東京のサラリーマン。浦島太郎です。
今は、自転車、写真、ジュリエッタなどのブログです。

もっと違うところにお金使えよな!

2007-02-28 | 生活
毎日田舎町のほぼ中心部のアパートから、会社のある開発区まで車で約30kmを通勤しています。

もちろん自分で運転しているわけではありませんので、大概の場合ボーッとMP3で音楽聞きながら、外を眺めたり新聞読んだりしているわけです。

ミン江という大きな川(向こう岸まで数kmあるような大きな川です)の畔を100km近いスピードで(一般道ですのでもちろんスピード違反でしょう)走るのですが、最近その道の周りに膨大な資金が投入されています。

だいたい市内と開発区の間の道ですので人が一杯住んでいるわけでもなく、なにか商業施設があるわけでもありません。

道沿いに日系や韓国系、台湾系の工場が並び、それ以外には市内の狭いところから移転を企んでいるような政府系のどでかい建物(船舶研究所やら、税関やらです)が何年もかけて工事している状況です。

最近はそれに加えて、「こんな辺鄙な不便な場所に高級住宅作って一体誰が買うんだろう???」と思われるような一戸建て住宅が完成してきていますが、ほとんどの車は市内から開発区へ向けて一直線に走り抜けて行く道です。

川沿いの道ですので、川縁に公園でも作れば散策するような人々も出てくるでしょう、と思うのはきっと日本の川を見慣れた人と、この辺の政府関係者だけでしょうね。

真夏に40度を超える気温で、周りに何もないところの川沿いの日陰のない公園に散歩に行く人がいると思いますか?

3年ほど前に私もここ歩きました。http://page.freett.com/bjgenjin/fukusyuuASOBI02.htm お暇なら見てみてください。

3時間ほど歩いても出会う人はほとんど皆無でした。

そんな道の周りに、キンキンキラキラの街灯が延々と数Kmにわたって設置され、道の中央分離帯と両側に色々季節の花を植えるという無駄な作業が続いています。

少なくとも歩く人や住んでいる人のためではないはずです。だって歩く人も住んでいる人もほとんどいないんですから!!


じゃあ一体誰のためにこんな無駄使いがされているのでしょうか?

簡単です。空港高速が半分だけ出来て、空港への往復にこの道を使う事が増加した政府関係者が 「フムフム、我が町の空港アクセス道路は綺麗に整備されていて、さすが省都だと思わせるように管理されているワイ!」と自己満足に浸れるようになっているんです。


全く同様の理由で、田舎町の西側のはずれ(市内から車で30分はたっぷりかかる場所です)の道路も「高速道路出口から市内へのアクセス主要道」と「大学が周辺に多く移転してきたので教育地域としての整備を行う」という立派な二つのお題目で、無駄に整備されています。


もっと違うところに金使えよ!!

こんなのがGDPになっているかと思うと、何が成長しているんだよ!と思います。

笑える過積載

2007-02-27 | 生活
旧正月で故郷に帰る人が多いので、按摩屋さんもヒマだろうと思って行ってみると、なんと大勢の人が待っているではありませんか!

聞いてみると按摩のお姉さんも交代で帰郷しているので人手不足とのこと。
今週末までには大体みんな帰ってくるので平常営業になるでしょうと。

で按摩の女の子に、帰郷した状況を聞いてみましたが、大変だけれども面白そう!という話でした。


彼女の故郷は田舎町からバスに乗って4時間半位の山の中。

ちょっと早めに帰郷する順番に当たったので帰郷するときのバスの切符は結構楽勝で買えたが、家に帰ってすぐにバスの切符を買うまでは気が回らなかったので田舎町に帰ってくる時が大変だったと。

みんなが交代で帰郷しているので指定された日迄に帰ってこないと罰金を取られると、バスの切符を買おうとするが売り切れていてどうしようもない。
誰かキャンセルでも出ないかと、帰らなければいけない当日朝早くからバス停に行くが、夜中の便まで空いていない、と言われてしまった。。。

でもここは中国ですのでネゴをすれば何とかなってしまいます。
以下は女の子から聞いた話を会話風に再現したものです。

「一人くらいいいじゃない!乗せてよ。」と運転手にネゴ。

運転手「法律で定員以上の乗車はダメなことになっている。」

女の子「じゃあやっぱり乗れるんだ!乗せて乗せて!!」
 (この思考回路が私には不可解ですが、経験則としては十分理解します。)

