花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

SHOP FLORA PHOTONICS

2024年05月17日 | 環境システム科
今日は体育祭。名農は今年から7月の炎天下というリスクを避け
5月の高校総体直前に体育祭を行うことになりました。
どこの学校も主役は3年生。応援団長が後輩をリードしながら
優勝目指して頑張ります。FLORA HUNTERSは3年生。
したがって体育祭ではみんな大切な役割を持っているので
この期間だけはそちらに集中しなければなりません。
2学科しかない名農では2つの軍に分かれて戦いますが
文字通り勝ち組と負け組、白か黒かがはっきりと突きつけられるので
みんな必死です。成果はいかに。怪我をしないよう楽しんでください。
さてこれは先日の課題研究。主なるデータは取得し
成分分析まで出したので、レタスやスイスチャードはもうありません。
そこで残っているレタスの苗をミスト装置に植え、
あと1ヶ月だけ栽培することにしました。
もちろん目的は販売。たくさんの方に試食はしていただきましたが
やはり農業研究は販売してみないと完結できないからです。
2009年、TEAM FLORA PHOTONICSは独自に販売部門を
もっていました。確か結成2年目に設けられ、女子が研究開発、
男子が営業部門を担当していました。
部門の名前はSHOP FLORA PHOTONICS。
オリジナルのエプロンは今も倉庫にあります。
久しぶりにSHOP FLORAが復活するかもしれません。
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古いやつだとお思いでしょうが・・・

2024年05月17日 | 研究
FLORAが水耕栽培に取り組んだのはいつでしょう。
実は環境システム科に移行する前の園芸科学科草花班時代から
似たようなことをしていました。それがバイオエンジン。
サンパチェンスに水中根を発生させ、富栄養化した湖沼の
過剰養分を吸収させる研究です。今考えると立派な水耕栽培です。
環境システム科に移籍してからはセリやミツバ、
染料植物や薬用植物などさまざまな植物を題材に行ってきました。
面白いのは装置の変遷。昔は金魚のエアレーション装置がついた簡単なものでしたが
途中から小型ポンプで動かすものが主流となりました。
さらにより面白い装置も使ったことがあります。
それがこれ。外国製品ですが、植え付け部に黒いチューブが差し込まれています。
実は剥き出しの根にチューブから養液を垂らしているのです。
そしてもうひとつは日本製で、こちらも同じスタイル。
しかし養液を垂らすのではなく、静止式スプリンクラーを使って
高圧で勢いよく根にかける装置です。10年以上も前の装置ですが、
分類からいくとこの2つは噴霧耕栽培。現在、FLORAはミスト栽培を行っていますが、
それと同じエアロポニックスなのです。酸素たっぷりなので生育が良いこと、
少ない養液で栽培でき長所はありましたが、ノズルがよく詰まるので
気がつくと萎れて枯れていたということがよくありました。
つまりFLORAのようにミストを使うアイデアは最近のもの。
故障が少ない長所がありますが制御が難しく、あまり普及さてれていないのが現状です。
今回の発表で、古いけれど新しい噴霧耕栽培の実力を
改めて見直してもらえればうれしいと思います。
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