墨遊 俳句
Kの俳句二句書く
滝のごと流るる藤や朱の社殿
櫻は葉桜となり、間もなく藤が綺麗な季節の到来。
山藤の素朴な風情もいいが、群生して垂れ下がる藤棚の藤の
華麗な容姿もいい。奈良・春日大社の「砂ずりの藤」は見事である。
社殿の朱色に映える紫紺の藤が若葉風に揺れる様は印象的だ。
青蛙威儀を正して鍬の柄に
蛙が手足を揃えて正座(?)している様は面白い。
滑稽ではあるが、こちらも背筋を伸ばしたくなる緊張感がある。
畑に放置した鍬の柄にぴょこんと乗り畏まっている姿態に裃を
着けた武士を想起した。
櫻の花も春雨にひとひら ひとひら落ち、石畳に美しい紋様をかもし出して
います。満開の花も素適ですが、この風情がなんともいえず私は好きです。