全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

慣例を改めさせた信念

2008年03月07日 10時46分10秒 | Weblog
 時間外労働時間算定、原告の主張ほぼ認められる

 トヨタ自動車で働き仕事中に倒れて死亡した内野健一さんの遺族が訴えていた、労働災害認定裁判で、2007年11月に名古屋地裁にて、労働災害として認定され、国の控訴断念で確定していましたが、遺族補償年金支給の計算方式に裁判で認められた、時間外労働時間106時間45時間を元に計算しなければならないのに、豊田労基署は、労災不支給決定をした時の52時間50分を元に計算する決まりを押付けようとしてました。
 原告と弁護団は、「司法判断を無視した、豊田労基署の判断はおかしい」として、受け取りを拒否し、再計算するよう国側に求めていました。
 判決から3ヶ月経った昨日の6日(木)豊田労基署からの通告で判明しました。
亡くなる前3ヶ月の時間外労働時間'01年11月98時間、12月63時間50分、’021月93時間05分と認め、3ヶ月平均で計算して、遺族補償年金支給を決定することになりました。
 
労働局の考えは「おかしい」と感じ始める
 これまでだと国側は、慣例にしたがって、司法の判断を無視して決定してきた節があります。原告は当たり前で、普通のことを主張してきたのに、わかってもらえないことに行き道理さえ感じていたようです。
 全トヨタ労働組合の問いかけに、原告は「労働基準監督署に再計算させたのは画期的」と語りました。

今年の流行語大賞は「画期的」?
 寄らば大樹のかげではないですが、「しかたがないか」で済まされることが多いこの世の中で、勝利判決は原告の物事を決め付けない姿勢にあったように思う。勝利判決も画期的でしたし、慣例を改めさせたことも画期的です。一地方裁判所の判決が、全国的にいや世界的に反響を呼んだのも画期的で、なによりも、巨大企業トヨタ自動車に認めさせたことは画期的です。
 
トヨタは反省の弁を国民と労働者にしめすべき! 
「世界一のトヨタなら、働く人も世界一大事にする企業であってほしい」と訴える原告の言葉に胸が詰まります。CSRを遵守する企業なら、ただちに原告に対して、謝罪をすべきです。
 全トヨタ労働組合は、今春闘で経営者の姿勢を正すよう要求しています。何かが変わり始めてる、そんな実感をもてるたたかいを力合わせてやり抜きましょう。執行部
 
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2 コメント

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Unknown (応援団)
2008-03-09 07:41:05
トヨタ自動車労組の賃上げは皆しらけていますね。
組合幹部の言うことまるで、会社側になっている。
あきれるばかりです。組合ではないと皆言っているよ。アッアッハ~だ。ATUさんがんばれ!
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周囲の慣例は、まだまだだね (combi)
2008-04-02 22:22:44
トヨタ社員の飲酒死亡事故の報道がさっぱりないのは、やはり、巨額の口止め料のおかげだろうね。

こっちの慣例が改まらない限り、トヨタの闇は巨大でありつづけるわけだ・・・
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