花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

僕らは学会員

2024年05月25日 | 環境システム科
パソコンに向かっているのは2年生のFLORA HUNTERS。
この春、環境班が突然廃止され、栽培環境班に名前が変わったのですが
栽培環境班にはもうひとグループあります。
そこで区別するため、2年生もFLORA HUNTERSと名乗っているのです。
さてそんな2年生ですが、9月にある学会でポスター発表することになっています。
発表内容は今年のFLORAの代名詞であるミスト栽培。
どうして先輩の研究を発表するのかと疑問をもつかもしれませんが
彼らは昨年、Jr.として先輩とは違う作物のミスト栽培に取り組んでいたのです。
この夏、FLORAの代表がストックホルムで発表してきますが
その3分の1は彼らの活動によって得たデータ。
したがって2年生とはいえ、堂々と発表する権利があるのです。
この学会は面白く、発表する高校生も学会員になるよう決められています。
そこで2年生3名がパソコンから会員の申し込みを行なっているのです。
一昨年も女子1名が同じ学会員になりましたが
こんな機会がないとそうなるものではありません。
2年生にとっては初めてのポスター発表。それがいきなり学会です。
また会場はなんと東京大学。さらに夜は交流会で
表彰されるというおまけもついています。
昨年も何度か発表してきましたが、いつも先輩と一緒でした。
今度は2年生だけ。秋になると鮮烈デビューが待っています。
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勇気はあるか、お前に

2024年05月25日 | 環境システム科
これはデジタル糖度計。糖度55%まで測定できるものです。
糖度といえばジャムですが、名農にもいろいろなジャムが販売されます。
JASではジャムというのは糖度40%以上あることと規定されています。
最近は50度以下の低糖度のジャムが人気ですが、保存性を考えると
やはり糖度65%以上のジャムも根強い人気があります。
でも65%はこの装置では測定できません。
糖度計にはちゃんとジャム用のもっと高い糖度を測れるものもあり
おそらく食品製造班などが使っているはずです。
さてなぜFLORAは糖度計を持っているのでしょう。
実はかつて白いりんご、摘果りんごを使った機能性アップルペーストや
トマトピューレなど新しい加工品開発にも取り組んでいたからです。
最近は、オリジナル栽培技術で生産した野菜の糖度や
硝酸態窒素などを測定しているので、今もときどき愛用しています。
でも分析できない項目もあります。それがポリフェノール量。
その昔、名農には農芸化学科という学科が存在し
そこではかなり高レベルの分析を行なえたようです。
当時の古い装置を調べてみるとポリフェノールも分析可能でした。
しかし現在は県の研究所に依頼して分析してもらっています。
県なので比較的安価で分析してくださいますが、それでも分析費用は
高校生にとっては高額です。本当に必要なデータなのかどうか
何度も確認してからの依頼。ちょっと勇気が入ります。
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