全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

アイシン 繰り返される『無償残業』の訴え! 追加の問題提起

2010年04月27日 21時19分30秒 | アイシン精機
職場でTL以上の訓戒が展開されているようだ。
チラホラ聞こえてくる。対象者が会議室に召集されて通告があったようだ。
自らの生活を犠牲にして(無償残業になっても)本当に一生懸命に仕事をしていたにもかかわらず一部の不心得者の確信犯と同様な扱いとは不本位きわまりないであろう。
こうした不心得者の管理職が反省したのかも知らされず依然として社内に温存されているかも知れないのに意識改革、職場風土改革に努めるとあるができるかどうか疑問と言わざるをえない。
まず張本人が今までの行動を振り返り反省してどのように意識改革、職場風土改革に努めるつもりなのかを全社員にあきらかにすることが先決でしょう。ここがまったく不透明である。

何のために数1,000名のTL以上に訓戒の処分を科したのか会社のネライを感じる。事の発端は社外への内部告発である。
大規模に訓戒の処分を科したのは内部告発を押さえ込むネライがあると考えることもできるがどうか。
ここまで会社の施策を疑うことはないのではないか。
考えすぎであれば何よりである。
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アイシン 繰り返される『無償残業』の訴え! Part10

2010年04月24日 20時03分01秒 | アイシン精機
『無償残業』是正について刈谷労基署と話合う(4月9日)

一本の電話から始まって、約半年間に及ぶ労基署の
改善勧告や社内の関係者が多大な労力と時間を
費やした調査結果と是正措置が、『無償残業』
の根絶に結実するか?
会社が本気だったかは今後あきらかになるでしょう。
同時に残念だが、会社が自ら襟を正すことができなかった
ということである。
刈谷労働基準監督署の改善勧告、全トヨタ労働組合の追及
愛知労働局、そして厚生労働省まで告発する声が
届けられた。社外の規制がなければ何もしないし
できない会社ということだった。
今後はアイシングループ企業行動憲章のとおりになって
もらいたいものである。
全事業所に入退場時刻が記録できるセキュリティゲートを
設置することは06年全トヨタ労働組合結成時から
毎年~要求してきたことである。
会社はタイムカードでやっている。必要ないとして要求を
拒否しつづけてきたがこうして実現したことは喜ばしい
限りである。

尚半年間にも及ぶアイシンの『無償残業』根絶の取り組みに
日本共産党の刈谷市議団や参議院愛知選挙区予定候補の
もとむら伸子さんにも愛知労働局、厚生労働省への働きかけに
ご協力をしていただいた。昔からそうだが日本共産党は
大企業のトヨタにも働く者の立場から言うべきことは
言ってくれる。感謝を申しあげたい。

ついでに1万人を越える組合員がいるアイシン精機労組
についてだが、組合員有志が解決するよう申し入れもしたが
2ヶ月経っても何も改善されなかった。
組合員に何も知らせず、又組合員であるTLが『訓戒』と
あわせて『反省文』を書かされていることすら承知
していないようである。これでは組合としての存在意義がなく
無用の長物といわなければならない。
1万人を越える組合員の生活を担っている組合としては
はずかしい限りではないか。労働組合らしいところを
みせてほしいものである。

誰もがアイシンで働いてよかったと思える職場でありたいと
願っているわけで、そうなるように今後も全トヨタ労働組合は
力を尽くしていくことを表明してこのシリーズはおわりとする。
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アイシン 繰り返される『無償残業』の訴え! Part9

2010年04月23日 21時58分07秒 | アイシン精機
何がおかしいかというと
①過去2002年、2006年にも『無償残業』が発覚した。
そのつど会社は労働時間管理を徹底してきたという。
それなのに三度も繰り返された原因、説明など社員
に対して経営トップから一言もなかった。
アイシングループ企業行動憲章(2010年1月初版)に
照らして矛盾している。
②職場は『残業ゼロ』の会社方針など厳しい労務コスト
管理を余技なくされていた。   
『残業ゼロ』の伝え方が充分でなく伝言ゲーム
がおかしくなった。定時を越える業務があっても
翻訳されて『残業ゼロ』だけが伝わった。
法を犯して仕事をさせるようなことは会社は
やっていない。などという詭弁は通用しない。
最大の原因は『残業ゼロ』の会社方針など厳しい
労務コスト管理だということは明々白々である。
③労働時間管理の意識改革、職場風土改革に努める
とあるが、誰が努めるのか
行為を指示した者は勿論のこと行為者本人
行為を黙認した者すべてとあるが
確信犯が最も厳罰になるのは当然であり、
被害者も同列に扱うことは許されることではない。
たとえ法的には同じ罪に問われるとしても。
以後続く
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アイシン 繰り返される『無償残業』の訴え! Part8