運転手「でも警察に見つかったら俺が罰金取られるんだぞ!」

女の子「ちょっと余分に払うからね!いいでしょ!」

運転手「仕方ないな!じゃあ150元!」(正規料金は100元です)

女の子「高い!110元で良いよね!」

運転手「やだ!130元!これが嫌なら乗るな。」


ということで無事にバスに乗れました。但し定員以上ですので座席がありません。

通路にプラスチックの椅子(お風呂の椅子のような小さい奴)を置いて、そこが座席です。

走り出してから女の子が周りの乗客に「こんな座席で高いんだよ!」と訴えます。
むさ苦しい男がそんなこと言っても誰も相手にしないでしょうが、若い女の子が発言すると、それなりに影響力があるのはどこでも同じ。

乗客が運転手に「どうせ個人の収入になるんだからもっと安くしてやれよ!」「椅子もなくて可哀想だろ!」と勝手なことを言います。

運転手「そんなこと言ったって捕まったら何千元も罰金取られるんだぞ!」

乗客 「じゃあ捕まらなかったらタダにしてやれ!!」

運転手は、ワイワイガヤガヤとウルサイ乗客に閉口したのか、「おもしろいDVDつけてやるから静かにしてくれ!」と最後は御願い口調だったと。


故郷に帰って楽しかったか?と女の子に聞くと、
「楽しかったけれども両親に今まで貯めたお金全部あげて来ちゃったし、甥や姪達がいっぱい遊びに来て、紅包(お年玉ですね)いっぱい取られたから一文無しになった。また一生懸命働かなくちゃ、何にも買えないよ。」と嬉しそうだけれどもちょっぴり悔しそうでした。

こうやって田舎町での収入は農村部へ流れていくんですね。

私も農村経済にちょっとは貢献しているんですね。

CAに感謝!

2007-02-26 | 生活
今回の日本帰国は往復CA(中国国際航空)で予約を入れていました。

17日上海浦東空港で乗り込む機体を見てみると「中国東方航空MU」の機体です。まあ兄弟会社みたいなものだからな、と思いながら成田へ。
日本の飛行機と違って、シートTVなんか付いていません。当日5時起床という条件も手伝って、飛行中は(というよりも離陸前からでしたが)ひたすら睡眠時間。


そして昨日、成田で(なんと途中観光渋滞もあるのではないかとやたら早く家を出て2時間半前には空港に着いていたのですが、チェックインに長蛇の列!いやあ久しぶりでしたね。)乗り込んだ機体は、なんとDRAGON AIR(香港のキャセイパシフィックの子会社)の飛行機。

まあ仲間内なんだからと言ってしまえばそれまでですが、この融通の利かせ方は尋常ではないですね。

延々と並んでチェックインしたら、お姉さんが荷物に「ビジネスクラス」の札貼ってくれてます。私のチケットはもちろん田舎町で購入可能な最安値チケット。正規料金の半額以下という代物ですので、アップグレードなどという期待は全くしていません。
「うれしいな、荷物だけでもアップグレードして貰ったよ。さすがに10年以上もCAのマイレージ貯めているとすり減ったマイレージカード見て、配慮してくれたんだね。」なんて思っていたら、なんと席もビジネスでした。

NH(全日空)とのコードシェア便で、CAよりも遙かに高いNHの料金払って乗っている人々に「ごめんなさいね」と思いながら、思わぬプレゼントに感謝です。


いつもなら上海に着いてから虹橋空港へ移動して、また田舎町への飛行機に乗り換えるのですが、旧正月の休み明け時期とあってまともな飛行機が取れませんでした。夜10時上海浦東空港到着。

