月探査軌道船からの回転する月
今、月がこのように自転しているのを見る人はいない。 それは地球の月が潮汐的に地球に固定されており、我々には一面しか見えないからである。 しかし、現代のデジタル技術を考えると、月探査軌道船(LRO:Lunar Reconnaissance Orbiter)が送り返した多くの詳細な画像と組み合わせることで、 高解像度の仮想月回転ムービーが構成されている。 注目のタイム・ラプス(コマ落とし)動画は、標準的な地球の視界から始まる。 しかし、直ぐに、地球からは見るのが難しい暗い中央の大きなクレータ、メア・オリエンターレ(Mare Orientale)が赤道の下の視界の中で回転する。全太陰暦(注:月の一回転)を24秒に圧縮したこのビデオは、月の地球に面する側が豊かな暗い月の海を含み、一方月の遠い側が明るい月の高地によって支配されていることを明瞭に示している。今、今後数年以内に再び月面に着陸することを目的としたNASAのアルテミス計画など、複数の国や企業からの32を超える新しい月へのミッションが活発に開発されている。
<ひとこと>: イメージのリンク先は動画 Youtube です。
折しも、北京時間の2日朝、中国の無人月探査機「嫦娥(じょうが)6号」が月の裏側への着陸に成功したと報じられました。国家航天局の発表によると、月の南極に近い「南極エイトケン盆地」に着陸し、間もなく表面からの試料採取を開始し、世界で初めての、月の裏側からの試料を持ち帰ることを目指します。
中国では、2019年に嫦娥4号が史上初の裏側への着陸に成功しており、嫦娥6号の打上げに先立って、3月に中継通信衛星「鵲橋(じゃっきょう)2号」が月の周回軌道に投入されていました。
<出典>: Astronomy Picture of the Day
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