2010年04月21日 23時00分03秒 | アイシン精機
最近ですが、ある職場のミーティングで以下の連絡がありました。
●労働時間管理に『美学』はないので、自己犠牲ではなく事実をありのままとする。
●行為者本人も処分の対象となることが強調された。
●TL(チームリーダー)以上に対して数1,000名規模で訓戒があった。 
訓戒とは注意であり3回行うと懲罰の対象になるとのことだが処分ということです。
又TL以上に対して訓戒とあわせて『反省文』の提出を会社から指示され既に提出されたようですが。
『残業予算がゼロ』の指示があっても真面目に仕事をしていた。
やむなく『無償残業』で働かざるをなかった。
にもかかわらず訓戒だって、『反省文』提出しろとは本末転倒ではないか。TLとはいえアイシン労働組合員も多数います。
こうした不満の声がありました。
やっぱり何かおかしいですね~。
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アイシン 繰り返される『無償残業』の訴え! Part7

2010年04月19日 21時47分55秒 | アイシン精機
会社は再発防止のためどのようなハード、ソフトの対策をしたか? Part4で掲載した。
①30分単位の労働時間を15分単位に変更する
②全事業所にセキュリティゲートを設置する。

これら2点は10年4月から実施されている 。
運用についても退社のタイムレコーダ-を打刻後
セキュリティゲートの通過時間に15分以上差異が
ある場合は差異理由を申告することになった。
しかし『ことの顛末』を包み隠さず全社員に説明して
会社が本気で『無償残業』を根絶するという意思を
明確にすることを要求した点については、団交の席上
会社から社員にはご迷惑をかけたという言葉があった
にもかかわらず現在のところ何もありません。
だから今回の『無償残業』は労働基準監督署の
定期的な査察があってたまたま引っかかったので
運が悪かったという程度の理解という声も聞かれる
わけです。これでは会社の本気度は全社員には
伝わらないでしょう。

職場の皆さんに回覧して下さいとして『2010年度の
労働時間管理について』が会社から出されました。
内容は不適説な労働時間を根絶するために
全ての従業員が以下の約束を遵守してください。
全従業員一人ひとりが、事の重大性を再認識し、
これまでのアイシンの価値観、風土が社会的価値観
労働法制の厳格化に適応できていなかったことを
理解したうえで、意識改革、職場風土改革に努める。
として
時間管理上の3つの鉄則というのがありました。
1.働いた分の賃金は必ず払うこと
 正しい時間の申請の徹底と残業代の不払い・
 貸し借りの絶対禁止
2.管理者は部下の時間管理を必ず把握すること。
 「時間管理=業務管理」(マネジメントの基本)
3.業務が終了したらすぐ退社させること。

「3つの鉄則」は全ての目標より優先です。万が一判断に迷うことがあれば、「3つの鉄則」に戻ってください。
昨年末の調査以降、不適切な労働時間が発生した場合は、行為を指示した者は勿論のこと行為者本人行為を黙認した者すべてに厳罰をもって臨むこととします。とありました。会社は本気でしょうか。しかし何かおかしい気がしますが・・・
以後続く
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アイシン 繰り返される『無償残業』の訴え! Part6

2010年04月18日 20時54分54秒 | アイシン精機
全トヨタ労働組合は09年12月2日の秋季団体交渉と10年2月22日の10年春闘の団体交渉で『無償残業』の調査結果と再々発防止について以下要求書を提出し誠意ある回答を要求した。

09年12月2日の秋季団体交渉における要求書
(『無償残業』の項のみ抜粋
)

