忙しいのも一息つき、映画が観たくなり、黒木華、樹木希林の「日日是好日」を観て来た。樹木希林の弔いにと思っていたのに、心に響くいい映画だった。この映画は大森立嗣監督の作品で茶道、つまりはお茶の話で、樹木希林が茶道の先生で、その教室に黒木華が生徒として通うというだけの映画で、取り立てて大きなドラマがあるわけでもなく、茶道教室通いの24年が淡々と流れる。最初、茶道は型型から入る。そうしてやがて心を入れるものだ、と教えられ季節を重ねて行く。理屈ではないところにある精神性が判りやすく迫ってくる。日日是好日の掛け軸もいいのだが、黒木が就職試験の前日に達磨の掛け軸を掛けるところなど妙によかった。毎年同じことが出来ることが仕合わせです、と黒木の父が死んだとき桜の花弁が散る下で樹木希林が語るところなど、素晴らしかった。後味のいい儲けものの映画だと思った。
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