知人から、日産自動車がGMとの提携交渉打ち切り社内報について知らせてくれました。これは社内に掲載された報告とゴーン社長のメッセージです。日産自動車も戦略の修正を余儀なくされようとしています。
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ゼネラル・モーターズ(GM) 提携協議打ち切りについて
ルノー、日産、GMは4日、3社間のアライアンスの可能性についての協議を打
ち切ることに合意した。3社はアライアンスによる総合的なシナジー効果がもた
らされることを認めたものの、シナジー効果の合計額及びその利益の分配につい
て合意に至らなかった。協議の中で、GMはルノー及び日産に対して、ルノー、
日産がGMに多額の出資をした場合、GMが他社との提携の機会を妨げることに
ついて補償を求める提案をした。これに対し、ルノー及び日産は、補償という考
え方は成功するアライアンスの精神に反するという判断に至った。
以 上
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社員の皆さんへのメッセージ - 10/6
10月4日、当社はゼネラル・モーターズ(GM)、ルノー・日産との提携案に
ついて協議打ち切りの決定を発表しました。第一に、日産の検討チームのメン
バー、そして同チームを支援してくれた方々の、非常に限られた時間の中での協
議、検討のハードワークに対しお礼申し上げます。
なぜ、協議打ち切りを決定したのでしょうか? 3社はアライアンスによるシナ
ジー効果は認めるものの、根底の部分で合意に至ることが出来ませんでした。G
M側が、提携により両社にもたらされるシナジー金額の差額の支払いを求めたこ
とも原因の一つです。
ルノー・日産アライアンスの精神は信頼、透明性、両社の業績向上です。双方の
利益を目指し協働することで、どちらか一社の場合より、価値を創造できること
が明白であればこそアライアンスは成功するのです。差額金や補償金という考え
方は明らかにアライアンスの精神に反しています。従って、GMの提案を拒否す
ることにためらいは一切ありません。
この協議の為に、日産の通常業務に集中できなくなる、日産バリューアップの達
成が危うくなる、など不安に思う人がいたことは承知しています。当社経営陣の
最優先事項は日産バリューアップのコミットメント達成であることを改めて誓い
ます。昨年、日産180を完遂した際、当社は日産の完全復活も宣言しました。
私たちの課題は、単に日産が再生しただけではなく、長期的な成長が可能である
と立証することです。
ルノー・日産アライアンスは、実体のないシナジー効果は追求しません。そし
て、規模拡大のためだけの新たなパートナーも求めません。信頼と互恵の利益享
受の考えに基づいた価値創造が私たちアライアンスの本質です。それを守るため
に私は挑戦し続けます。
皆さんは、これまで通り通常の業務に取り組んでください。
カルロス ゴーン
社長兼CEO
日産自動車株式会社
以上