ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

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さよなら 自民党・公明党

2009-07-07 | 政治
「自公政権の断末魔」などという見出しが週刊誌にあふれている。コイズミ政権による郵政民営化一本というペテンにかけられた前回衆議院選挙から4年、騙して取った300議席をフル活用して、郵政の資産の山分けはもちろん、自衛隊の海外派遣を恒常化するなど軍事費を増やし、戦争の道を模索するなど、したい放題の4年間だった。その間、政権放り投げの無責任アベシンゾー首相や、他人事内閣のフクダ首相、そして漢字も読めない人の気持ちも分からないマンガ政権アソウ首相と、無責任政権が続いてきた。

 そのつど、解散して民意を問うべきであったのに、現有議席が少しでも減ることをおそれる自公政権は、一切を無視してここまで逃げ切った。9月10日の任期いっぱいまで300議席のうまみを放すまいとするのだろう。アソウは自分の手で解散すると言い続けてきた。そもそもアソウさんは選挙をするために総理になったはずだった。しかし、結局のところ解散するだけの力さえも持っていなかったというのが正しいだろう。残されるのは「やけくそ解散」だけだ。しかし、それも解散するなら少しでも有利なときと様子見をしてきたあげく、今に至ったことを見ると、あとは本当の意味の「やけくそ解散」して惨敗する以外には解散する目は残っていない。

 アソウで解散しようが、そんまんま東で選挙をしようが、自民党と公明党に選挙で勝てる目はない。自民党の長期低落傾向は、もう30年以上前から始まっている。コイズミが目くらましを掛けてしばらく自民党を持ち直させたように見えるが、結局そのウソがばれるのに多少時間がかかっただけに過ぎない。世論調査を見ると、20代は自民党支持が多いらしいが、ネット右翼などの言質に惑わされているに過ぎない。いずれ気がついて自民党を離れていくだろう。もっとも極右へ流れる怖れもある。幸福実現党などというアホな集団も若者を取り込んでいるという噂がある。アホはアホ同士集まる。

 自民党は放っておいてもつぶれていくだろう。政権を離れたら、自民党は存在価値が無くなるのだから、自壊作用がおこる。すでに自民党を離れていったいくつかのグループもあり、鳩山邦夫や渡辺善美などもある。沈没する船から逃げ出すねずみたち。そして民主党が自民党に取って代わる。しかし、民主党も保守政党であることに変わりはない。民衆の利益をどれだけ追求できるだろうか。選挙がなければ、結局財界あたりに良いように操られ、今の自民党の道を歩くことになるだろう。民主党のそのような道を阻むことのできる優れた人材がいるとは思えない。

 やはり、二大政党というのは国民の幸福にはつながらない。国民の声を聞く政党ではなく、財界やアメリカの声を大事にする政党しか育たないのではないか。自民党は選挙のマニフェストに4年後までに議員数を10%減らすというのを掲げた。彼らが望んでいるのは、比例代表選出議員をなくすことだ。二大政党以外の政党を消滅させ、保守党だけで政権のたらい回しをするアメリカのようなやり方をこそ、保守政界は望んでいる。

 それは、財界とアメリカは喜ぶだろうが、日本の人々は塗炭の苦しみを味わうことになる。いまでもかなり苦しい状況になっているのに、選挙がなければ定額給付金だって実施されなかったはずだし、社会保障費の2000億円抑制だって見直されることはなかったはずだ。しょせん、選挙がなければ民衆のためのことなんか彼らは考えない。本当に民衆のために政治をする政党や政治家をわれわれは育てないといけない。そのためには、二大政党制のための小選挙区をやめてしまわなければならない。もっとも国民の声を正確に代表できる比例代表こそが衆議院の選挙にふさわしい。参議院よりも衆議院こそ、すべての議員を比例代表で選ぶべきではないか。衆議院から選挙区制度を廃止して、本当に国民のために政治をする政党を育てよう。自民党、公明党よ。さようなら。