とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

東京フィル ベートーヴェン交響曲第9番 サントリーホール 2014年12月21日

2014-12-21 23:34:31 | 音楽 美術
指揮ダン・エッティンガー

ゴジラのテーマ(SFファンタジー第1番より)
交響曲第9番

第9の演奏はスローなテンポで始まりました。
なんだかこれからの展開を予感させるような出だしです。

そもそも今日のコンサートの一曲めが、なんでゴジラの曲なのか
これがすべてを象徴していました。

エッティンガーさんの第9はかなり変則的で、スローかと思えば、いきなりアップテンポになったり、
主旋律を、わざと目立たないように演奏したり、戸惑うところのある演奏でした。

むろん指揮者には意図するところがあるはずで、デフォルメして演奏するのも、
曲の全体の構成から、考えぬかれたすえでのことにちがいありません。
私にはそれを見抜くセンスがありませんでした。

このへんのところは、
ある意味しかたのないことなのかもしれません。
ブルーチーズを好きな人もいれば
嫌いな人もいる。

おもいきったことをすれば、当然そういうリスクを伴うものです。

エッティンガーさんの指揮は、今年の3月に、チャイコフスキーを聴きましたが
こちらは明快で、わかりやすい演奏でした。

今日はゴジラにやられてしまいました。


なんで山登るねん

2014-12-21 09:30:15 | 本、作家
高田直樹センセは、山好きな高校の先生で、
昔は柔道なんかもされていたようですが、
いつのまにか山の世界にどっぷりとつかっています。

センセは、カラコルムへの遠征にも出かけ、現地のウルドウ語も操るようです。
オートバイは、カワサキのW1を乗り回し、
かと思えば、オーディオにもはまったりして、
真空管アンプのキットを買ってきては、
夜な夜なアンプを組み上げたりしています。

凝り性なところのあるお人柄のようです。

関西のおっちゃん特有な押しの強い、
自由闊達に物申す文章は魅力的です。



各章ごとのタイトルもユニーク。

<なんで山登るねん>1978年
「いきがりのカッコマンとまともな変人ドクター」
「山を人生に生かし切った星ヤンあなたは強かった」

<続なんで山登るねん>1979年
「山は<お子様ランチの思想>の侵略を防ぐ最後の要塞」
「パンチみたいなメスナーの握手 やはりただものではない」

<続々なんで山登るねん>1983年
「人間の勇気に乾杯 人生は美しい賭け」
「神さんや物の怪や芝ヤンの霊がすんでいる山の中」

といった調子です。

本書は雑誌の「山と渓谷」に連載され、
その後すぐに単行本として出版されたものです。

自分は連載当初からセンセのファンだったので
出版されるとすぐに本屋で購入しました。


「なんで山登るねん」は今でもヤマケイ文庫で出版されているようです。