夜空に見える「マザー・オブ・ドラゴンズ」彗星
12P/ポンス・ブルックス彗星(12P/Pons-Brooks)が、北半球の観測者にとって夜空に見え、ガスとダストの壮大な爆発で知られる天体の一瞥を捕らえる貴重な機会となっている。
ポンス・ブルックス彗星
(Pons Brooks)
--- 天文学者 フランスの Jean-Louis Pons とブリティッシュアメリカン William R. Brooks の名からとられた。
ポンス・ブルックス彗星12Pは、公転周期が約71年、核の幅が約30キロメートルの「ハレー型」彗星である。
この彗星はその独特な形から「角の(horned)」彗星、または「悪魔(devil)」彗星と呼ばれることもある。
この彗星は2024年6月に地球に接近するが、この頃には、北半球から彗星を観測することはできない。3月下旬から4月上旬が最高の機会を提供する。この間、彗星は夕暮れ後の数時間、西の地平線上の澄んだ暗い空に見える。運が良ければ双眼鏡や肉眼で観察できるかもしれないが、明るさが予測できないので、小さな望遠鏡で観察できる可能性が高い。
他の彗星と同様に、この彗星は、氷、ダスト、岩石から成っている。彗星が太陽に近づくと、熱によって彗星内部の氷が固体から気体に変わる。ガスは彗星の表面から逃げ出してダストを引きずる。それらは大きな雲と尾を形成し、太陽風によって太陽から押し出される。
彗星はいつ、どこで、どのように見ることができる?
12P/ポンス・ブルックス彗星の視認性は様々である。活動が活発で地球に近いときは、とても明るく見えることがあり、また、かすかにしか現れない場合もある。彗星は2024年6月に地球に接近するが、この頃には、北半球からは彗星を観測することはできない。3月下旬から4月上旬が最高の機会を提供する。(参考:図の RAM は牡羊座)
この間、彗星は夕暮れ後の数時間、西の地平線の上の澄んだ暗い空に見える。運が良ければ双眼鏡や肉眼で観察できるかもしれないが、明るさが予測できないため、小さな望遠鏡で観察できる可能性が高くなる。なお、この彗星は、2095年まで戻って来ない。
--- 以下略。
<ひとこと>: これは、ヨーロッパ宇宙機関の記事の要約であり、昨日 「宇宙科学の話題」 に掲載した記事を更に詳しくしたものです。なお。同種の短い記事が、NASAの 「今日の天文写真(英語)」 にも掲載されています。
大判イメージはそれぞれのリンクから。
<出典>: SPACE SAFETY - (ESA)
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