とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

山之口貘の詩集

2013-11-02 22:02:56 | 我が家に残したい本
今回は、自分がどうにかなってしまった時に
これ幸いとダンボールや古紙の回収日に棄てられないよう、
特別な本については、少しばかり本のうんちくを書いておき、
家のものが捨てにくい雰囲気を作っておきたいと思います。


山之口貘の詩との出会いは渋谷の大盛堂書店でした。
高校生の時です。

なにげない立ち読みが縁でしたが、その後、貘さんの本を収集するまでに傾倒しました。

貘さんは生きる為に様々な仕事をしましたが、生涯詩人であることにこだわり続けた人でした。
あくまでも自分の本業は詩人であるというスタンスです。
それでも「定本山之口貘詩集」と「鮪に鰯」の二冊で全部の詩が収まってしまうのだから59歳まで生きた詩人としてはごく少ない詩の量です。当然詩人としての収入は少なく、貧乏だったそうです。
(「鮪に鰯」は亡くなった後に出版された遺稿集)

貘さんの詩は一見なんの変哲もない文章なのですが、実は単なる思い付きではなく、
考えぬかれた末に完成している詩なのです。
金子光晴をはじめ多くの人が貘さんの詩を賞賛していますが、
最近、貘さんの詩を学校の教科書でも取り上げるようになったそうで、たいへん嬉しく思います。


<山之口貘に関する評論など>


貘さんの娘さんの泉さんの文章もすてきです。

追伸
思潮社 新編山之口貘全集が9月に出版されたそうです。
ぜひ買わなくては


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