風のたよりのブログ

日々にスポットを当て綴ります

榧(カヤ)の実

2011年09月21日 | Weblog
あるお客様は横浜市民の文化芸術の活動の拠点となる指定有形文化財になってる重厚な建築物で有名な会社にお勤めです。



この重厚な建物の正面玄関左脇にある榧(カヤ)の木は、樹齢200年になるとか!
その榧(カヤ)の木の実が落ちたのを拾って届けて下さいました。



とても良い香りがし、皆で「あっ、ジンの匂いがする♪」
          私:「森林浴してるみたい♪」

と、なかなか匂いも好評なのです。

やはりこうなれば是非、口にしてみたい!と、古代から伝わるこの「榧(カヤ)の実」を試してみますと意気込むのでした プッ^m^



一般的には榧(カヤ)で作った碁盤・将棋盤は最優秀とされ、ことに日向 と奈良県春日山産が名高いそうですのでご趣味のかたはご存知ですね。





【カヤ】
種名: Torreya nucifera 英名 Japanese torreya 日本語「榧」、根や枝葉を燻らして「蚊遣り(蚊を追い払う)」に使ったからという説がある。
分類: イチイ科カヤ属
分布: 本州(宮城以南)、四国、九州の山地。東経38°30′から北では少ない。
用途: 碁盤、建築、器具。都市公園、庭園樹。


>種子は食用となる。そのままではヤニ臭くアクが強いので数日間灰汁抜きしたのち煎るか、土に埋め、皮を腐らせてから蒸して食べる。果実から取られる油は食用、灯火用に使われる。また、山梨県では郷土の食品として、実を粒のまま飴にねりこみ、板状に固めた「かやあめ」として、縁日などで販売される。また、カヤの種子は榧実(ひじつ)として漢方に用いられるほか、炒ったものを数十粒食べるとサナダムシの駆除に有効であるといわれる。<




そしてその実がこれまた独特の味わいがあって旨いとは聞き知っていたので私も俄然鼻息も荒くなりました プッ^m^

早速灰汁ヌキにかかりました 水200cc 重曹小さじ1/5程度 水を取り替えながら1週間くらい繰り返します。


まるでアーモンドみたいでしょ。緑の皮は簡単に剥けましたが、手に松ヤニのような匂いと油が付きました。





これと言ってどのようにすれば上手に食べれるかは何処を調べても一向に分らないので、一(いち)か八(ばち)か感を頼りに試してみるしかありません。

どうか、美味しくなぁ~れ♪と、願いつ・・・・



このように灰汁抜きの準備を済ませてホッとしてると、翌日も私が喜んでる様を見て、今日もこれだけ拾ったよ♪と前日の1、5倍ほどの量の榧(カヤ)の実を持ってきてくれました。




と、このように翌日もセッセと皮を剥き、前日のと合わせて灰汁抜きの準備をする羽目になりました プッ^m^

このように数日の間、私は榧(カヤ)の実に殺られてしまいました。

もういいよ~。