当然田舎町への乗り継ぎ便はありませんので、上海で一泊。ホテルに入ったのが11時過ぎ。さっさと寝てしまいました。

いやあ久しぶりでしたね、ビジネスの座席。上海成田なんて3時間しか乗ってないんだから何でもイイヤ、と思いますが、広くてよく眠れました。

もちろん自分でチケット買うときはこれからも最安値チケットです。だってほとんど寝てるだけですから。

日本で感じること

2007-02-21 | 一般
朝夕の通勤時間帯以外の町って「高齢者社会」なんですね。

どこへ行ってもリタイアされたような方ばかり。

中国のように朝から晩まで若者が町をウロウロして言うというのはないですね。

中国が「失業率の高い社会」なのか、日本が「高齢化社会」なのか、という問題なのでしょうが、極端なので驚きです。

子供は学校へ行き、カミサンも働きに行ってしまっているので、みんなが帰ってくるころにあわせて夕食を作ったりするという「主夫生活」を送っています。

明日は大晦日です。

2007-02-16 | 生活
いよいよお正月気分も高まり、会社も今日でおしまい。

明日から1週間の旧正月休みに入ります。
町はお正月用品を買い求める人でいっぱいです。

もう休みが始まっている会社もいっぱいあるのでしょう。今朝も出勤時には車も少なく、バスに乗っている人もかなり減っていました。

夕べ日本に持って帰るのにと思ってDVD屋さんに夜10時前に出かけたら、もうシャッター下ろしていました。「店じまい早いね、故郷に帰るの?」と聞くと、とても嬉しそうに「もちろん!あんたも帰るんでしょ!」とオバちゃんが答えます。

アパート管理会社のオバちゃんも、「今日もまだ会社行くの?早く故郷に帰りなさいよ! 台北? 高雄?」と間違ったお節介を焼いてくれます。

みんな嬉しそうです。

町中も真っ赤な提灯が道の両側にぶら下がり、どのビルもお正月準備完了です。

私も明日の飛行機で帰ります。

田舎町のゴルフ場は何が違うか?

2007-02-15 | ゴルフ
ごく希に北京や上海の都会、高級ゴルフ場へ行かせて貰うような機会があります。(関係者の皆様、無理矢理誘っているなどと余計なことはコメントしないでくださいね。)

田舎町の毎週行っているゴルフ場と、こういう所の高級ゴルフ場、何が違うのでしょうか?


1.費用が全然違う。 田舎町はメンバーであれば休日でも200元ほどで1ラウンド可ですが、都会のコースだと休日は5-600元、へたをすると4桁の金額になることもあります。

2.予約が必要。 これは田舎町だけがどうも特殊事情な様です。気が向いたらラウンドして良い、という素晴らしい環境ですね。

3.行くまでに時間がかかる。 これも田舎町の最大のメリットのようですね。思い立ったらタクシーで15分。 都会の方は車で1時間は当たり前のようです。

4.(ここからは田舎町敗北が続きます。)グリーンでボールがイレギュラーバウンドしない。 日本の方、都会の方は、何それ!と言われるかもしれませんが、田舎町ではグリーンがハゲている、というのはそう珍しいことではありません。

5.フェアウエイが絨毯のよう。他に表現のしようがありません。都会のゴルフ場と比較してしまうと田舎町では荒れ地でゴルフしているようなものです。

6.グリーンが平! 田舎町のコースのグリーンはとっても色々傾斜しているので、カップと全然違う方へ打つのは珍しくありません。この辺りは来場者数との兼ね合いもありそうですね。

7.クラブハウスが豪華! 田舎町のハウスでも十分な機能は持っていますが、「オオー!」と思わず声を上げてしまいそうなところは全くありません。まあその分費用になっているといってしまえばそれまでですが。

8.貸しクラブが本物 もうコメントのしようがありません。でも高いですよね。

9.キャディさんが素晴らしい! 田舎町のキャディさんは仕事をしていると言うよりも、友達が来て遊んでいるという状況に近いですね。私の性格も影響しているのでしょうが、まあ隣で笑い転げているか、世間話に花を咲かせているかのどっちかですね。
都会のコースでクラブを渡してくれるときに「どうぞ」と毎回言ってくれて、バンカーは必ず「私が均します」と走って来てくれるのに本当に驚きです。

まあいろいろメリット、デメリットありますが、何時でも好きなときに安くできるというのは何物にも代え難い素晴らしい部分ですね。

こんなものでもやっぱり壊れるんですね。

2007-02-15 | おもしろ記事
ということで、壊れた物は田舎町の空港のボーディングブリッジです。

上海から帰ってきて、やれやれやっと着いたワイ!と飛行機を降りる準備をしていると、窓の外でブリッジが一瞬動いたのに気付きました。

私は飛行機乗るときは窓際にどうしても乗りたい性格なので、大概AかF(小さい飛行機なので6席)に座っていますが、一瞬動いたはずのブリッジが震えるように止まったことにも気がついてしまいました。

