全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

日産 GMとの交渉打ち切り

2006年10月08日 14時21分03秒 | Weblog

知人から、日産自動車がGMとの提携交渉打ち切り社内報について知らせてくれました。これは社内に掲載された報告とゴーン社長のメッセージです。日産自動車も戦略の修正を余儀なくされようとしています。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ゼネラル・モーターズ(GM) 提携協議打ち切りについて

ルノー、日産、GMは4日、3社間のアライアンスの可能性についての協議を打
ち切ることに合意した。3社はアライアンスによる総合的なシナジー効果がもた
らされることを認めたものの、シナジー効果の合計額及びその利益の分配につい
て合意に至らなかった。協議の中で、GMはルノー及び日産に対して、ルノー、
日産がGMに多額の出資をした場合、GMが他社との提携の機会を妨げることに
ついて補償を求める提案をした。これに対し、ルノー及び日産は、補償という考
え方は成功するアライアンスの精神に反するという判断に至った。 

以  上 
---------------------------------------------------------------
社員の皆さんへのメッセージ - 10/6

10月4日、当社はゼネラル・モーターズ(GM)、ルノー・日産との提携案に
ついて協議打ち切りの決定を発表しました。第一に、日産の検討チームのメン
バー、そして同チームを支援してくれた方々の、非常に限られた時間の中での協
議、検討のハードワークに対しお礼申し上げます。

なぜ、協議打ち切りを決定したのでしょうか? 3社はアライアンスによるシナ
ジー効果は認めるものの、根底の部分で合意に至ることが出来ませんでした。G
M側が、提携により両社にもたらされるシナジー金額の差額の支払いを求めたこ
とも原因の一つです。

ルノー・日産アライアンスの精神は信頼、透明性、両社の業績向上です。双方の
利益を目指し協働することで、どちらか一社の場合より、価値を創造できること
が明白であればこそアライアンスは成功するのです。差額金や補償金という考え
方は明らかにアライアンスの精神に反しています。従って、GMの提案を拒否す
ることにためらいは一切ありません。

この協議の為に、日産の通常業務に集中できなくなる、日産バリューアップの達
成が危うくなる、など不安に思う人がいたことは承知しています。当社経営陣の
最優先事項は日産バリューアップのコミットメント達成であることを改めて誓い
ます。昨年、日産180を完遂した際、当社は日産の完全復活も宣言しました。
私たちの課題は、単に日産が再生しただけではなく、長期的な成長が可能である
と立証することです。

ルノー・日産アライアンスは、実体のないシナジー効果は追求しません。そし
て、規模拡大のためだけの新たなパートナーも求めません。信頼と互恵の利益享
受の考えに基づいた価値創造が私たちアライアンスの本質です。それを守るため
に私は挑戦し続けます。

皆さんは、これまで通り通常の業務に取り組んでください。

カルロス ゴーン
社長兼CEO
日産自動車株式会社

以上
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新シンクタンク構想とトヨタ | トップ | アイシン精機のサービス残業... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事