花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

手応えあり

2024年05月27日 | 研究
何をすり潰しているのでしょう。
実はハクサイ。2年生のFLORA男子が
土肥実験室で水耕栽培しているミニハクサイなんです。
彼の試験区は全部で9つ。そのうち7つの試験区から
2株ずつサンプルを集め、それぞれの糖度と
硝酸態窒素の含有量を測定するのです。
つまりすり潰すハクサイは全部で14株。手が疲れてしまいそうです。
ハクサイはアンモニア態窒素が苦手。
したがって硝酸態窒素の形態の肥料を与えるとよく育ちます。
しかし硝酸態窒素があまり多いと健康を害することがわかっています。
そこでまずは一般的な水耕栽培用の肥料で育てたものを分析。
やはり高い数値が出ました。次にアンモニア態窒素だけで栽培した区は
なんと3分の1しかありません。大成功といいたいところですが小さいのです。
硝酸態窒素が多い区は大きく育ちますが、植物体の硝酸態窒素の濃度が高く
糖度は低い。硝酸態窒素が少ない区は濃度は低く糖度もあるのですが育たない。
なかなか難しいものです。でも彼はこの育たない区に
ちょっと工夫をした特別な区も作っていました。
最後にそちらを分析すると硝酸態窒素濃度は半分。
少し小さいのですが、そんなに遜色はありません。
この結果を受けて次なるアイデアを話し合いたいと思います。
一発で成功しないところが課題研究の楽しさ。果たして次の一手は?
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風呂好きFLORA

2024年05月27日 | 環境システム科
馴化温室で作業をしている3年生のFLORA HUNTERS。
彼らは水冷水耕栽培に挑戦している2人です。
この日はとても暑く、温室内はさらに高温。
湿度のないサウナという感じです。
作業を開始してまもなく、我慢できないのか
とうとう上のシャツを脱いでしまうメンバーもいます。
こんな中で栽培しているのは冷涼な気候を好むレタス。
生育適温は18∼23℃と低く、 25℃以上では玉肥大が抑制され
30℃以上では 生育が阻害され正常な結球をしません。
彼らが選択したのは結球しないリーフレタスですが、この猛暑は辛いはずです。
やはり基準となる一般的な水耕栽培では葉がぐったりしています。
しかし彼らの水冷水耕栽培では順調に生育。
周囲を水で覆われているだけでなく、気化熱で気温が下がるので
水を冷やさなくても今のところは健全に育っているようです。
かつてFLORAは酷寒の真冬に養液だけを温める露天風呂栽培、
真夏に養液を強制的に冷やす氷風呂栽培に挑戦しました。
さらに現在はミスト栽培をしていますが、こちらは考えてみるとサウナ栽培です。
彼らの栽培は、どれにも属さないプールのような水風呂栽培。
でも直接入ることなく間接的に栽培室の壁を冷やす特殊なお風呂です。
このようにFLORAは代々風呂がお好きなようです。
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