太陽軌道船、太陽の活動領域を観測
2022年3月3日、探査機が初めて太陽に接近した際に太陽軌道船(Solar Orbiter)が見た太陽。この視界は、太陽物理学者達が太陽風の起源領域を研究するための新しい道を開く重要な調査の一部だった。
その最も大きなイメージは、軌道船の極紫外線撮像装置(EUI)の太陽撮像装置モードをフルにして撮影されたものである。5秒後に表示される中サイズのイメージは、装置の高解像度モードで撮影したものである。3枚目の最も小さなのイメージは、軌道船の SPICE(Spectral Imaging of the Coronal Environment)装置で撮影されたものである。
太陽の活動領域は、しばしば太陽フレアや噴出の原因となる。活動領域の視覚的な指標は、暗い黒点、つまり強い磁場がねじれて集中する太陽の光球のより冷たい領域である。黒点を生み出す磁気活動は、いわゆる「遅い」太陽風(slow solar wind)と関係があると考えられている。
この調査では、軌道船の装置で太陽の活動領域を撮影し、数日後に探査機の現場観測装置でゆっくりとした太陽風を測定した。これは、太陽表面の至近距離の高解像度画像と、探査機周辺の太陽風の直接測定を結びつけた初めての事例である。これによって、科学者達は、遅い太陽風がどこから来るのかをより明確に特定することができ、太陽物理学者が太陽風の源領域を研究するための新しい道が開かれた。
<ひとこと>: イメージのリンク先は動画 .mp4 です。
<出典>: Solar Orbiter
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