アイシン精機株式会社 2009年12月2日
代表取締役 社長 藤森 文雄 殿
全トヨタ労働組合
執行委員長 若月忠夫
1.無償残業について
1-1
『無償残業』で働いていると訴えがあったので調査を要求する。
①期間 08年9月~今日まで。
②全工場、全事業所 事務本館、技術本館、生技センターなどすべての職場
1-2
『無償残業』が確認された場合、速やかに以下是正を要求する。
①『無償残業』代を支払うこと。
②『無償残業』の調査結果、経過を明らかにすること。
③調査結果から当面の時間管理の是正処置を実施すること。
④当然上司の管理責任はあるわけで、管理者の厳正な処置をすること。
1-3
『無償残業』を根絶するための再発防止を以下要求する。
①法令順守、コンプライアンス、就業規則を周知させるため調査結果を全社員に知らせること。
②社長の謝罪と再発防止のコメントを発表すること。
③全社の入退場門に『カードリーダ装置』を設置すること。
『カードリーダ装置』は『タイムカード』との時間の乖離が確認できること。
④『カードリーダ装置』と『タイムカード』との時間の乖離が15分以上の場合、警告や注意するルールを設けること。
⑤時間管理の時間を現行の30分単位を1分単位とする。
過度な人員削減が原因でもあり、適正な人員配置を要求する。

10年2月22日の10年春闘団体交渉における要求書
(『無償残業』の項のみ抜粋)


アイシン精機株式会社 2010年2月22日
代表取締役 社長 藤森 文雄 殿
全トヨタ労働組合
執行委員長 若月忠夫

4.09年秋季団交議題であった『無償残業』の調査結果と再発防止について
4-1
会社としての調査結果の説明を以下要求する。
①是正した総労働時間数
②是正対象社員数
③是正した総賃金額
④一人の是正した最高時間数
4-2
会社としての再発防止措置について以下要求する。
①今回の『無償残業』の経過、是正措置及び結果について全社員に周知すること。(通達、食堂に掲示することなど。)
②セキュリテイゲート設置の目的と運用方法について全社員に周知すること。
③労働時間管理が15分に変更になった目的と運用方法について全社員に周知すること。
④管理監督者、及び全社員へ時間管理のあり方、法令順守など周知すること。
  
全トヨタ労働組合は『無償残業』は労働基準法違反の犯罪行為であることや法令順守、コンプライアンス就業規則を遵守することを指摘したうえで、調査は事実が正しく記録されなければならない、恣意的であってはならない。
そして調査結果と再発防止の施策については、包み隠さず社員に説明をすることを要求しました。
このことが会社の体質、風土を改めるために重要なことだと会社に主張した。
以後続く
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アイシン 繰り返される『無償残業』の訴え! Part5

2010年04月18日 15時03分45秒 | アイシン精機
『無償残業』が始まった08年10月~この1年はどういう時期であったか?
 
振り返ってみると
アメリカの金融危機が拡大して、世界的な景気減速が始まり自動車の販売台数が激減するという環境の激変があった。
08年10月のアイシンの中間決算では09年3月期の決算が大変厳しいことが予想されることから徹底した『経費削減』と『全社あげて企業体質強化』を打ち出していた。
約3,000人が在籍していた期間従業員の期間満了による雇い止めや、技術系派遣社員があっという間に職場から半減した。新規の派遣はいっさいできない。
現有の仕事は7割の人員で取り組み、3割は新規や業務改革をすすめることや、『F10活動(10年度黒字復活活動)』を会社方針として展開していた。
仕事は時間の関数で納期のない仕事はないのだか『残業予算がゼロ』とはそうした仕事量の事情とはまったく無関係に会社方針として出された。
過去もそうだがこうした厳しい経営環境が繰り返し言われる度に職場の矛盾が噴き出して『無償残業』が起きるべくして起きた組織的な体質があると言える。
以後続く
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アイシン 繰り返される『無償残業』の訴え! Part4

2010年04月17日 12時44分08秒 | アイシン精機
調査結果『無償残業』の『賃金未払い分』を同意した確認書である。

09年12初旬にある100人ぐらいの部署で全員を集めて労働時間の調査を実施するという緊急部会が行われた。
説明された内容はある部署で労働基準監督署の調査を受け『不適切な労働時間管理』があって是正勧告を受けた。会社としては2002年についで2回目である。
是正勧告に従わなかったら、行政処分を受けることになる。
行政処分を受けると企業活動ができなくなる。危機的な事態になる。として調査期間、調査方法、業務扱いとする範囲が報告された。
さらに対策として
①現在30分単位の労働時間を10年4月から15分単位に変更する。
②全事業所にセキュリティゲートを設置する。(現在は一部設置)
セキュリティゲートの目的は時間管理のためである。
労働時間を把握するためにはどこまでが仕事扱いなのか判断基準が必要である。
上司の指示がなくても黙示で残って仕事であれば当然業務扱いとする。
上司から指示された研修、交通安全の立哨、QCサークルも業務とする。
昇格の研修、面接など勉強も業務である。疑問があれば質問してほしいとのことであった。
労働時間管理は会社に管理責任があることであり(当然だが)今回の説明は真面目に良心的に調査をするつもりという姿勢は感じた。 

