この高解像度スキャンは土星のリングの自然色で示されたイメージの合成であり、2007年5月にカッシーニ宇宙船がリングの陽に照らされていない側を通過する約 2.5 時間に記録された。主なリングとギャップがガスの巨人の中央からの距離とともに示されている。土星のリングの名はそれらの歴史的な発見の順序によっており、リングAとBはカッシーニの間隙によって分離された明るいリングである。土星からの距離が増す順に、七つのリング、D、C、B、A、F、G、E、があるが、かすかな外のリングGとEは此処では撮られていない。カッシーニは、11月29日に土星の月タイタンのフライバイを行い、大きな月の重力を使って、20回の、向こう見ずな、楕円の、リングを見る軌道に宇宙船を入れるだろう。はるか右 11,000 キロメートルのFリングの外側のカッシーニの最初のリング平面を見るダイブは12月4日になるだろう。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: 右のイメージはリングの一部です。全体像はイメージをクリック(長大です)。
<ひとこと>: 土星のリングは無数の氷の塊や岩で構成され、リングに近づくとこれらと衝突して宇宙船が破壊される恐れがあり、これまでの探査はリングから距離を置いて調査してきました。しかし、カッシーニ宇宙船の探査も終盤に近付き、今後の20回の軌道では、リングと交差する軌道からリングそのものを調べる新しい調査が始まります。