スウォーム衛星、5月の太陽嵐によって歪んだ地球の磁場をマッピング
<まえがき>: 5月初旬に始まった太陽の嵐は滅多に見られない激しいものでした。5月18日の Spaceweather.com ニュースの冒頭のイメージに示したように、このところの太陽面全体の現れた黒点の数は驚異的なものでした。極小期には黒点が全く見られない日もあったことを考えると、その変化の激しさは想像に絶するものがありました。今後、極大期に向かって更に激しさを増すのか、注目する必要がありそうです。しばらく関連記事を続けてきましたが、このヨーロッパ宇宙機関の記事をもって一旦終了とします。
ヨーロッパ宇宙機関のスウォーム・ブラボー衛星(Swarm Bravo satellite)は、2024年5月10日から11日にかけて発生した大規模な地磁気の嵐の際に、地球の磁場の変化を測定するのに最適な位置にあった。このアニメーションでは、赤の濃淡は磁場が強い領域を示し、青は時間の経過とともに磁場が弱まる領域を示している。
5月10日までの数日間は、両極で適度な地磁気の活動が起こり、その後、地磁気の嵐が始まり、深い赤色が北ヨーロッパ全体からニュージーランドまで広がる。一方、中緯度では、深い青色で示されているように、磁場の大幅な弱体化が見られる。
スウォーム編隊は、地球の磁場の変化を常に監視しており、地球の核の奥深くから大気圏外まで進行しているプロセスに関する情報を与えてくれる。
<ひとこと>: イメージは動画 gif です。大判はイメージをクリック(タップ)。
<出典>: Swarm Bravo
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