ところがすべてはそうではなかったようだ。 
『賃金未払い分』が支払われたが、ある奥さんから主人の金額が少なすぎるとアイシン労組に問い合わせがあった。
調査の過程で上司から、この時間は仕事ではなかったのではないか、何か他のことをしていたのではないかとかと本人の申告に対してクレームをつける上司もいたようだ。
結果申告の半分程度になったと不満もあった。
02年の刈谷労働基準監督署の是正勧告は労働時間の乖離は全て業務扱いとするよう指導をしたと聞いていたが今回はこの点でも不徹底があったようだ。
それにしても『賃金不払い総時間10万時間以上』『未払い賃金総額3億円以上』、調査対象者1万5000人中4人に3人又は3人に2人が対象になったというわけだから繰り返す体質だったということだ。
会社は今後『無償残業』を本気で根絶するつもりがあるかどうか?
以後続く
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アイシン 繰り返される『無償残業』の訴え! Part3

2010年04月16日 22時42分34秒 | アイシン精機
なぜ正確な労働時間が記録されなかったか? 事実をあきらかにしておくことは会社の再々発防止、対策が『無償残業』を根絶できるようになっているかを検証するためにも重要である。
実態は以下である。
(1)始業は8時30分だか、7時30分ころから出社して仕事にかかっている。
8時01分過ぎにタイムレコーダを打刻するので、タイムレコーダの前が渋滞するほどである。
(2)会社に在社しているのに、出勤時も退社時もタイムレコーダを打刻しない。
直行、不帰として工場へ外出しているかのようにしている。後で『TIMEマネ-ジャ』という時間管理ツールのパソコンを操作して上司が承認をしている。
(3)休日に出勤してもタイムレコーダを打刻しないで仕事をする。
(4)退社のタイムレコーダを打刻して、職場へ戻って仕事をする。

全社的な『残業0』規制があって残業を付けると上司に叱責されたり又仕事量は残業でこなしていた時とまったく変わらないほどあって納期があり、しかたがなくそうせざるをない状況になっている。
過去たびたひ残業は上司の指示があるもので、当人にも責があるような詭弁もあったがとんでもないことである。
上司(管理職)が『残業0』の職場なのに部下が遅くまで残って仕事をしているのを黙認している。又『TIMEマネ-ジャ』で事実でない勤務記録を承認している。
尚かつ残業を付けると叱責するというのだからひどい職場であったわけだ。
以後続く
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アイシン 繰り返される『無償残業』の訴え! Part2

2010年04月14日 22時38分25秒 | アイシン精機
会社の中で何があったか、又どんなことが起きていたかは、順次掲載をしていくが、是正措置の柱は3つである。ひとつは徹底した調査で総『無償残業』時間をあきらかにして、『賃金未払い分』を支払わせることである。
ふたつめは会社に重く受け止めてもらい3度、4度と再発のないように襟を正す、再発防止のハード、ソフト両面での対策を講じることである。
3つめは包み隠さず全社員に『ことの顛末』を説明して会社が本気で『無償残業』を根絶するという意思を明確にすることである。法令順守、コンプライアンスを守ることは当然の社会的責任です。
『無償残業』で働いていた『賃金未払い分』は日々のあらゆる記録を遡って、パソコンのLOGON、LOGOFFの記録、日々の残業記録、セキュリティゲートの設置がある事業所での入退場記録、本人の申告などで正確な労働時間との乖離を調査した。
調査期間は09年1月~10月であったが、(記録が確認できる期間ということらしい)聞き取りでも過去2年に遡って申告できるという説明であった。しかし2年は実効性に乏しいと言わざるをない。
アイシンとアイシングループを含め約1万5000人もの社員に対して管理者が一人ひとり労働時間を付き合わせる膨大な作業で半年間の期間を費やして調査した結果が総賃金不払い時間10万時間以上 賃金不払い総額3億円以上支払うことになった。ひとり最高400時間分もあった。
対象数としては4人に3人または3人に2人という規模で3月19日の給与で『賃金未不払い』分が支払われた。
但しこの数字はアイシン精機のみであり、アドヴィックス、アイシンエーアイ、アイシン・エンジニアリング、アイシンコラボなど調査対象とされたグループは含まれていないため賃金不払い総額は2桁(億円)にせまるとも言われている。
アイシン・エンジニアリングはアイシンと同様に3月19日に支払われている。
以後続く。
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