goo blog サービス終了のお知らせ 

天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

3月3日(日): ペンギンの生息地ドーソン・ラムトン氷河/ミッション別ページ

2024年03月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙から見た地球:ペンギンの生息地ドーソン・ラムトン氷河

このコペルニクス・センチネル2号のイメージは、南極のドーソン・ラムトン氷河の氷の舌状の部分である。

ズームインしてこのイメージを10メートルのフル解像度で探索しよう。

ドーソン・ラムトン氷河は、大陸のウェッデル海域にあるブラント棚氷の南西にある。このイメージは2023年10月に撮影されたが、2022年10月のイメージと比べると、氷河周辺の季節的な海氷が大幅に減少している。

氷河の上や周りの模様は、氷河が海に向かって滑る際の圧力によって生じるクレバスや皺を描いている。氷河学者達は、衛星データを使って、過去数十年にわたって、氷河の後退を監視してきた。

氷の消滅に関連する気象問題のみならず、この地域には古くからあるドーソン・ラムトン皇帝ペンギンのコロニーがあるために、この地域の変化も懸念されている。繁殖するには4月から12月まで手付かずの海氷が必要である。しかし、温暖化によって海氷が溶けているために生息地は危機に瀕している。また、2023年1月には、ペンギンが氷河に戻らないのではないかという懸念が高まった。

南極大陸は遠隔地にあるため、ペンギンのコロニーの研究と同定は困難であるが、衛星イメージを使ってペンギンのグアノ(糞(ふん)化石)を追跡することができ、コペルニクス・センチネル2号が提供する10 m/ピクセルの解像度のおかげで、ペンギンのグアノを氷上で見つけることができる。ドーソン・ラムトン氷河の北約50キロメートルの海氷には黒い染みが見られ、数千羽のペンギンの存在を示唆している。

さまざまな衛星やセンサーは、この遠隔地で何が起こっているかを監視するユニークな機会を提供する。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: Sentinel-2 (ESA)

   ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<ミッション別ページ>  --- 今日の更新項目はありません。

各ページへのリンク(ペ-ジ欄をクリック: スマホの方は横位置でご覧ください)

ページ
最終更新日
参   考
未掲載情報
火星探査の今
 3月 1日
土・日・祝日は休載
ハッブル宇宙望遠鏡
 2月27日
できるだけ多く掲載
ジェームスウェッブ宇宙望遠鏡
 2月26日
週の初めに掲載
アルテミス2
 1月 9日
2004年有人月周回準備
国際宇宙ステーションは今!
11月24日
特別な出来事のみ掲載
日報
<参考> 宇宙科学の話題
 3月 2日
発表の都度
コメント