ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

昔の涼しい都会に戻れるだろうか

2008-09-15 | 日記風
サンナシ小屋の横を流れる小川は、先日の大雨で幅が5倍、高さが2倍くらいに膨れあがった。1mを超える草原の草たちも、先端が枯れ始め、倒れ伏した。9月に入って暑くなった道東だけど、植物たちは確実に季節をたどっているようだ。

 それにしても道東も暑い。20℃を超える日が9月になっても続いている。昨日、道東から埼玉に帰ってきたが、こちらは当然のことながらやはり暑い。とくに都会の暑さは熱帯にもない暑さだ。その原因の一つは、コンクリートによる蓄熱作用だろう。会社のビル以外にも、コンクリートは蔓延してきて、道路や橋はもちろん一般の住居までがコンクリートに変わってしまった。さらにクーラーを使用するために、住居の造りが風を入れないような西洋風造りに変わってしまった。よく言われるように高温多湿の日本の住まいは、夏に涼しい風をうまく取り入れるように作られ、家の向き、窓の向きも夏の涼しさを取り入れるように作られてきた。それが一変して、風を一切遮断するような造りになってしまったことが、クーラーに依存しないと夏が過ごせない住まいになった。そしてクーラーの使用廃熱とエネルギーの浪費が地球温暖化やヒートアイランド現象の原因となり、さらに都会の夏を暑くさせている。

 この悪循環をどこかで断ち切らねばならない。コンクリートの団地に住んでいる私としては言いにくいが、やはりコンクリートの家を建てるのは極力やめた方がいい。道路もすべてを舗装する必要はない。舗装してもコンクリート以外のやり方を探すべきではないか。日本の技術は優秀だから、その方向が決まりさえすれば、道を見いだすことは意外に簡単だろう。そして窓の多い木の家を夏向きに風の通り道を考えて造る。壁の外側には朝顔や瓢箪の蔓を登らせてみどりのカーテンをし、朝夕の打ち水をして、涼しい自然の風を家の中に通す。クーラーではなく団扇を使う。

 理想の家は昔住んでいた家に繋がる。昔から今に建築技術は果たして進歩したのだろうか?昔の人の知恵が生かされたそんな家に住みたいのだが、今はなかなか無い。終の棲家にそんな家を探したいものだ。

 台風13号が迷走している。16日から沖縄へ行く予定だが、果たしていけるのだろうか?