結局30分も飛行機の中で待たされて、最後はタラップで飛行機の後ろの出口から出るというなかなか珍しい経験となりました。

まったくどこで時間がかかるかわかったものではありませんね。

お正月の買い出し

2007-02-12 | 生活
今週末はいよいよ旧正月(春節)です。

町はお正月ムード一色になってきています。

私も気分は年末になって、週末に町一番の繁華街に出かけました。

もちろん私は日本に帰るつもりですので別にお正月用品買うわけではありませんが、みんなのお正月買い物風景の見学です。

町には真っ赤な提灯が飾られ、事務所ビルやデパートの入り口も赤系統のお正月デコレーションで溢れています。

赤い色って、やはり人間を興奮させるのでしょうかね。無意味にうきうきしてきます。


さて繁華街に来るとやはり何時もと様相が違います。

もっとも違うのは携帯電話屋さん。 いつもならこんなに多くの人間が携帯電話買うのか?と不思議に思うくらい人が一杯ですが、ほとんどお客さんがいません。店員さんみんなヒマそうです。

町は人で溢れています。全面的アメ横状態。あっちこっち観察隊に出かけたいのですが、実は私人混みが大の苦手。

デパートへ逃げ込んでみました。

もちろんデパートも人は多いのですが、一体どんな売り場が混雑しているのでしょうか? と野次馬根性丸出しで上から下までグルッと一周。

結論から言えば、人が溢れているのは女性用の服売り場と、女性靴売り場。電気売り場がもっともヒマそうでした。

観察して判ったのですが、以前あった男性靴売り場は1階の特等地を追い出され、1階フロアは全面的に女性客向けになっています。

日本でもそうですが、奥さんの買い物に付き合わされているお父さん達は手持ちぶさたで、顔に「早くしろよ。。。」ってハッキリ書いてあります。

この辺りは習慣で、新年には新しい服一式!というのが根強く残っているようで、田舎に帰る人々は田舎で待っている人達に服やら靴やらを買って帰るようです。


人の多さにかなりダメージを追って、DVD屋さんに逃げ込みます。

ヒマそうです。何枚か日本物のDVDを購入。
すっかり顔見知りの店長に「忙しいか?」と尋ねると、年末はヒマだが、春節になってしまえば、今度は暇つぶしの客が一気に増えると。
春節前にもう一回新作が大量に入ってくると言うことで、帰国前にもう一度行ってみようと思っています。

さて、新年前最後の一週間。 ちょっと今日から上海へ出張してきます。

暴走トラック集団

2007-02-09 | 一般
一昨年くらいからこの国でも過積載がうるさくなって、高速道路の入り口やら主要国道のあちらこちらに検量をする検問所が設置されています。

私の会社は重量物を作っているので、過積載にはうるさくて、トラックの運転手がいくら過積載してくれ!と頼んできても絶対に物を積み込みませんし、そう言うことを発言した運転手は次回から立入禁止にしています。

過積載の罰金は結構厳しくて1回捕まると数千元と運転手の月収を遙かに超える金額となることが多いのですが、日本同様運送業界は中小企業の過当競争の結果、しわ寄せは全部 運転手個人に行ってしまうと言うような構造になってしまっています。
(通常罰金は、1回いくらという固定部分の他に超過積載分㌧あたりいくらという構造になっています。)


いくら取り締まっていても超過積載はなくなりません、と思っていたら今朝の新聞に大型トラックが毎晩集団で検量所を強行突破している、という特集記事が出ていました。数台という単位ではなく100台を越えるようなトラックが集団走行して警察に捕まらないようにしているとのこと。

警察も最後尾の1台を捕まえるのが精一杯で、逆に派出所を取り囲まれて暴行を受けたり、と手に負えなくなっているようです。

特集記事になったと言うことは、かなり高級幹部が手を出して対策してゆくと宣言したのでしょうから、これから当分の間の「トラック軍団 VS 公安」の戦いから目を離せません。

とはいえこの集団暴走は、田舎町の空港周辺で毎晩実施されているようなので、夜中に着くような飛行機には乗らないようにしたい物です。

いずれ道路でそれなりに激しい戦いになるのは、ほぼ確定的でしょうから。 

トラック寝台車

2007-02-09 | おもしろ記事
春節ドタバタシリーズです。

トラックの荷台を改造して人を乗せてしまうと言うまぁ運転手の小遣い稼ぎですね。

それにしても真っ暗な荷台の中で、こんなに道の悪い地域を走っていたら、もの凄く気持ち悪くなりそうですね。目的地に無事についても○○マミレ!だったりして。

絶対乗りたくありません。