「北北西に進路を取れ」を見ました。
とうもろこし畑のシーンはあまりにも有名。
ケーリー・グラントのあの颯爽とした歩き方。何百人の後ろ姿の中でも彼はすぐ見分けられるんじゃないかと思うくらいです。
この映画でケーリー・グラントが言っていた"I could use a drink"というせりふ。
昨日見た「刑事コロンボ」でもちょうど聞いたばかりでした。
「一杯飲みたいね」という感じでしょうか。
「サハラ」ではお酒ではなく"You look like you could use a cup of coffee"と言うシーンがありました。
数日前に見た「イン・ハー・シューズ」では似たような表現ですが"I could stand going for a drink"という言い方もあるんだと知りました。
ただ、飲みたいというよりかかなり高度な?表現ぽくありませんか?
この映画の中でケーリー・グラントが食堂車で頼んでいたカクテルが「ギブソン」。
マティーニとそっくりですが、オリーブの実ではなくて白いパール・オニオンがグラスに入ってます。
というわけで、
"I could use a drink, Gibson, please"
言ってみたい!言ってみたい!
"I could use a drink"って、考えてみると意外と使い道難しいかなって思いました。たぶん「いま、○×を飲みたい」っていうよりはもうちょっと切迫感があるような。
「酒でも飲みたいところ」というのとはまたちょっと違うし「酒でも飲まないとやってらんねー」までは強くないというか。どのみちその○×を気付けに飲む的なニュアンスがあるのではないかと思ってます。だからcould useと、あえてuseを使っているんですけど。
英語の表現ってストライクゾーンがものすごく狭いというか、逆に日本語はものすごく広い言語だよなぁ、っていつも思います。
「北北西に進路を取れ」は何度見ても楽しいですね。ケーリー・グラントの適度なマザコン度が案外好きかも。エレベーターの中で「こいつら、僕を殺しにきたんだよ」っていって、エレベーター全体が笑いに包まれるしーんとか大好きw
すごく英語っぽい!なあって思いました。
理屈抜きで肌で意味がわかるようになったら映画ももっともっと楽しいでしょうね。
「北北西に進路を取れ」久々に見たんですが、見るたびに新しい発見があって楽しいです。
私が気に入っているのは「僕が死ぬと困るバーテンダーが何人かいるんだ」っていうせりふ。これだけでケーリー・グラント扮するロジャーのイメージがよおくわかります。